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「クリフトン 9」はホールド感が絶妙、でも進化は微妙【レビュー】

ともらん

ホカのランニングシューズ「クリフトン9(CLIFTON 9)」を購入したので紹介します。

クリフトンは、長距離ロードランニングに最適なホカのフラグシップモデル。初心者ランナーのマラソンシューズ、シリアスランナーのジョグシューズとして人気です。

シリーズ9代目となる「クリフトン9」はクッションを増量しつつ、わずかですが軽量化を実現しています。

個人的にはアッパーのエンジニアードニットが生み出す絶妙なホールド感が気に入りました。

実際に履いてみないと分からないサイズ感やクッション性能を含め、徹底的にレビューします。

この記事はマラソンブロガーの「」が書きました。こちらの商品は実店舗または通販サイトから自費購入し、忖度なしで評価しています。

ホカ クリフトン9

目次と内容

2023年2月15日発売

今回紹介する「クリフトン9」は、2023年2月15日に発売されました。

もともとクリフトンシリーズは毎年6月頃に新作が発売されていましたが、2022年はアップデートがなく、前作「クリフトン8」から1年8ヶ月ぶりの発売となります。

ホカのランニングシューズは、マシュマロのように柔らかくて分厚いミッドソールと、スムーズな足運びをサポートするメタロッカーテクノロジーがブランドの代名詞となっています。

その中でもクリフトンシリーズはロードランニングに適しており、硬いアスファルトの上を長時間走り続けても脚への負担を最小限に抑えていくれます。

自分は「クリフトン5」の時代から主に長距離走で愛用しており、毎年新作を買い続けています!

「クリフトン9」の特徴

さて、今回紹介するシリーズ9代目の「クリフトン9」の特徴は以下のとおり。

見た目はいわゆる「厚底シューズ」ですね。

メンズの場合、ヒールの高さが32mm、フォアフットの高さが27mm、オフセットが5mmとやや前傾しています。

しかしボリューム感のある見た目からは想像できないほど軽いです。最初に手に持った時に見た目と実際の重さのギャップに驚かされます。

ミッドソールは軽量でありながら適度なクッション性能を持たせたEVA素材を採用しています。

「クリフトン8」との違い

ホカの公式サイトによると、前作「クリフトン8」との主な違いは以下のとおりです。

参考までに基本スペックを表にまとめました。

クリフトン9クリフトン8
発売2023年2月2021年6月
重さ(27.0cm)248g250g
ドロップ5mm5mm
ミッドソールEVAミッドソールEVAミッドソール
アッパーエンジニアードニットエンジニアードメッシュ
定価20,900円17,600円

以下の写真は左が「クリフトン9」で右が「クリフトン8」です。ちなみに「クリフトン8」は400kmほど走っています。

スペックだけ見ると、軽量化(-2g)は誤差の範囲ですね。ソールの厚みは見た目でも違いが実感できます。

靴底は黒なので見分けが付きにくいですが「クリフトン9」ではラバーの接地面積がやや増量しています。

アッパーは「クリフトン9」では網目が細かくなり、ニット素材によるホールド感が高まりました。

スペックを見ても、実際に履き比べてみても「クリフトン9」は「クリフトン8」のマイナーアップデートという位置付けですね。

ただし価格だけは、インフレと円安の影響なのか、メジャーアップデート級の値上がりとなっています。

デザインとスペック

それでは「クリフトン9」を詳しく見ていきましょう。

今回はメンズ25.5cmのワイドモデル、カラーは「ブラック/ブラック」を選びました。

ミッドソールは歴代のクリフトンシリーズに比べるとやや硬めの印象。中にプレートが入っている?と思えるほど、剛性も高くなっています。

手で触れてみた感じも「マシュマロ」というより「お餅」のような感じ。弾力性はありますが、ふわふわしていません。

アッパーはエンジニアードニットを採用。前作はエンジニアードメッシュでしたが「クリフトン9」ではメッシュの網の目が細かくなり、伸縮性が高まっています。

シューレースはアッパーと一体化させることでホールド感を高めています。

分厚いアンクルパッドが足首周りを優しく包み込みます。キツネの耳のようにピンと立ったプルタブは、指でつまむことで着脱をしやすくします。

シュータンは厚みがあり、エンジニアードニットのアッパーと一緒に上部から足をしっかり押さえ込みます。

アウターソールには耐久性に優れたDURABRASIONラバーを配置。

真ん中の部分の窪みは、前作に比べると小さくなりました。

重さは248g

メンズ27.0cmの重さは248gと、前作から2g軽量化しています。

今回購入したメンズ25.5cmのワイドモデルの重さは、実測値で226gでした。

サイズ感

ランニングシューズ選びでは、25.5cmか26.0cmかで迷います。しかし幅広のワイドタイプだと足指周りにかなりスペースがあり、ワンサイズ下の25.5cmでも余裕を感じられます。

「クリフトン9」のサイズ展開は以下のとおり。

ワイド(幅広)も選べる

クリフトンシリーズは、メンズ・レディースともに幅広のワイドタイプも選べます。

自分はレギュラータイプならワンサイズ上(26.0cm)、ワイドタイプならワンサイズ下(25.5cm)というふうに履き分けていますが、20kmを超す長距離で履くとなると、後者の方が疲労感が少なく感じます。

なので、ワイドタイプが選べるならそちらを購入するようにしています。

フラグシップモデルとなると出荷がそこそこ見込めるので、メーカーとしても選択肢を増やす余地があります。

履いてみた感想

さて、ここからは実際にホカの「クリフトン9」を履いてみた感想をまとめます。

当ブログではPR案件をすべてお断りしており、今回も発売日当日に自分の意思で、そして自費で購入しました。

そのためメーカーやスポンサーに忖度せずにレビューできるのが当ブログの強みでもあります。

剛性が高い

歴代のクリフトンの中では剛性が最も高く感じます。ソール自体、両手で力を加えても曲がりません。「中にプレート入っている?」と思いました。

マシュマロのように柔らかいクッションをイメージしている方には違和感があるかもしれません。

カカトの反発力が強い

実際に走ってみると、カカト部分からの反発力(突き上げる感じ)が最も強く感じます。「カカトの下にバネ入っていない?」と思いました。

ホールド感が最高

価格以外で最も進化を感じるのはアッパーですね。特に伸縮性に優れたエンジニアードニットのおかげで足の甲全体を上から押し付けるような形で適度なホールド感を実感します。

しかもそれが窮屈に感じないんですよね。

自分はクリフトンシリーズを主にロードでの長距離走に使うので、このホールド感は非常に重要。ちょっとしたズレがあると疲労が蓄積しますし、怪我や故障につながります。

ロードでの長距離走におすすめ

歴代のクリフトンシリーズがそうであるように「クリフトン9」もまた、硬いアスファルトの上を長時間走り続けても脚への負担を最小限に抑えてくれます。

新作ではアウターソールの耐久性が上がったので、安心して長距離をガンガン走りたいと思います。

普段履きにもおすすめ

ちなみに今回カラーは「Black/Black」を選びましたが、オールブラックだと普段履きとして使っても違和感がありません。

黒だと、どんな服装にもコーデしやすいですよね。

実はクリフトンシリーズは、履くだけで疲れた足を癒すリカバリーシューズとしても優秀なのです。

長距離走やポイント練習の後や、レース前後の移動に履くことで、足をしっかり労ることもできます。

おまけ

新作が発売されると、旧作の価格が下落します。「クリフトン9」の発売日時点では「クリフトン8」の実勢価格の最安値は12,000〜13,000円(定価17,600円)です。

前作も長距離ロードランニングに最適なモデルなので、コスパを重視するならひとつ前のモデルを選ぶもアリですね。

購入ガイド

この記事で紹介した「ホカ クリフトン9」は以下の通販サイトから購入できます。

ホカ クリフトン9

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