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【レビュー】ゲルニンバス27:優しさに包まれるクッションが最高!
Asicsの茶色い箱を開けて「ゲルニンバス27」の手に取った瞬間「あ、失敗したかも…」と思いました。だって「ゲルニンバス26」と見た目がほぼ同じなので。しかし実際に履いてみると、非常に良い感じに進化しており、買って満足しています。
Asicsのゲルニンバス
ゲルニンバス(GEL-NIMBUS)は、Asicsのランニングシューズのロングセラーシリーズ。ニンバスはラテン語で「雲」を意味し、まるで雲の上を走っているかのようなソフトな着地が特徴です。
「雲の上」と聞くと、Onのブランドコンセプト「Run on clouds」が思い浮かびますが、ゲルニンバスはOnが2010年に誕生するよりも昔から、雲の走りを追求してきました。

そんなゲルニンバスの27代目最新作「ゲルニンバス27」が2025年2月に発売されたと知り、早速注文しました。ちなみにゲルニンバスは25代目、26代目も所有しており、今回で3代連続となります。
長年愛されているロングセラーだけあり、ゲルニンバスには買い続けたくなる魅力があるんです。
ゲルニンバス27の特徴
早速「ゲルニンバス27」を見ていきましょう。主な特徴は次のとおり。
- ミッドソールはFF BLAST PLUS ECOフォーム材
- アウトソールはHYBRID ASICSGRIP
- アッパーはエンジニアードジャカードメッシュ
- ドロップは8mm(ヒール高43.5mm)
- 定価は20,900円
公式サイトには「feel comfort find calm」というコンセプトらしきキャッチコピーが書いてありました。「快適で優しい」そんなイメージですかね。

手に取ってまず驚くのがボリューム最大限のミッドソール。年々大きくなってきて、前作に比べてソールが2mm厚くなったそうです。ヒール高は43.5mmとかなり高め。そしてドロップも8mmと結構ありますね。
ミッドソールの素材には「FF BLAST PLUS ECOフォーム材」が使われており、カカトの内部にはAsics独自の衝撃緩衝材「PureGEL」を内蔵しています。

アッパーはしなやかで通気性の高い「エンジニアードジャカードメッシュ」を使用。シュータンは伸縮性に優れ、シューズと一体化したタイプ。そして足首周りは親指よりも分厚いアンクルパッドで覆われています。

アウトソールのラバーはグリップ性と耐久性に優れた「HYBRID ASICSGRIP」を採用しています。

重さは、メンズ26.0cmの実測値で275gでした。
サイズと履き心地
自分の場合、ランニングシューズ選びでは通常タイプなら26.0cm、ワイドタイプなら25.5cmがジャストサイズになります。今回「ゲルニンバス27」は通常タイプの26.0cmを選びましたが、中足部からカカトにかけてはピタリとフィット、前足部は足幅にゆとりを感じます。やや幅広な自分の足にはドンピシャな履き心地でした。

足を入れた瞬間、まず実感するのが足首周りの強力なホールド感。アンクルパッドに自分の親指よりも太いクッションを配置しているので、そうなりますよね。シュータンは薄くてやや頼りない印象ですが、シューズと一体化しているため収まりは良いです。
ファーストインプレッション
ここからは実際に「ゲルニンバス27」をランニングで履いてみて、気づいた点を忖度なしでコメントしていきます。
ヒールが高いのに安定感抜群

これだけソールが分厚くてヒールが43.5mmもあると懸念するのが安定感。ところが直立時や走行時では前足部〜中足部重心がかかりやすく、グラつく心配は皆無。むしろ非常に安定感が高いなと感じました。
足首がガッシリ固定される

その安定感を高ているのが、足首周りのアンクルパッド。かなり柔らかいクッションなので、どんな形の足にもフィットすると思います。
優しさに包まれるクッション

そしてソールのクッションが素晴らしいですね。「ゲルニンバス25」「ゲルニンバス26」では雲のような(?)柔らかさは実感できませんでしたが、「ゲルニンバス27」は包み込まれるような優しさというか、穏やかさというか、それこそキャッチコピーの「calm」な履き心地でした。あと足によく馴染み、蹴り出しの時は足裏にペタリと吸い付く感じがまた快適ですね。
シュータンはやや頼りない

シュータンは一長一短あります。薄くて伸縮性があるので着脱しやすく、またシューズと一体化しているので足の収まりが良いです。一方で、ランニング時は足の甲を押さえつける力がちょっと物足りないかな…とも感じます。まあそこはシューレース(紐)で調整できるので問題にはなりません。
作りが雑な部分も

これは個体差かもしれませんが、アッパーとミッドソールの結合部分に何ヶ所か小さな隙間が残っていたのが気になりました。2万円もするランニングシューズなんだから、細部の仕上げまでこだわって欲しいですよね…。
メッシュのアッパーがカッコいい

あと、実際の走りに影響しませんが、アッパーのエンジニアードジャカードメッシュは高級感があって気に入りました。「ゲルニンバス26」はニット素材で野暮ったかったので。これなら通勤ラン用に職場に履いていっても違和感ありませんね。
ゲルニンバス26との比較
ここで旧作「ゲルニンバス26」とも比較してみましょう。まずは基本スペックを表にまとめてみました。
ゲルニンバス27 | ゲルニンバス26 | |
---|---|---|
発売日 | 2025年2月 | 2024年1月 |
ミッドソール | FF BLAST PLUS ECO、PureGEL | FF BLAST PLUS ECO、PureGEL |
アッパー | エンジニアードメッシュ | エンジニアードニット |
アウトソール | HYBRID ASICSGRIP | HYBRID ASICSGRIP |
重さ(メンズ26cm) | 275g | 284g |
定価 | 20,900円 | 19,800円 |
最初「ゲルニンバス27」を手に取った時は「失敗した…」と思いました。今まで履いていた「ゲルニンバス26」とそっくりだったので。しかしよく見比べてみると、アッパーがニットからメッシュに代わり高級感が増し、ソールが2mm厚くなっているのに重さが約10g軽くなり「なんだ、ちゃんと進化してるじゃん」と安心しました。

以下は左が「ゲルニンバス27」で、右が「ゲルニンバス26」です。ソールの厚さは、言われてみれば「厚さが増したかな」と思いますが、言われなければ気づかないレベル。

靴底はラバーソールの配置パターンが若干アップデートされています。
ただ肝心の履き心地に関しては「ゲルニンバス27」と「ゲルニンバス26」は違いますね。「ゲルニンバス27」のクッションはよりソフトになり、フットワークに優しさを感じます。やっと「ニンバス(雲)」らしい走りが実感できました。
ゲルカヤノ31との比較
Asicsのもう一つのロングセラーシリーズ、ゲルカヤノ(GEL-KAYANO)との違いも気になると思います。自分は「ゲルカヤノ31」を所有していますが、最近のゲルカヤノはアッパーの作りがゲルニンバスに似てきて、要するにゲルニンバス化しています。

ただ「ゲルカヤノ31」の方が反発力が高く、ジョギングからハイペースまで走りたいなら「ゲルカヤノ31」が良いと思います。「ゲルニンバス27」はジョグ〜スロージョグで持ち前の良さが実感できるシューズとなっています。
評価まとめ
最後に、Asicsの「ゲルニンバス27」の良い点、気になる点をまとめます。
良い点
- 雲ように優しさを感じるクッション
- アンクルパッドのホールド感と走行安定性能が抜群に良い
気になる点
- シュータンがやや物足りない
結論「ゲルニンバス26」から買い替えて満足しています。これなら普段のジョギングや通勤ランだけでなく、LSDでも出番が多いシューズとなりそうです!
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Asics ゲルニンバス27
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