自費レビュー|ミズノ ウエーブライダー27:履くと違いが分かる

マラソンブロガーのtomoです。
2023年8月に発売されたミズノのランニングシューズ「ウエーブライダー27(WAVERIDER 27)」をレビューします。
ぱっと見では前作との違いが分かりませんが、実際に履いてみるとアッパーのフィッティングが向上し、よりライド感が楽しめる履き心地となっています。
マラソン初心者のレースシューズや上級者のジョグシューズとして、幅広い層のランナーに刺さる一足です。

ミズノ ウエーブライダー27
目次と内容
27代目のウエーブライダー
ウエーブライダー(WAVERIDER)は、ミズノのランニングシューズのロングセラーモデル。
ミズノ独自構造の「ウエーブプレート」が生み出す走行安定性に定評があり、幅広い層のランナーに支持されています。
2022年10月には26代目となる「ウエーブライダー26」が発売。それから1年を待たずに2023年8月に27代目の「ウエーブライダー27」が発売されました。
参考までに、自分が所有する歴代のウエーブライダーを紹介します。
ウエーブライダー23

ウエーブライダー24

ウエーブライダー25

ウエーブライダー26

ウエーブライダー27

歴代のモデルを比較すると「25」→「26」でミッドソールが大幅にアップデートされているのが分かります。
一方でパッとみた感じでは「26」→「27」の違いが良く分かりません。
前作からフィッティングが向上
前作「ウエーブライダー26」との違いを以下の表にまとめました。
ウエーブライダー27 | ウエーブライダー26 | |
---|---|---|
発売 | 2023年8月 | 2022年10月 |
価格(税込) | 14,850円 | 14,850円 |
重さ(27.0cm) | 280g | 285g |
ミッドソール | ミズノエナジー、ミズノウエーブ | ミズノエナジー、ミズノウエーブ |
アッパー | エアメッシュ、ガセットタング | エアメッシュ、ガセットタング |
アウトソール | X10 | X10 |
物価上昇が世のトレンドの中、定価が据え置きなのは消費者からすると嬉ししいですね。
新作では重さが5gの減量となりました。
ミッドソールの基本構造は変わらない一方で、アッパーのヒールカウンターの構造に改良が見られます。
以下の写真は左が新作の「27」、右が前作の「26」です。



デザインとスペック
それでは「ウエーブライダー27」を詳しく見ていきましょう。
今回は発売日に先立ち、ミズノの公式サイトで予約注文。株主優待で2割引きとなりました。
ミズノの神シューズ「ウエーブライダー27」を予約注文しました!株主優待特典で20%引き。2週間後に届くのが楽しみです😆 pic.twitter.com/BYxzvtlrHH
— マラソンブロガー tomo (@tomorunblog) August 11, 2023
公式サイトの特典なのか、オリジナルのシューズバッグが同梱されていました。

まずは側面から。ミッドソールは前作から変わらず。高い柔軟性と反発性に優れたクッション材「ミズノエナジー」で「ウエーブプレート」を挟む構造を踏襲しています。

アッパー素材は前作と同じエアメッシュを採用していますが、メッシュの折り目は「26」が縦型なのに対し、「27」は横型となっています。またアッパーの全面にプリント加工が施されています。

シューレースはアッパーと一体になっています。履き口が外に開いており、前作「26」に比べると着脱しやすいです。

アンクルパッドは後方が厚く、前方が薄くなるよう構造にメリハリを持たせています。

シュータンは厚みがありますが、エアメッシュのおかげでふんわり優しく包み込みます。

靴底は窪みを除く全面にラバー素材を配置。窪みの最深部には「ミズノウエーブ」のプレートが見えますね。

メンズの25.5cmのスーパーワイド(SW)の重さは、実測値で264gでした。

サイズ感
「ウエーブライダー27」のサイズ展開は以下のとおりです。
- メンズ:24.5-29.0cm、30.0cm
- メンズSW:24.5-29.0cm、30.0cm
- レディース:22.5-26.0cm
- レディースSW:22.5-25.5cm
さすが人気のロングセラーモデルだけあり、足幅タイプのスーパーワイド(SW)のサイズ展開も充実しています。
ランニングシューズ選びでは25.5cmか26.0cmで悩みますが、「ウエーブライダー27」はスーパーワイドの25.5cmでも足指周りに十分ゆとりがありました。

履いてみた感想
ここからは実際に「ウエーブライダー27」を履いてみた率直な感想をまとめていきます。
フィッティングが素晴らしい
パッと見では「26」→「27」は判別しづらいですが、足を入れた瞬間の感覚はまったくの別物でした。

ヒールカップの構造が微妙に違うのと、アンクルパッドの側面部分に窪みがあり、装着時にシュータンがすっぽり収まるように工夫されています。
以下の写真は左が新作の「27」、右が前作の「26」ですが、アンクルパッドの厚みの違いが見て分かると思います。

このちょっとしたスペースのおかげでランニング時に窮屈さを感じず、フィッティングを改善しています。
永遠に走り続けたくなるライド感
足とシューズの一体感が高まったことにより、ウエーブライダー特有のライド感がより楽しめるように思います。
試しに12km走ってみましたが物足りなく、そのまま後20kmくらい走りたい気持ちになりました。

柔軟性と反発性の絶妙なバランス
ジョグシューズは柔らかめのクッションが多い中で「ウエーブライダー27」は程よい反発力があり、そこそこスピードも出せます。

雨ランでも安心
たまたま試走中に土砂降りとなりましたが、靴底のグリップ性能が素晴らしく、安定して走り続けられました。
またエアメッシュのおかげで、アッパーがずぶ濡れで重くなることもありませんでした。

欠点が見当たらない
各社のジョグシューズのフラグシップモデルが2万円に近づく中、「ウエーブライダー27」は定価14,850円をキープ。
シューズのクオリティ、汎用性、コストパフォーマンスにおいて高評価であり、欠点が見当たりません。
耐久性と寿命
耐久性については後日、レポートします。
参考までに、以下は前作「ウエーブライダー26」の累積走行距離200kmの状態です。特に目立った損傷はなく、ミッドソールもまだまだ健在です。


おまけ
「ウエーブライダー27」を手に取った時は、「ウエーブライダー26と変わらないじゃん…」とガッカリしましたが、履いてみてその違いが分かりました。
自分は2019年から「ウエーブライダー」シリーズを愛用しており、毎年新作が出るたびに買い続けています。
今回も期待を裏切らず、クオリティ・オブ・ランニングを上げてくれそうです。
なお、他社のジョグシューズをお探しであれば、2023年7月に発売されたアシックスの「ゲルカヤノ30」もおすすめですよ。
購入ガイド
この記事で紹介した「ミズノ ウエーブライダー27」は以下の通販サイトから購入できます。

ミズノ ウエーブライダー27
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