
2019年5月に発売されたCARBON X(カーボン X)は、ホカオネオネのカーボンファイバープレート搭載シューズ。ロッキングチェアのように転がして走ることで爆発的な推進力を生み出す。実際に履いてみて気づいた点を紹介する。続きを読む
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2021年1月に発売されたCARBON X 2(カーボン X 2)は、ホカオネオネのロード用ランニングシューズ。初代「CARBON X」を全面リニューアルし、カーボンファイバープレートが生み出す驚異的な推進力をさらに進化させている。実際に履いてみて気づいた点を紹介する。
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「CARBON X 2」の特徴は以下のとおり。
最大の特徴は、スピード重視のランニングシューズでは今や常識となった、カーボンファイバープレートを搭載していること。
カーボンファイバープレートと、クッション性に優れた「PROFLY」ミッドソールを掛け合わせることで、驚異的な推進力を実現している。ロードランニングでより速く、より長く走りたい人におすすめのシューズだ。
また、ヒールの設計がとてもユニーク。後方に突き出し、先端が二股に分かれた形状により、走行安定性が著しく向上した。「CARBON X」は高速ペースでの安定性に不安を感じたが「CARBON X 2」はその弱点を見事に克服している。
「CARBON X 2」のスペックは以下のとおり。前モデルの「CARBON X」と比較する。ドロップ(オフセット)は前モデルから変わらず、軽量化はわずか2gと誤差の範囲だ。
CARBON X 2 | CARBON X | |
---|---|---|
発売 | 2021年1月 | 2019年5月 |
重さ(メンズ27cm) | 239g | 241g |
ドロップ | 5mm | 5mm |
ミッドソール | PROFLYテクノロジー、カーボンファイバープレート | PROFLY Xテクノロジー、カーボンファイバープレート |
アッパー | エンジニアードメッシュ、プルタブ、マチ付きのタン | エンジニアードメッシュ |
アウトソール | ラバライズドEVA | ラバーEVA |
両者を比べると、基本的な設計は大きく変わっていないものの、パーツ毎に見ると違いは一目瞭然。写真左が「X」、写真右が「X 2」だ。アッパーの違い一番分かりやすい。まず、アキレス腱を包み込み、シューズの着脱をしやすくするプルタブが「X 2」に採用されている。「X 2」のタンの部分にはマチが付いており、軽量化に加え、フィット感の向上に貢献している。
そして、ヒールの形状がまったく違う。「X 2」は後方に大きく突き出しているのが分かる。ミッドソールとアウトソールの配分も「X」と「X 2」では異なる。さらに詳しく見ていくと、「X 2」は中央部が窪んでおり、ヒールに向かってボリュームが増している。これが「X」にはない安定感を生み出している。
靴底を見ると、アウトソールの窪みが「X 2」はやや前面に移動しているのが分かる。
メンズ26.0cmの重さは実測値で227gだった。
まず側面に注目して欲しい。白い部分は、ホカオネオネのプロフライ(PROFLY)テクノロジーを採用したミッドソール。クッション性を高めるために程よい弾力と厚さを持ったヒール部分と、推進力を高めるためにある程度の硬さを持たせた前足部分が特徴だ。その下には、ラバライズドEVA素材を使用したアウトソールを配置している。
真横から見ると、どうしても突き出たヒールに目が行ってしまう。
次に、アッパーを見ていこう。
前方と側面には通気性の良いエンジニアードメッシュを採用している。前モデルの「CARBON X」に比べると作りがしっかりしており、耐久性もありそうだ。
シューレース周りも強化されており、特に上部を二重構造にすることでフィット感を高めている。
足首周りのアンクルパッドは必要最低限のパッドを配置。キツネの耳のようにピンと立ったプルタブは、アキレス腱を包み込むだけでなく、指でつまむことでシューズを着脱しやすくしてくれる。
靴底のアウトソールにはラバライズドEVA素材を採用し、接地時の衝撃を軽減している。ヒールに向かって接地面積を広くすることで、走行安定性を高めている。
真ん中の窪みを中心に「X」の形になっている。四方に分散されたアーチ構造がクッション性をさらに高めている。
EVA素材のインナーソールは取り外しが可能。ペラペラして薄いのが特徴だ。
「CARBON X 2」のサイズ展開は以下のとおり。
普段のランニングシューズ選びでは25.5cmか26.0cmで迷うが、前モデルの「CARBON X」は25.5cmだと横幅が窮屈だったので、「CARBON X 2」は26.0cmを選んだ。結果、横幅にゆとりのある履き心地で大正解。アッパーのフィット感が素晴らしく、少し大きめのサイズでもズレれる心配はない。
定点観測的に「CARBON X 2」の消耗具合をアップデートしていくが、とりあえず10km走った後の様子は以下のとおり。ミッドソールに刻まれた斜めの窪みがクッションの耐久性を高めている。
靴底の耐久性は素晴らしい。真っ黒だが目立った損傷はなし。
「CARBON X 2」を実際に履いてみて気づいたことをまとめていく。
「CARBON X」とは比べ物にならないほど、フィット感が素晴らしい。まず、タンのマチの部分が足の形にピタリとフィットする。そして、シューレースの上部を二重構造にすることで、足を優しく、しっかりと包み込んでくれる。
ミッドソールとアウトソールの間にカーボンファイバープレートを挟み込むことで曲げにくい構造にはなっているが、実際に履いてみると、意外と柔軟性があることに気付く。「CARBON X」はロッキングチェアを転がすように走るのが特徴だったが、「CARBON X 2」はクッションを生かして走れる気がする。
「CARBON X」はホカオネオネのモデルでは珍しく、スピードがガンガン出せて気に入っていた。しかし、唯一の弱点は安定感に欠けていたこと。「CARBON X 2」は、ヒールを後方に突き出し、ヒール部分のアウトソールにボリュームを加えることで、走行安定性を高めている。ハイスピードで走っている時ほど、安定感が実感できる。
「CARBON X 2」はどんなスピードでも快適に走れるが、個人的には4’00/km〜4’30/kmあたりが最も快適に走れた。やはりある程度のスピードを出したほうが持ち味を生かせると思う。3’30/kmより速くなるとちょっと厳しいかなという感じだった。
「CARBON X 2」で新たに採用された突き出したヒールとマチ付きのタン、そしてプルタブは、ホカオネオネの「CLIFTON EDGE」を彷彿させる。
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マラソンをライフワークにしているアラフォー男性。埼玉県に在住し、都内IT企業に勤めながらマラソンブロガーとして活動中。本名は桑原智彦。プロフィール詳細へ
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