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【レビュー】Brooks ゴースト17:完成度の高さに感動

2025年7月に発売された、Brooksの人気ランニングシューズの新作「ゴースト17(Ghost 17)」をレビューします。前作「ゴースト16」に比べると、ソールもアッパーも剛性が高まり、良い意味で「カッチリ」した印象を受けました。

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Brooks人気シリーズの17代目

Brooks(ブルックス)はアメリカ生まれのランニングシューズのブランド。日本ではNikeやAdidasほどの認知度はありませんが、本国アメリカではパフォーマンスランニングシューズでトップシェアを占めています。

ランニングシューズのラインアップも充実しており、自分はハイエンドモデルのハイペリオンエリート(Hyperion Elite)、ミッドレンジのハイペリオン(Hyperion)、デイリートレーナーのゴースト(Ghost)のシリーズを愛用。

中でもゴースト・シリーズは完成度が非常に高く、自分の中ではMizunoのウエーブライダー・シリーズと並ぶデイリートレーナーの「二巨頭」と位置付けています。そんなゴーストのシリーズ17代目「ゴースト17」が2025年7月に発売されたので、公式サイトの先行販売で購入しました。

ゴースト17の特徴

それでは「ゴースト17」を詳しく見ていきましょう。主な特徴は次のとおり。

  • ミッドソールにクッションフォーム「DNA LOFT v3」を搭載
  • アッパーは「ダブルジャカードエアメッシュを採用
  • 重量は285g(メンズ27cm)
  • ドロップは10mm
  • 定価は18,700円

ミッドソールには窒素ガスを注入し臨界発泡させたミッドソール素材「DNA LOFT v3」を搭載しています。前作「ゴースト16」と同じ素材ですが、前足部が3mm、ヒールが1mm厚くなり、スタックハイトが高くなりました。「ゴースト16」のドロップが12mmでしたので、前足部が2mm分高くなった「ゴースト17」はドロップが10mmに調整されています。

アウトソールは凹凸のあるラバー素材を使用し、前足部の全面、中足部の内側、ヒールの外側に重点的に配置しています。さらに表面に細かいギザギザを刻むことでグリップ性能を高めています。

アッパーは厚みのあるダブルジャカードエアメッシュを採用。外側には硬くて耐久性に優れた素材、内側には柔らかくて薄い素材を貼り合わせた二層構造になっており、柔軟性と通気性を両立させています。アンクルパッドは分厚く剛性の高いパッドを使用し、足首のサポートを高めています。

重さはメンズ27cmの公式値が285g、メンズ26cmの実測値が268gでした。

サイズとフィット感

ゴーストはさすがBrooksの人気シリーズだけあってシューズのバリエーションが豊富。幅はスタンダードタイプに加えて、幅細の「スリム」、幅広の「ワイドタイプ」と「スーパーワイド」があり、さらに防水使用のゴアテックス(GTX)も選べる充実ぶりです。

今回は、前作「ゴースト16」と同じメンズ26.0cmのスタンダードタイプを選びました。自分の足は幅広ですが、ワイドタイプでなくても前足部の横幅に窮屈さは感じず、ちょうど良くフィットします。

ファーストインプレッション

ここからは実際に「ゴースト17」をランニングで履いてみて、気づいた点を忖度なしでコメントしていきます。

ミッドソールの剛性が高い

クッションは前作「ゴースト16」と同様に硬めの印象。ただし厚みが増したからなのか、よりカッチリとした剛性の高さを感じます。程よい弾力性があり、蹴り出しの際にポンポン弾みます。デイリートレーナーとは言え、ジョギングだけで使うのはもったいない。接地から蹴り出しまでの一連の動作がよりスムーズで機動力も高く、ちょっとペースアップしたい時でも素直に反応してくれます。

足首のサポートが向上

前作「ゴースト16」も足首のサポートが非常に優れていましたが、「ゴースト17」はさらに改良された印象。足首周りに配置されたアンクルパッドは量を減らし、剛性を高くすることでカッチリとしたホールドします。一方でアキレス腱の部分はパッドを増量し、しかも嵩を上げてサポート力を増強。写真を見ても分かるとおり、隙間なくフィットして足の収まりが非常に良いですね。

抜群の安定感

スタックハイトが上がったことで安定感が損なわれてしまうことを懸念していましたが、実際に走ってみると全く問題ないですね。むしろドロップが12mmから10mmに調整されたことで安定感が高まったように感じます。それからアウトソールのグリップ性能が素晴らしいですね。表面のギザギザがアスファルトをしっかり捉えてくれます。

クロカンでも高い安定性能を発揮

「ゴースト17」はロードランニングシューズですが、機会があればクロスカントリー走でも履いて欲しいです。自分は長距離走を走る時に積極的にクロカンを取り入れていますが、シューズによっては得意不得意があります。「ゴースト17」は凹凸のあるアウトソールがボコボコした砂利道や芝生の上でも良い仕事をしてくれます。

ゴースト16と比較

参考までに前作の「ゴースト16」との違いを見てみましょう。自分はシリーズ過去作の「ゴースト15」や「ゴースト16」、そして派生モデルの「ゴーストマックス」を所有しています。

ゴースト17ゴースト16ゴースト15
発売日2025年7月2024年7月2022年11月
ソールDNA LOFT v3DNALOFT v3DNA LOFT v2
アッパーエンジニアードダブルジャガードメッシュエンジニアードダブルジャガードメッシュエンジニアードメッシュ
ドロップ10mm12mm12mm
重さ(27cm)285g270g280g
定価18,700円17,600円16,500円

スペックだけ見ると「ゴースト15」から「ゴースト16」はメジャーアップデートと呼ぶに相応しい変更でしたが、「ゴースト16」と「ゴースト17」の違いは、ドロップが12mmから10mmになり、ソールの厚みが増したことで15g増量したぐらい。

しかし同じ「DNA LOFT v3」を使っていても、重心の設計やドロップの違いで全く異なる履き心地になることがあります。実際に「ゴースト17」もソールの剛性が高くなったと感じ、機動力と安定感が向上した印象を受けます。上の写真は左が「ゴースト17」、右が「ゴースト16」です。

アウトソールにも違いが見られます。「ゴースト17」は前足部に屈曲溝が設けられ、蹴り出しをスムーズにしています。また中足部の内側のサポートが強化され、内側への倒れ込みを軽減しています。

最大の違いは足首周り。「ゴースト16」はアンクルパッドが全体的に分厚く柔らかい構造でしたが、「ゴースト17」は場所によって強弱を持たせています。両サイドのパッドは薄くして剛性を高め、アキレス腱は嵩上げしてパッドを柔らかくしています。「ゴースト16」は足首をふんわり包み、「ゴースト17」はカッチリ包む、そんな違いを実感します。ここは好みの違いが出るかなと思います。

完成度の高さに感動

当ブログで紹介するランニングアイテムはすべて自費で購入しており、PRや商品提供はすべてお断りしています。そのため、誰にも忖度せずに辛口なレビューになりがちですが、「ゴースト17」に関しては欠点が見当たりません。しかもシリーズの新作が出る度に、着実に進化を感じられて、いつも感心・感動させられます。

自分は毎年20足以上の新作ランニングシューズを履き比べていますが、ロングセラーモデルとはいえ「ハズレの年」みたいなものはあります。唯一、自分が履き続けているシリーズでそれがないのが、Brooksのゴースト・シリーズと、Mizunoのウエーブライダー・シリーズ。

その意味では、初めてゴースト・シリーズを履く人にも、すでに「ゴースト16」を履いている人にも、「ゴースト17」は自信を持っておすすめできます。一方で前作の「ゴースト16」はネット通販での実勢価格が11,000円台まで下がっているので、ゴースト・シリーズを安く手に入れたいなら「ゴースト16」も全然アリだと思います。

評価まとめ

以上、Brooksの「ゴースト17」をレビューしました。良い点、気になる点のまとめは次のとおり。

良い点

  • ジョギングからペースアップにも機敏に対応できる
  • 足首周りのホールド感が素晴らしい
  • ロード・クロカンでの安定感が高い

気になる点

  • 特になし

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