ナイキ ズームフライ5【評価・レビュー】

マラソンブロガーの「tomo」です。
2022年7月に発売されたナイキの「ズームフライ5」を紹介します。
前作「ズームフライ4」からメジャーアップデートされ、全く別物のシューズに生まれ変わりました。前作から進化したポイントは以下のとおり。
- ミッドソールが「Nike React」から「ZoomXフォーム」に変更
- アッパーはフライニットから軽量メッシュに変更
「とも」は発売日当日に注文しました。早速履いてみたので詳しくレビューしたいと思います。

ナイキ ズームフライ5
目次と内容
ズームフライとは?

ズームフライ(Zoom Fly)はナイキのランニングシューズのハイエンドモデルです。
最速級モデルの「アルファフライ」や「ヴェイパーフライ ネクスト%」と、ジョギングに適した「ペガサス」の中間に位置づけられ、レースと練習のギャップを埋めるのに最適な1足となります。
レース用、練習用とランニングシューズを履き分けるランナーにとっては、ある意味中途半端なモデルかもしれませんが、シューズを何足も揃えるのが難しいランナーにとっては、これ1足でレースも練習もこなせる万能なシューズと言えます。
前作「ズームフライ4」との違い
まずは前作の「ズームフライ4」と比較してみましょう。基本スペックを表にまとめました。
ズームフライ5 | ズームフライ4 | |
---|---|---|
発売 | 2022年7月 | 2021年12月 |
重さ(メンズ26.0cm) | 262g | 257g |
ミッドソール | ZoomXフォーム+フルレングスプレート | Nike React+カーボンファイバープレート |
アッパー | 軽量メッシュ | 二層構造のFLYNKIT |
アウトソール | 前足部とヒールにラバーを配置 | 前足部とヒールにラバーを配置 |
価格 | 18,700円 | 18,700円 |
新作の「ズームフライ5」(写真左)ではミッドソール・アッパーにメジャーアップデートと呼ぶに相応しい大きな変更が加わりました。
まず、ミッドソールはクッションが「Nike React」から「ZoomXフォーム」にアップデートされました。

アッパーは一体型のフライニットから軽量メッシュに変更。並べてみると、全く別物のシューズですよね。

アウターソールはヒール部分のラバー配置が変わっています。

デザインとスペック

それでは「ズームフライ5」を詳しく見ていきましょう。今回は、発売日直後にナイキの公式サイトでメンズ26.0cmを注文。2日後に自宅に届きました。
厚底+フルレングスプレート

ナイキが得意とする厚底とフルレングスプレートの組み合わせです。フルレングスの立体的なプレートが推進力とスムーズな体重移動を生み出します。
ZoomXフォーム

ミッドソールに新たに搭載された「ZoomXフォーム」は、ナイキ史上最も高いエネルギーリターン率を実現。最速級マラソンシューズの「アルファフライ」や「ヴェイパーフライ ネクスト%」と同じクッションが使われていると思うと、とても心強いですね。
ヒールの突起

後ろに突き出たヒールは「ペガサス39」のヒールを連想させます。走行中は直接地面に触れたりしませんが、シューズの重心を左右する大事な部分です。
軽量メッシュ

アッパーには軽量メッシュを採用。足を包み込む内側と、通気性・耐久性に優れた外側から成る二層構造となっています。
タン

前作「ズームフライ4」はタンとアッパーの一体型であったのに対し、「ズームフライ5」はセパレート型。しかもタンは軽くてそこそこ厚みがあり、足を優しく包み込みます。
アウターソール

アウターソールは前足部とカカト部分にのラバーを配置。独特なパターンと突起が接地の際のグリップ力を高めています。
シースルー

中央には内側のクッションが透けて見えます。中身はピッチリ埋まっているというより、適度に余白が設けられているのは意外でした。
重さ

メンズ26.0cmの重さは実測値で262gでした同じサイズの「ズームフライ4」に比べてわずか5gの増量。
梱包

これまでナイキの公式サイトで注文すると、配送用の梱包の中にシューズボックスが入っていましたが、今回は1つの箱に集約されていました。
箱には90%以上のリサイクル素材を使用し、「double box(二重箱)」をなくす取り組みを進めているとのこと。さらに返品用としても使えるように両面テープが貼ってありました。
サイズ感

ランニングシューズ選びでは、いつも25.5cmか26.0cmかで悩みます。「とも」の足は幅広タイプなので、ワイドモデルの25.5cmか、通常モデルしかなければワンサイズ上の26.0cmを選ぶのが定常化しています。
今回もそのルールに則りメンズ26.0cmを選びましたが、前作「ズームフライ4」に比べるとずいぶんゆったりした作りでした。
公式サイトには「前足部とヒールの幅をやや広めにして安定性を高めている」と書いてあります。
これならワイドタイプでなくてもワンサイズ下の25.5cmでも十分でしたね。まあ、シューレースでしっかり固定すれば問題ありませんが。
耐久性
耐久性については後日、アップデートしますね。
履いてみた感想
ここからは実際に「ズームフライ5」を履いてみた感想をまとめます。
フカフカのクッション

個人的には、ミッドソールのクッションはかなりフカフカしているように感じます。接地の際は足が沈み、地面の間隔が伝わってきません。
前作「ズームフライ4」はどちらかというと硬めのクッションだったので、履き心地はまったくの別物と考えた方が良いと思います。
反応が薄い
フルレングプレートを内蔵している割には、そこまで推進力は感じられません。ただそれは、柔らかいクッションが影響しており、実際にはスピードが出しにくいわけではありません。
柔らかいクッションが間に入るため、良くも悪くも足の動きに対する反応が薄いのがこのシューズの特徴です。これなら脚へのダメージを最小限に抑えられそうですが、履き心地は好き嫌いが分かれると思います。
安定感は抜群

「ズームフライ4」よりも安定感が増した印象。前足部とヒールの幅が広くなっていることが影響しているのでしょう。これならハイスピードでの走行はもちろん、長時間のジョギングでも本領を発揮しそう。
おまけ
はっきり言って、前作の「ズームフライ4」とはまったくの別物。履き心地は好き嫌いが分かれそうなので、ちゃんと試着してから購入することをおすすめします。
「とも」は、主に練習を兼ねたレース(10km〜ハーフ)とスピード練習(ペース走・ロングインターバル)で使っています。
購入ガイド
この記事で紹介した「ナイキ ズームフライ5」は以下の通販サイトから購入できます。

ナイキ ズームフライ5
ナイキ公式オンラインストアなら、30日間の返品・返送料が無料。気になるシューズがあれば自宅で試着してみよう。
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