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【ヴェイパーフライ3】レビュー:酷評は不当。優れたスピードシューズ 【ヴェイパーフライ3】レビュー:酷評は不当。優れたスピードシューズ 【ヴェイパーフライ3】レビュー:酷評は不当。優れたスピードシューズ 【ヴェイパーフライ3】レビュー:酷評は不当。優れたスピードシューズ

【ヴェイパーフライ3】レビュー:酷評は不当。優れたスピードシューズ

今回紹介するのは「ヴェイパーフライ3」というNikeの最速級マラソンシューズ。Nikeで最も反発力の高い「Zoom Xフォーム」をさらに改良し、凄まじい反発力が実感できます。評価の分かれるシューズですが、自分はかなり好印象。ハーフ自己ベスト更新にも貢献してくれました。

当ブログでは広告を利用していますが、紹介するランニングアイテムはすべて自費で購入し、忖度なしでレビューしています。

更新日: 公開日:

目次と内容

主な特徴

Nikeの「ヴェイパーフライ ネクスト% 3(Vaporfly Next% 3)」は、フルレングスのカーボンプレートとZoom Xフォームを搭載した最速級マラソンシューズです。主な特徴は次のとおり。

  • フルレングスのカーボンプレートを内蔵
  • クッションはズームエックスフォームを搭載
  • アッパーはフライニットを採用
  • 重さは181g(メンズ26.0cm)
  • 定価は35,750円

ミッドソール

側面(外側)から見ると、無駄を省いた流線型の美しいフォルムに見惚れてしまいます。ミッドソールの真ん中の窪みが良いアクセントですね。外からは見えませんが、フルレングスのカーボンプレートを内蔵。ズームエックスフォームはカカト周りに広がりを持たせて安定感を高めています。

内側には小さな文字で「THE ORIGINAL SUPER SHOE. DESIGNED FOR PODIUMS & PR’s. BUILT TO WORLD STANDARDS.」と印字してあり、技術力の高さを誇示しています。

アッパー

アッパーにはナイキのランニングシューズではお馴染みのフライニットを採用。前足部は網目を荒くすることで軽量化を図り、通気性を高めています。

シューレース周りはフライニットを一体化され、アッパーのフィット感を高めています。タンの部分は薄いパッドがあり、足の甲を優しく包みます。目標を記入できる項目があるのは良いですね。

アウトソール

靴底の様子はこんな感じです。前モデルは縦に深い溝が入っていましたが「ヴェイパーフライ 3」はパターンが刷新されています。前足部はグリップ力に優れたラバー素材を全面的に配置。中足部は深い窪みがあり、内側のカーボンプレート(FLYPLATE)が丸見えです。こうして反発力に影響のない部分を削ることで軽量化を図っています。

重さ

重さは、メンズ26.0cmの実測値で181gでした。

サイズ感

「ヴェイパーフライ 3」のサイズ展開は以下のとおり。ワイドタイプは選べません。

  • メンズ:24.5cm〜30.0cm(0.5cm刻み)
  • レディース:22.5〜28.5cm(0.5cm刻み)

ランニングシューズ選びでは25.5cmか26.0cmで迷いますが、今回はワンサイズ上の26.0cmを選びました。以前「ヴェイパーフライ ネクスト%」を試着した時は足幅が狭すぎて購入を断念したのですが「ヴェイパーフライ 3」はつま先周りに余裕があり、むしろ大きすぎると感じるほど

まあでもアッパーのホールド感は完璧なので、多少大きくても走行中にズレたりする心配はありません。ちなみにアンクルパッドは少し下の方に配置してあるので、上から見るとシューズの後方部が少し浮いて見えます。でもホールド感はまったく問題なしです。

シリーズ比較

ヴェイパーフライ(Vaporfly)はナイキがトップアスリート向けに開発したランニングシューズです。2017年に「ヴェイパーフライ4%」が発売されると、即完売。その後もしばらく入手困難な時期が続きました。

その後、2019年に「ヴェイパーフライ ネクスト%」、2021年に「ヴェイパーフライ ネクスト% 2」が発売され、更なる進化を遂げます。またナイキは並行して、2020年に「アルファフライ ネクスト%」、2022年に「アルファフライ ネクスト% 2」をトップアスリート向けに投入しました。

自分は前作の「ヴェイパーフライ ネクスト% 2」を履いていません。履き心地の違いについてはコメントできませんが、参考までにスペック上の比較を表にまとめました。

ヴェイパーフライ3ヴェイパーフライ2
発売2023年4月2021年4月
価格29,700円26,950円
ミッドソールフルレングスのカーボンプレートとズームエックスフォームフルレングスのカーボンプレートとズームエックスフォーム
アッパーフライニットエンジニアードメッシュ
アウターソールワッフルパターン縦方向に深い溝を配したパターン

公式サイトでは以下の違いを挙げています。

  • Nikeで最も反発力の高いズームエックスフォームを改良
  • ミッドソールの内側を軽量化し、より安定した履き心地を実現
  • つま先周りの素材を見直し、フィット感と通気性を改良
  • アウトソールの薄型ラバーを改良し、耐久性を損なうことなく素材使用量を削減
  • 新しいワッフルパターンのアウトソールに通気孔を配して軽量化

アッパーのホールド感は完璧

フライニット、シュータン、後方のアンクルパッドはどれもピタッとフィットします。走行中は1mmのズレも許さないぐらいの高いホールド感があります。かといって締め付け感はゼロ。シュータンに配置された薄いパッドが効いているのではないかと。

つま先周りにゆとりあり

ナイキのランニングシューズ、特に「ヴェイパーフライ」シリーズは足幅が狭いという先入観がありましたが、見事に覆されました。これってワイドタイプじゃない?と思うほど、つま先周りのスペースに余裕があります。自分のように足幅の広いランナーにとっては嬉しいですね。

反発力が凄まじい

良い意味でグイグイ前に進みます。一方で身体の軸をしっかり保たないとその力に負けてしまいそうです。

フルマラソンで使用

2023年4月に開催された「ボストンマラソン」で使用しました。タイムは3時間1分台。今回はボストンに向けて出発する当日に「ヴェイパーフライ 3」が届いたため、履きならす時間が十分にありませんでした。

レース前日の14kmジョグで試着してから、翌日のレースにぶっつけ本番で投入。前の晩に降った雨で地面は濡れていましたが「ヴェイパーフライ 3」はグリップ性能が秀逸で地表をしっかりと捉えてくれました。

ラスト4kmでは雨が降り始めます。昔のズームエックスは水をスポンジのように吸収してしまいましたが、ヴェイパーフライ 3は水をしっかり弾いてくれます。またメッシュの荒いフライニットのおかげで雨水がアッパーに溜まらず、シューズが重くなる心配もありませんでした。これなら雨レースでも自信を持って履けます。

ハーフマラソンで使用

2023年11月に埼玉県で開催された「上尾シティハーフマラソン」で使用しました。タイムは1時間20分台の自己ベスト。持ち前の反発力を生かして、後半もそこまでペースダウンせずに逃げ切りました。

耐久性

以下は累積走行距離が100kmを超えた状態。アウターソールの表面が全体的に摩耗しており、ミッドソールは縁が擦り切れてます。ソール全体のシワは元からあったもので、クッション性能は衰えていません。

総合評価:普通に満足

Nikeの「ヴェイパーフライ 3」を購入してそこそこ満足しています。反発力が凄まじく、ハイスピードでグイグイと推進力を感じられるシューズです。アッパーのホールド感も完璧。自信を持ってレースに投入できます。問題は価格。定価が35,750円と、価格の方も最高峰。ジョギングシューズが2〜3足買えてしまうので、そこは悩みどころですね。

最後までお読みいただき有難うございます。この記事はマラソンブロガーのtomo.が書きました。当ブログでは紹介するランニングアイテムはすべて自費で購入し、忖度なしでレビューしています。

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ナイキ ヴェイパーフライ ネクスト% 3

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