



【レビュー】Salomon エアロブレイズ 3 GRVL:スピード練習もオフロードも走れる
2025年9月に発売されたSalomonの新作ランニングシューズ「エアロブレイズ 3 GRVL(Aero Blaze 3 GRVL)」をレビューします。Salomonのランニングシューズを履くのは10年ぶりですが、ここまで進化していたとは…。
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Salomon エアロブレイズ 3 GRVL
エアロブレイズ3 GRVLの評価
「エアロブレイズ 3 GRVL」は、Salomonのロード向けランニングシューズ「エアロブレイズ 3」のグラベル(GRVL)対応バージョン。グラベル(gravel)とは英語で「砂利」を意味し、軽めの未舗装路に対応できるよう設計されています。これ1足でロードからオフロードまで対応でき、強度が高い割に軽いのが特徴です。唯一のけってんはシュータンがペラペラで頼りないこと。
良い点
- ロードからクロカンまで幅広く対応
- 強度が高い割に軽い
- 防水仕様(GORE-TEX)が選べる
悪い点
- シュータンがペラペラで頼りない

今回はアウトドア系の雑誌を読んでいたら、たまたま「エアロブレイズ 3 GRVL」が目に留まりました。カッコよくてひと目惚れ。しかも防水仕様も選べるということもあり、GORE-TEX版を購入しました。デザインのカッコいいオールブラックブラック×防水の組み合わせは、無条件で買ってしまうんですよね…。
主な特徴と仕様
それでは「エアロブレイズ 3 GRVL」を詳しく見ていきましょう。主な特徴は次のとおり。
ミッドソールは「Opti Foam Evo」を使用

ミッドソールにはSalomonの最新のエアロシリーズに搭載されているミッドソール素材「Opti Foam Evo」を使用しています。見た目のボリューム感からは想像できないほど軽く、ポンッと弾むような反発力が特徴です。スタックハイトはヒールが35mmで前足部が27mm、ドロップは8mmとなります。
アウトソールは「Contragrip」を搭載

アウトソールには「Contragrip」をベースにシェブロンラグと呼ばれるV字型の凹凸が、シューズの縁を囲むように配置され、未舗装路でも地面をしっかり捉えます。前足部の中央はややフラットな作りとなり、ロードでのスムーズな走行をサポートします。
アッパーはエンジニアードメッシュを採用

アッパーはエンジニアードメッシュを採用し、耐久性と柔軟性、通気性を上手くバランスさせています。つま先とヒールカップはカッチリとして剛性が高く、オフロードでの走行でプロテクションを提供します。
「GORE-TEX」の防水仕様

今回購入した防水仕様のモデルは、GORE-TEXメンブレインを採用し、濡れた路面でも足をドライに保ってくれます。
重量は268g(メンズ26cm)

重量はメンズ27cmの公式値が283g、メンズ26cmの実測値が268gでした。
サイズとフィット感
私の場合、通常の足幅のスタンダードタイプなら26.0cm、幅広のワイドタイプなら25.5cmがジャストサイズになります。Salomonのランニングシューズは履き慣れていないのでサイズ選びが不安でしたが、「エアロブレイズ 3 GRVL」はスタンダートタイプの26.0cmでちょうど良いサイズ感でした。

つま先周りは幅広の私の足でも窮屈ではなく、足指をのびのびと動かせます。ヒールカップはカッチリとした印象。カカトをしっかり固定してホールド感を高めています。
ファーストインプレッション
ここからは実際に「エアロブレイズ 3 GRVL」をランニングで履いてみて、気づいた点を忖度なしでコメントしていきます。
剛性が高いのに軽い

「エアロブレイズ 3 GRVL」の特徴をひと言で表すと、シューズの剛性が高いのに軽い、ということ。通常、未舗装路も走れるモデルはアウトソールやアッパーの強度を高めたトレードオフとして、どうしても重くなってしまいます。そこに防水機能が加わればさらに重量がアップします。なのに「エアロブレイズ 3 GRVL」は見た目から想像できないほど軽く感じます。
ポンッと弾むような反発力

クッションは硬くもなく柔らかくもなく至って普通ですが、反発力は結構高いと感じました。ただし突き上げるような力ではなく、ポンッと弾むような感覚。おかげでロードではハイペースでもスムーズに走れます。試しに坂道インターバル走で使ってみましたが、こういうオフロードで走れるタイプのシューズで、これまでペースアップできるとは…。驚きました。
ヒール周りのフィット感が秀逸

ヒールカップは剛性が高く、内側は分厚いパッドで覆われており、足をカカトでしっかりと固定します。くるぶし周りは低めに設計されており、足首が自由自在に動かせるのも良いですね。
シュータンが残念

唯一ガッカリしたのがシュータン。密度の低いメッシュ素材を使っているのですが、指で押すとペラッペラなんですよね。そのため足の甲のフィット感はイマイチですし、長時間走っていると擦れる感じがします。ここがしっかりしてれば、パーフェクトなシューズだったのですが…。
グラベル(GRVL)の絶妙なポジショニング

「エアロブレイズ 3 GRVL」はロードだけでなく軽い未舗装路にも対応できるのがウリです。試しに芝生コースを走ってみましたが、雨で滑りやすい芝の上でもスリップせず、地面をしっかり捉えてくれました。アウトソールの「Contragrip」はV字の凹凸が連なるパターンになっており、フォアフットで着地するとちょうどV字の先端が地面に突き刺さるような感じが、グリップの強さの秘密だと思います。

タイミング良く雨が降っていたので「エアロブレイズ 3 GRVL」を履いてロードを走りましたが、濡れたアスファルトやマンホールの上でも力強いグリップを発揮してくれました。
トレイルもロードも走れるランニングシューズは過去に何足も履いてきましたが、「エアロブレイズ 3 GRVL」はどちらかというとロード寄り。ロードで100%のパフォーマンスを発揮しつつ、未舗装路もちゃんと走れるよ、というのは絶妙なポジショニングだと思いました。
オールブラック×防水の魅力
余談ですが、今回購入した「エアロブレイズ 3 GRVL」のようなオールブラック(全面黒)かつ防水仕様のランニングシューズは私の大好きなジャンルです。ランニングで使うことはもちろん、職場にも履いていけますし、雨の日のレインシューズとしても使える。さらに防水仕様は防寒対策にもなるため、冬の寒い日に履くと足元が冷える心配もありません。まさに一石四鳥。多少高くても、購入のハードルがグッと下がるわけです。

それで見た目がカッコいいシューズだと、ほぼ条件反射で買ってしまうんですよね。現役のコレクションでは、Nikeの「ペガサストレイルGTX」、Altraの「トーリン 8 GTX」、Onの「クラウドサーファートレイルWP」を愛用しています。

こんな感じでチノパンと合わせると、職場に履いていっても違和感がなく、片道1時間の通勤での疲れが軽減できますし、雨の日や雪の日は防水仕様が威力を発揮します。
結論:これ1足でオフロードもスピード練習も
以上、Salomonの新作ランニングシューズ「エアロブレイズ 3 GRVL」をレビューしました。ロードではスピード練習もこなせる性能を持ちながら、オフロードも走れる強度とグリップ性能を持つ、ありそうでないタイプのシューズ。Salomonのランニングシューズを履くのは8年ぶりですが、こんなに進化していたとは驚きです。
良い点
- ロードからクロカンまで幅広く対応
- 強度が高い割に軽い
- 防水仕様(GORE-TEX)が選べる
悪い点
- シュータンがペラペラで頼りない
購入ガイド
本記事で紹介したアイテムは以下の通販サイトより購入できます。

Salomon エアロブレイズ 3 GRVL

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