【レビュー】Hoka クリフトン 10:シリーズ最高レベルの履き心地
Hoka(ホカ)の定番ランニングシューズ「クリフトン」が約2年ぶりにアップデート。結論から言うと「クリフトン10」は柔らかいクッションと力強い推進力を両立した万能シューズ。これは間違いなく「買い」です。




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Hokaの定番シリーズ
クリフトン(Clifton)は、Hokaのロードランニングシューズのロングセラーモデルとして多くのランナーに支持されています。
マシュマロのように柔らかい厚底ソールにロッキングチェアのようなライド感を持たせることで、ジョギングから長距離まで幅広いレンジでランニングをサポートしてくれます。

自分は2018年からクリフトンのファンでして「クリフトン5」以降、毎回欠かさずに新作シューズを買い足してきました。今では厚底シューズは珍しくありませんが、2020年ぐらいまでは「厚底ジョグシューズといえばHoka」のイメージが強かったですね。

今回紹介するのは、2025年4月に発売されたシリーズ10代目「クリフトン10」。前作の「クリフトン9」の発売から2年2ヶ月。この日をずっと待っていました!
クリフトン10の特徴
まずは「クリフトン10」をスペックから見ていきましょう。主な特徴は次のとおり。
- ミッドソールはCMEVAクッションを搭載
- アウトソールはDurabrasion Rubberを採用
- アッパーはジャガードニット
- 重さは278g(メンズ28cm)
- オフセットは8mm(43mm/35mm)
- 定価は19,800円

横から見ると改めてミッドソールの厚さに圧倒されます。ヒールの高さは43mm、前脚部は35mm、ドロップは8mm。クッションはCM(Compression Molded)EVAフォームを搭載しています。

靴底にはグリップ性能に優れたDurabrasion Rubberアウトソールを使用。ロッキングチェアのように転がして走るロッカー構造を最大限に生かせるよう、つま先からカカトまでラバーをピッチリ配置しています。

アッパーは通気性に優れ、適度な伸縮性を持たせたジャガードニットを使用。アンクルパッドは厚めでアキレス腱の保護を兼ねたプルタブがシャープな印象を与えます。
サイズとフィット感
さすがフラグシップモデルだけあり「クリフトン10」はサイズとバリエーションが豊富。幅広の「ワイドタイプ」に加えて「エキストラワイド」も選べます。
ランニングシューズ選びで自分は通常、標準タイプなら26.0cm、幅広のワイドタイプなら25.5cmがジャストサイズになります。今回は25.5cmのワイドを選びましたが、つま先周りにゆとりを感じます。これなら通常タイプでも良かったかもしれません。

基本的にはヒールカップで足をガッチリ捉えてホールドする感覚。分厚いアンクルパッドはオマケのような存在。くるぶしのアウトラインに沿ったカーブのおかげで足首の可動域が最大限まで広がります。
ファーストインプレッション
ここから実際に「クリフトン10」をランニングで履いてみて感じたことを忖度なしにコメントしていきます。
サスペンションの効いたクッション

まず感動したのがクッションの柔らかさ。ヒールの高さが43mmもあるためか、足を踏み込むとグイっと良い感じに沈み込みます。アスファルトの上では衝撃をしっかり吸収してくれますし、砂利道のようなオフロードではブレを抑えてくれます。
力強い推進力

反発力はそこまで感じませんが、8mmのドロップとメタロッカー構造のバランスが秀逸で、柔らかいクッションにも関わらず力強い推進力が感じられます。
ヒールの収まりが良い

個人的に最も気に入ったポイントは、ヒール周りのフィット感。カッチリとしたヒールカップにスッポリ収まり、そこを支柱に足とシューズが一体化します。くるぶしを囲むようにアッパーの高さをギリギリまで下げることで足首の可動域を高めているのも高評価でした。
グリップ性能が素晴らしい

アウトソールのラバーはギザギザの目が細かく、アスファルトをガッチリ捉えます。試しに雨上がりの時にマンホールや鉄板の上も走ってみましたがスリップする不安は全くなし。
とにかく軽い

今回購入した「クリフトン10」はメンズ25.5cmのワイドタイプ。重量は実測値で244gでした。厚底ジョグシューズで250g切るのは驚きです。実際に走っていると「軽いな」と感じますし、足も軽やかに動きます。
今のところ不満はない

当ブロブは「忖度なし」のレビューをウリにしていますが「クリフトン10」に関しては、欠点が見当たらないですね。自分の歴代クリフトン・コレクションの中でも最高の仕上がりです。しばらく履いてみて、気づいたことがあれば後日、情報更新します。
クリフトン9と比較
参考までにシリーズ前作の「クリフトン9」と比較してみます。以下は基本スペックのまとめ。
クリフトン 10 | クリフトン 9 | |
---|---|---|
発売 | 2025年4月 | 2023年2月 |
ドロップ | 8mm | 5mm |
ミッドソール | EVAミッドソール | EVAミッドソール |
アッパー | ジャガードニット | エンジニアードメッシュ |
定価 | 19,800円 | 20,900円 |
まず驚いたのは定価。物価高のこのご時世に、なんと20,900円から19,800円にプライスダウンしています。まあ型落ちした「クリフトン9」の実勢価格は14,000円台ではありますが、Hokaが「クリフトン10」を本気で売り込もうとしている姿勢が伺えます。

上の写真は左が「クリフトン10」で右が「クリフトン9」です。「クリフトン9」は300km近く履いているので単純に比較できませんが「クリフトン10」はヒールの高さが3mmアップした分、ソールが厚くなっています。
逆にアッパーのえぐれた部分の高さは「クリフトン10」が35mmと、「クリフトン9」よりも5mmほど短くなり、足首周りの可動域が上がりました。
またアッパーの素材がエンジニアードメッシュからジャガードニットにアップデートされたことで、柔軟性の高い、よりソフトな肌触りになっています。

アウトソールに目を向けると、左の「クリフトン10」ではラバーの設置面積が大きくなっているのと、ラバーのギザギザの目が細かくなっているのが一目で分かります。おかげでグリップ力に磨きがかかりました。
履き心地に関しては、「クリフトン10」はヒールの高さが3mm高くなりクッションがより柔らかくなったにも関わらず推進力が損なわれていないのが高評価です。やはりドロップが3mm高くなったのが大きいですね。本当に素晴らしい進化だと思います。
ボンダイ9と比較

先日、2025年1月に発売された「ボンダイ9」とも比較してみましょう。ボンダイもHokaを代表する人気シリーズですからね。ソールの厚さはヒール部分は同じですが、つま先部分は「ボンダイ9」の方が3mm高く、全体的に分厚い印象です。対して「クリフトン10」は流線型のシュッとした印象。
履き心地に関しては、「クリフトン10」はHokaのメタロッカー構造を最大限に生かすことができ、力強い推進力と軽やかなライド感が楽しめます。「ボンダイ9」にはそれが感じられず、他社の厚底ジョグシューズとの差別化要因が見当たりません。
あと「ボンダイ9」の方が40gぐらい重いです…。個人的にどちらか選ぶなら、迷わず「クリフトン10」ですね。
評価まとめ
Hokaの「クリフトン10」の良い点、気になる点のまとめは次のとおり。
良い点
- クッションのサスペンション機能が秀逸
- 力強い推進力を感じる
- ラバーのグリップ性能が優秀
気になる点
- 特になし
安くなった「クリフトン9」を狙うのもアリですが、ここまでメジャーアップデートしたなら「クリフトン10」は買って損はなし。楽天市場 だと不定期で10倍ポイント+10%割引クーポンをやっているので、ぜひチェックしてみてください。
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