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自費レビュー|アシックス ゲルカヤノ30:完全無欠なジョグシューズ

ともらん

マラソンブロガーのtomoです。

2023年7月に発売されたアシックスの新作ランニングシューズ「ゲルカヤノ 30(GEL KAYANO 30)」を紹介します。

前作「ゲルカヤノ29」に比べてミッドソールの柔軟性が増し、走行時の安定性が高まりました。

もともと完成度の高いシューズでしたが「ゲルカヤノ30」は完全無欠。価格が高い(19,800円)以外に欠点が見当たりません。

5kmのジョギングからフルマラソンまでカバーでき、あらゆるレベルのランナーにおすすめの1足です。

アシックス ゲルカヤノ30

目次と内容

30代目のゲルカヤノ

ゲルカヤノ(GEL-KAYANO)は、アシックスのランニングシューズのロングセラーモデル。

走行安定性とクッション性能に定評があり、あらゆる層のランナーに支持されています。

2022年7月には29代目となる「ゲルカヤノ29」が発売。それから1年後の2023年7月に30代目の「ゲルカヤノ30」が発売されました。

ミッドソールが大幅にアップデートされた「ゲルカヤノ30」は、前作とは別次元の履き心地。

自分が所有しているシューズだと、クッショニングや履き心地が「ゲルニンバス25」に近くなりましたね。

ただしハーフ以上の長距離を走るなら、ゲルニンバスよりも、走行安定性の高いゲルカヤノの方がおすすめです。

以下、基本スペックを表にまとめました。

ゲルカヤノ30ゲルカヤノ29ゲルニンバス25
発売2023年7月2022年7月2023年2月
定価19,800円17,600円19,800円
ミッドソールFF BLAST PLUS ECO、PureGELFF BLAST Plus、GELFF BLAST PLUS ECO、PureGEL

前作からミッドソールが進化

まずは「ゲルカヤノ30」の特徴を見ていきましょう。

スペックだけ見ると「ゲルカヤノ30」は前作「ゲルカヤノ29」よりも「ゲルニンバス25」に近いことが分かります。

いずれも、植物由来材を約24%含む「FF BLAST PLUS ECO」を採用し、従来の可視化した「GEL」よりも約65%柔らかいとされる「PureGEL」をカカト部分に配置しています。

ゲルカヤノ29との比較

写真は左が「30」で右が「29」です。「30」はアッパーのシューレースシステムがより強固な作りになっています。

ミッドソールは見た目も別物。「30」は裾の部分に凹凸と広がりを持たせることで安定感を高めています。

靴底の形状も異なります。「30」は中央に溝を設けてアーチ構造を際立たせ、さらに土踏まずの部分に高反発フォームを搭載しています。

ゲルニンバス25との比較

参考までに「ゲルニンバス25」(写真右)の写真も載せておきます。

立体感を持たせながら裾を大きく広げる「ゲルカヤノ30」のミッドソールの形状は、「ゲルニンバス25」に似ていると感じるのは自分だけでしょうか。

唯一の欠点は価格設定

もともと「ゲルカヤノ29」は完成度の高いシューズだと評価していましたが、「ゲルカヤノ30」はさらにその上を行く完全無欠なシューズ。

ただし価格は「ゲルカヤノ29」から2,200円アップして2万円に迫ります。

1秒でも速く走るためにレースシューズに2万円使うならまだ分かりますが、自分の場合、主にジョギングに使うシューズに2万円は高過ぎるという印象です。

「ゲルカヤノ30」の競合となるミズノの「ウエーブライダー26」は定価14,850円ですし、ナイキのロングセラー「ペガサス40」は定価15,400円。

型落ちで安くなった前作「ゲルカヤノ29」選ぶもありですが、高くてもメジャーアップデートした「ゲルカヤノ30」は価格差を払う価値があります。

アシックスの株式を保有している方なら、株主優待でアシックスの新作商品を割引価格で購入できます。

今回自分は、アシックスのオンラインストアでポイントと株主優待を使い「ゲルカヤノ30」をお得に入手しました。

デザインとスペック

さて、ここからは「ゲルカヤノ30」を詳しく見ていきましょう。

まずは側面(外側)から。立体感のある分厚いミッドソールには「FF BLAST PLUS ECO」を採用。ちょうど中足部の部分が窪んでい流のが特徴です。

前足部にも厚みを持たせ、裾を広げることで安定感を高めています。

カカト部分には「PureGEL」を配置することで、さらにクッション性を高めています。

側面(内側)には「ゲルカヤノ30」で初めて搭載された「4Dガイダンスシステム」。中足部の安定感を高めるのに一役買っています。

アッパーは厚みのある生地に通気性を高めたメッシュ構造。

シューレースシステムは前作「ゲルカヤノ29」より強固になり、上からしっかりと足を押さえつけてくれます。

分厚いクッションで囲まれたアンクルパッドは、足首を優しく包む込ます。

シュータンも厚みがあり、ホールド感を高めてくれます。

靴底は接地面積が大きく、ほぼ全域にラバー素材を配置しています。

土踏まずには高反発フォームを配置して中足部の安定感を高めています。

インナーソールにはカーボンフットプリントを表示しています。CO2e排出量は1足あたり、業界平均よりも14%低い10.7kgに抑えているとのこと。

重さは、メンズ25.5cmワイドタイプの実測値で283gでした。

サイズ感

「ゲルカヤノ30」のサイズ展開は以下のとおりです。

ロングセラーモデルの「ゲルカヤノ」は幅広のワイドタイプが選べます。

ランニングシューズ選びでは、いつも25.5cmか26.0cmで悩みますが、今回も25.5cmのワイドでちょうど良いサイズ感でした。

履いてみた感想

まず足を入れた感じは「ゲルカヤノ29」とそんなに変わりません。

分厚いアンクルパッドとシュータンに包まれ、足がしっかりと固定されます。

しかし一歩踏み出すと「ゲルカヤノ29」とは別次元のクッション性を実感します。

「ゲルカヤノ29」のクッションは硬めで足圧が均一に分散される感じでしたが、「ゲルカヤノ30」はクッションが柔らかく、各パーツが個性を生かしつつ保管し合っている感じがします。

クッションが柔らかいとは言え、フワフワしていません。

硬いアスファルトに接地する際の衝撃はしっかり吸収しつつも、推進力を損なわない、絶妙な柔らかさです。

特にカカト部分のクッションはボヨ〜ンという感じが快感ですね。

「ゲルニンバス25」に似た感触ですが、「ゲルカヤノ30」の方が走行安定性が断然に高く、長距離に最適化されていると感じます。

耐久性と寿命

こちらは後日アップデートします。

おまけ

前作「ゲルカヤノ29」との価格差は2,200円ですが、実勢価格では4〜5千開きがあります。

それでも「ゲルカヤノ30」は別次元のシューズ生まれ変わっているので、新作を選んだ方が良いでしょう。

予算的に厳しいなら、ライバルのミズノの「ウエーブライダー26」がおすすめです。

こちらも違った意味で走行安定性に優れたシューズ。自分も長らく愛用しており、期待を裏切りません。

購入ガイド

この記事で紹介した「アシックス ゲルカヤノ30」は以下の通販サイトから購入できます。

アシックス ゲルカヤノ30

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