自費レビュー|ヴェイパーフライ3:雨にも強いスーパーシューズ

マラソンブロガーのtomoです。

2023年4月に発売されたナイキのランニングシューズ「ヴェイパーフライ ネクスト% 3(Vaporfly Next% 3)」を購入しました。

世界のトップマラソン選手が履く「ヴェイパーフライ」シリーズの最新モデルです。

ミッドソールはナイキで最も反発力の高い「ズームエックスフォーム」をさらに改良。

軽くて通気性に優れたアッパー、あらゆる天候に適応できるアウターソールを搭載。

10kmからフルマラソンまで中長距離を幅広くカバーし、自己ベストを狙うランナーにおすすめの1足です。

今回は悪天候の「ボストンマラソン2023」で使用する機会があったので、実際の履き心地なども含めて詳しくレビューします。

今回紹介する「ナイキ ヴェイパーフライ ネクスト% 3」は以下の通販サイトから購入できます。

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目次と内容

ナイキの最速級マラソンシューズ

ヴェイパーフライ(Vaporfly)はナイキがトップアスリート向けに開発したランニングシューズ。

2017年に「ヴェイパーフライ4%」が発売されて即完売。その後もしばらく入手困難な時期が続きました。

その後、2019年に「ヴェイパーフライ ネクスト%」、2021年に「ヴェイパーフライ ネクスト% 2」が発売され、更なる進化を遂げます。

またナイキは並行して、2020年に「アルファフライ ネクスト%」、2022年に「アルファフライ ネクスト% 2」をトップアスリート向けに発売しています。

一般的には「ヴェイパーフライ」は万人向けのシューズ、前足部にエアポッドを配置した「アルファフライ」は履く人を選ぶシューズと言われています。

2023年3月に発売

2023年3月には「ヴェイパーフライ ネクスト% 2」の後継モデルとなる「ヴェイパーフライ ネクスト% 3」が発売されました。

発売直後に瞬時に完売し、自分が入手できたのは4月中旬でした。

ヴェイパーフライ2との違い

自分は前作の「ヴェイパーフライ ネクスト% 2」を履いていません。

履き心地の違いについてはコメントできませんが、参考までにスペック上の比較を表にまとめました。

ヴェイパーフライ3ヴェイパーフライ2
発売2023年4月2021年4月
価格29,700円26,950円
ミッドソールフルレングスのカーボンプレートとズームエックスフォームフルレングスのカーボンプレートとズームエックスフォーム
アッパーフライニットエンジニアードメッシュ
アウターソールワッフルパターン縦方向に深い溝を配したパターン

公式サイトでは以下の違いを挙げています。

  • Nikeで最も反発力の高いズームエックスフォームを改良
  • ミッドソールの内側を軽量化し、より安定した履き心地を実現
  • つま先周りの素材を見直し、フィット感と通気性を改良
  • アウトソールの薄型ラバーを改良し、耐久性を損なうことなく素材使用量を削減
  • 新しいワッフルパターンのアウトソールに通気孔を配して軽量化

デザインとスペック

それでは「ヴェイパーフライ 3」を詳しく見ていきましょう。

まずは側面(外側)から。無駄を省いた流線型の美しいフォルム。ミッドソールの真ん中の窪みがアクセントになっています。

外からは見えませんが、フルレングスのカーボンプレートを内蔵。ズームエックスフォームはカカト周りに広がりを持たせて安定感を高めています。

内側には小さな文字で「THE ORIGINAL SUPER SHOE. DESIGNED FOR PODIUMS & PR’s. BUILT TO WORLD STANDARDS.」と印字してあり、技術力の高さを誇示しています。

アッパーにはナイキのランニングシューズではお馴染みのフライニットを採用。

前足部は網目を荒くすることで軽量化を図り、通気性を高めています。

シューレース周りはフライニットを一体化され、アッパーのフィット感を高めています。

アッパーの薄さには驚きますが、耐久性には問題なさそうです。

タンの部分は薄いパッドがあり、足の甲を優しく包みます。目標を記入できる項目があるのは良いですね。

アンクルパッドは後方のみ配置。

靴底の様子はこんな感じです。前モデルは縦に深い溝が入っていましたが「ヴェイパーフライ 3」はパターンが刷新されています。

前足部はグリップ力に優れたラバー素材を全面的に配置。

中足部は深い窪みがあり、内側のカーボンプレート(FLYPLATE)が丸見えです。こうして反発力に影響のない部分を削ることで軽量化を図っています。

こちらは各パーツの重さでしょうか。ズームエックスが59.4g、ラバーが21.7gm、カーボンプレートが16.5gと印字されています。

肝心の重さは、メンズ26.0cmで181gでした。

サイズと履き心地

「ヴェイパーフライ 3」のサイズ展開は以下のとおりです。

  • メンズ:24.5cm〜30.0cm(0.5cm刻み)
  • レディース:22.5〜28.5cm(0.5cm刻み)

ちなみに幅広のワイドタイプは選べません。

ランニングシューズ選びでは25.5cmか26.0cmで迷いますが、今回はワンサイズ上の26.0cmを選びました。

以前「ヴェイパーフライ ネクスト%」を試着した時は足幅が狭すぎて購入を断念したのですが「ヴェイパーフライ 3」はつま先周りに余裕があり、むしろ「大きすぎない?」と感じるほど。

まあでもアッパーのホールド感は完璧なので、多少大きくても走行中にズレたりする心配はありません。

ちなみにアンクルパッドは少し下の方に配置してあるので、上から見るとシューズの後方部が少し浮いて見えます。でもホールド感はまったく問題なしです。

ボストンマラソンに投入

今回はボストンに向けて出発する当日に「ヴェイパーフライ 3」が届いたため、履きならす時間が十分にありませんでした。

レース前日の14kmジョグで試着してから、翌日のレースにぶっつけ本番で投入。

フルマラソンで使ってみた感じた点は以下のとおりです。

反発力が凄まじい

良い意味でグイグイ前に進みます。一方で身体の軸をしっかり保たないとその力に負けてしまいそう。

アッパーのホールド感は完璧

フライニット、シュータン、後方のアンクルパッドはどれもピタッとフィットします。走行中は1mmのズレも許さないぐらいの高いホールド感があります。

かといって締め付け感はゼロ。シュータンに配置された薄いパッドが効いているのではないかと。

つま先周りにゆとりあり

ナイキのランニングシューズ、特に「ヴェイパーフライ」シリーズは足幅が狭いという先入観がありましたが、見事に覆されました。

これってワイドタイプじゃない?と思うほど、つま先周りのスペースに余裕があります。自分のように足幅の広いランナーにとっては嬉しいですね。

シューズ選びに迷わない

自分はレースシューズにアシックスの「メタスピードスカイ+」と「メタスピードエッジ+」を履いています。

アシックス曰く「勝ち方はひとつだけじゃない」ためランナーに選択肢を与えているわけです。

しかし自分から見ると、選択肢を与えることでランナーに迷わせています。

しかもちょっと試着したぐらいでは判断しづらいですし、仮に合わなかったとしたら「別のにすれば良かった…」と後悔することになります。

その点ナイキは「アルファフライ」という派生モデルがありつつも、万人に合う最高の1足として「ヴェイパーフライ」を提示してくれるのでシューズ選びに迷いがありません。

仮に自分に合わなかったとしても「相性が悪かったんだな…」と諦めがつきます。

雨にも強い

「ボストンマラソン2023」のレース当日は深い霧に覆われていました。

前の晩に降った雨で地面は濡れていましたが「ヴェイパーフライ 3」はグリップ性能が秀逸で地表をしっかりと捉えてくれます。

ラスト4kmでは雨が降り始めます。昔のズームエックスは水をスポンジのように吸収してしまいましたが「ヴェイパーフライ 3」は水をしっかり弾いてくれます。

またメッシュの荒いフライニットのおかげで雨水がアッパーに溜まらず、シューズが重くなる心配もありませんでした。

これなら雨レースでも自信を持って履けます。

余談ですが「ボストンマラソン2023」を完走した直後にゲリラ豪雨に襲われました。

おまけ

自分はジョギングに最適な「ペガサス」シリーズと、ペース走や10km・ハーフマラソンに適した「ズームフライ」を愛用しています。

フルマラソンだと「ズームフライ」はさすがにキツいなとい思うので、ナイキを履く機会はありませんでした。

最近のフルマラソンの定番シューズは、アシックスの「メタスピードスカイ+」と「メタスピードエッジ+」、サッカニーの「エンドルフィンプロ3」です。今後はここに「ヴェイパーフライ 3」が加わります。

今回紹介した「ナイキ ヴェイパーフライ ネクスト% 3」は以下の通販サイトから購入できます。

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自費レビュー|サッカニー エンドルフィンプロ3

2022年8月に発売されたサッカニーの最速マラソンシューズ「エンドルフィンプロ3」を紹介します。

PWRRUN PBクッションを増量し、前作よりもカーボンプレートの反発力が生かしやすくなりました。前作から進化したポイントは以下のとおり。

  • クッションの厚みが4mm増加
  • アウトソールの厚みが2mm削減
  • アウトソールのラバーの面積が増加
  • 全体で9gの軽量化

「とも」は発売日当日に注文しました。早速履いてみたので詳しくレビューしたいと思います。

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自費レビュー|アシックス メタスピード エッジ+(第2世代)

2022年6月に発売されたメタスピードエッジ+(プラス)を紹介します。

クッションは硬めです。足が自然と前に出る設計でフォアフット走法に向いています。主な特徴は以下のとおり。

  • ミッドソールには軽量性と反発性に優れた「FF BLAST TURBO」を採用。第1世代よりも16%増量
  • カーボンプレート内蔵。つま先に向かって下がる傾斜となる配置
  • アッパーには軽量性と通気性に優れた「モーションアップラッパー」を採用
  • アウターソールには雨でも滑りにくい「ASICS GRIP」を採用
  • 重さは210g(27.0cm)
  • 価格は税込27,500円

「とも」は発売日当日に注文しました。早速履いてみたので詳しくレビューしたいと思います。

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こちらの「アシックス メタスピードエッジ+」は以下の通販サイトから購入できます。

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自費レビュー|アシックス メタスピード スカイ+(第2世代)

2022年6月に発売されたメタスピードスカイ+(プラス)を紹介します。

前作の第1世代と履き比べると、第2世代はレスポンスとフィット感が向上し、アシックスの最速マラソンシューズとしての完成度が高まりました。主な特徴は以下のとおりです。

  • ミッドソールには軽量性と反発性に優れた「FF BLAST TURBO」を採用。第1世代よりも4%増量
  • カーボンプレート内蔵。第1世代から形状が変更
  • アッパーには軽量性と通気性に優れた「モーションアップラッパー」を採用
  • アウターソールには雨でも滑りにくい「ASICS GRIP」を採用
  • 重さは205g(27.0cm)
  • 価格は税込27,500円

「とも」は発売日当日に注文しました。早速履いてみたので詳しくレビューしたいと思います。

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サイズ選びに不安があるなら、Amazonの無料試着サービス「Prime Try Before You Buy」を使って自宅で試着してみましょう。気になるサイズや色をまとめて注文、不要なものは無料で返送・返品できますよ。

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徹底解説|メタスピード:スカイ+とエッジ+、どっちがいいの?

アシックスの最速級マラソンシューズのメタスピードの「スカイ+」と「エッジ+」どちらが良いか?という疑問にお答えします。

アシックスは「ストライド型ランナーならスカイ」か「ピッチ型ランナーならエッジ」を推奨していますが、そもそもこの分類の仕方に違和感を感じます。

メタスピードの大ファンである「とも」は、両方買って履き比べた結果「スカイ+」の方がしっくり来ました。

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自費レビュー|ナイキ ズームフライ5

2022年7月に発売されたナイキの「ズームフライ5」を紹介します。

前作「ズームフライ4」からメジャーアップデートされ、全く別物のシューズに生まれ変わりました。前作から進化したポイントは以下のとおり。

  • ミッドソールが「Nike React」から「ZoomXフォーム」に変更
  • アッパーはフライニットから軽量メッシュに変更

「とも」は発売日当日に注文しました。早速履いてみたので詳しくレビューしたいと思います。

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自費レビュー|ナイキ ペガサス40:買うなら39

2023年4月にナイキの「ペガサス40(Pegasus 40)」が発売されました。

ミッドソールにNike ReactテクノロジーとZoom Airユニットを搭載し、高い反発力と弾むような履き心地を実現しています。

アッパーは改良された足中央部のストラップによりフィット感が向上しました。

しかし前作「ペガサス39」に比べると微々たる変更で、マイナーアップデートですらありません。

実際に履いてみないと分からない部分も含めて「ペガサス40」を徹底的にレビューします。

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こちらの「ナイキ ペガサス40」は以下の通販サイトから購入できます。

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レース攻略記|ボストンマラソン2023:フル 3時間1分42秒

2023年4月17日にアメリカ・マサシューセッツ州で開催された「ボストンマラソン(Boston Marathon)」に参加しました。

ボストンマラソンは世界最古のマラソン大会であり、世界中の市民ランナーにとって憧れの存在。

自分も「いつかはボストンを走りたい」という夢を持ち続け、2020年に初めて出走権を獲得しました。

実際に走ってみると、自分の中のマラソン大会の常識がガラッと覆されます。東京マラソンやニューヨークシティマラソンとは次元が違う。

「こんな凄いマラソン大会があったんだ…」と、ただただ感激するばかりでした。

その辺りも含めて「ボストンマラソン2023」の様子を紹介します。

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