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【レビュー】Hoka ボンダイ9:期待外れ。クリフトンの方が好き
年末に世界的に有名な「ボンダイビーチ」を訪れ、その流れで2025年1月に発売されたHokaの新作ランニングシューズ「ボンダイ9」を購入。結論から言うと期待外れでした。やっぱり自分はクリフトンが好きですね。
ボンダイとは?
ボンダイ(Bondi)は、Hokaのジョギングシューズのフラグシップモデル。2011年に初登場し、2025年1月にシリーズ9代目となる「ボンダイ9」が発売されました。
ボンダイの特徴は、柔らかい超厚底のミッドソール。ランニング界隈で「厚底シューズ」がトレンドになる2017年よりも前から、厚さとボリューム感マックスのシューズを世に送り出してきました。

ボンダイの名前の由来は、オーストラリアのシドニー近郊にあるボンダイビーチ(Bondi Beach)。たまたま年末のオーストラリア旅行でボンダイビーチを訪れ、その翌月にシリーズ新作の発売を知り、なんとなくポチってしましました。
これまでHokaのジョギングシューズは、同じくフラグシップモデルのクリフトン(Clifton)シリーズを長年愛用しており、ボンダイはこれまで手を出して来なかったんですよね。
というわけで、初めて履いたボンダイの率直な感想をまとめます。
ボンダイ9の主な特徴

まずはスペックから見ていきましょう。
- ミッドソールはSCF EVAクッションを搭載
- アウトソールはDurabrasion Rubberを採用
- アッパーはエンジにアードメッシュ
- 重さは297g(メンズ28cm)
- オフセットは5mm(43mm/38mm)
- 定価は24,200円

横から見ると、まずミッドソールの厚さに圧倒されます。ヒールの高さは43mm、前足部は38mm、オフセット(ドロップ)は5mm。クッションはSCF(Super Critical Foamed)EVA素材のクッションを搭載しています。

アッパーは通気性に優れ、柔らかくソフトな仕上がりのエンジにアードメッシュ。足首周りにはサポート性能に優れた「3Dモールドカラー」を配置し、アキレス腱の部分にヒールプルタブを設けることで着脱しやすくなっています。

靴底にはグリップ性能に優れたDurabrasion Rubberアウトソールをつま先からカカトまでブロック状に配置しています。

重さはメンズ28cmの公式値が297g。今回購入したメンズ25.5cm(エキストラワイド)は実測値で285gでした。手に持つと、厚さとボリューム感マックスの見た目より軽く感じます。
サイズとフィット感
さすがフラグシップモデルだけあり「ボンダイ9」はサイズとバリエーションが豊富。
メンズはサイズが25.0−29.0cmと30.0cm、レディースは22.0-26.0cmから選べます。また男女いずれも足幅が標準タイプ、ワイドタイプ、エキストラワイドタイプの3つの選択肢があります。

ランニングシューズ選びで自分は通常、標準タイプなら26.0cm、幅広のワイドタイプなら25.5cmがジャストサイズになります。今回は25.5cmのエキストラワイドを選びましたが、つま先周りが大きすぎ?と感じるほどスペースに余裕があります。
ただホールド感が抜群なので、多少大きくても走行に問題はありません。ウォーキングや日常生活でも使うなら、むしろ少し大きめのほうが圧迫感が少なく、ストレスフリーで過ごせると思います。
ファーストインプレッション
実際に「ボンダイ9」をランニングで履いてみて感じたことをザックリまとめていきます。
ホールド感が抜群

まず感動したのがホールド感。足首周りは「3Dモールドカラー」というコンポーネントで囲っており、非常に力強く、でも足首への圧迫感は最小限に抑えて足を固定します。おかげで相当なボリュームがありながらも足とシューズが見事に一体化します。
クッションは硬め

ボンダイといえば柔らかい沈み込むクッションを勝手にイメージしていましたが「ボンダイ9」の履き心地はむしろその逆。硬くてカッチリした印象を受けました。
厚すぎて地面の感覚が伝わらない

やはりこれだけ厚みがあると、硬めのミッドソールでも地面と絶縁されているというか、走行中に地面の感覚が伝わってきません。衝撃も少ないので長距離を走っても疲れにくそうです。
指先周りがストレスフリー

つま先周りはスペースに余裕があり非常に快適。今回は幅広のエキストラワイドを選んだというのもありますが、横だけでなく縦にも空間の余白があるため、足の指1本1本が伸び伸びと過ごせるのが良いですね。
走り心地はニュートラル
5:00〜6:00/kmペースで14kmほど走ってみましたが、走り心地は良く言えば癖のないニュートラルな感じ、悪く言えばこれと言った特徴がない感じ。Hokaのランニングシューズの特徴であるロンキングチェアを転がすようにして前進する「ロッカー構造」もそこまで実感がありません。
シューズはやや重く感じる
先ほど、手に持つと見た目より軽く感じると書きましたが、実際に履いてみるとやはり300g近くの重量は重いな…と感じます。ただ重心のバランスが良く、それが走行時の安定感を高くしています。
クリフトン9との比較
参考までに「クリフトン9」と比較してみます。

上の写真は左が「ボンダイ9」で右が「クリフトン9」です。クリフトンのソールも分厚いですがボンダイはさらにその上を行きます。キング・オブ・厚底シューズですね。
ただ「クリフトン9」はつま先にかけてシュッと細くなり、Hoka特有のロッカー構造を最大限に生かして走ることができます。一方で「ボンダイ9」は地面をしっかり捉えて走るイメージ。履き心地がまったく異なります。
個人的には「クリフトン9」の方が好みですね。
ウォーキング・通勤にも最適

全体的にストレスフリーなので日常生活で履くシューズとしてもおすすめです。ウォーキングやはハイキングでも活躍しそう。
自分の場合、平日は自宅〜職場間を1時間強かけて通勤していますが、これを履いていると通勤が快適。安定感が高いので、特に通勤列車で立っている時は疲れにくいですし、安定感も高いので多少の揺れならビクともしません。
評価まとめ
Hokaの「ボンダイ9」は超厚底なのに安定感が抜群のジョギングシューズです。良い点、気になる点は次のとおり。
良い点
- 足首まわりのホールド感が抜群
- つま先まわりの空間にゆとりがある
気になる点
- 履き心地に特徴がない(代替シューズがある)
- その割に価格が高い
端的に言ってしまうと「ボンダイ9」らしい特徴がないんですよね。履き心地でいえば、自分の所有するシューズコレクションだとBrooksの「ゴーストマックス」やNew Balanceの「1080 v14」に似ています。
なので、わざわざ24,200円を出してまで「ボンダイ9」を買う価値があるのか?と問われれば、自分だったら「NO」と答えますね。うーん、期待していただけにちょっとガッカリ…。
主な用途はリバカリージョグと通勤ランになりそうです。
最後まで読んでいただき有難うございました。この記事を共有していただけると嬉しいです。
購入ガイド

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