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【アディゼロ アディオス プロ4 レビュー】プロ3の不満点が解消された!

2024年11月に発売されたばかりのAdidas最高峰のらランニングシューズ「アディゼロ アディオス プロ4」を購入しました。実際に履いてみて気付いた良い点・気になる点や、前作「アディオスプロ3」との違いなどを詳しくレビューします。

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アディダス最高峰

2024年10月の時点で「Adidas最高峰のランニングシューズ」といえば、次の3つのモデルがパッと思い浮かびます。

アディゼロ アディオス プロ エヴォ1(Adizero Adios Pro Evo 1)

世界のトップマラソン選手や箱根駅伝の選手が履く、言葉通り最高峰のシューズ。「ベルリンマラソン2023」ではティギスト・アセファが女子マラソン世界記録を更新。ただしお値段82,500円ながら耐久性はフルマラソン1回分。

アディゼロ プライム X 2.0(Adizero Prime X 2.0)

とにかく「速さ」を重視した長厚底シューズで、お値段は39,600円。ただし世界標準のレース規格に沿っていないため、公認記録として認められない。

アディゼロ アディオス プロ 3(Adizero Adios Pro 3)

市民ランナー向けでは最高峰のモデル。性能、価格、耐久性の観点から、実質的にAdidas最高峰のランニングシューズと言って差し支えない。

自分は2022年に「アディゼロ アディオス プロ 3」を購入。その性能の高さに惚れ込み、練習だけでなくレースでも着用しています。今回紹介するのは、その後継モデルとなる「アディゼロ アディオス プロ 4」です。

アディオス プロ4の特徴

「アディゼロ アディオス プロ 4(Adizero Adios Pro 4)」は、Adidas最高峰のロードランニングシューズです。主な特徴は次のとおり。

  • ミッドソールに2層構造の「Lightstrike Pro」を採用
  • カーボンロッドの「Energyrods 2.0」を内蔵
  • アウトソールに「Lighttraxion」を搭載
  • ドロップは6mm(ヒール39mm・前足部33mm)
  • 重さは200g(メンズ27cm)
  • 定価は28,600円
  • 2024年11月発売

ミッドソールは業界トップクラスの軽さを誇る2層構造の「Lightstrike Pro(ライトストライクプロ)」クッショニングを採用しています。クッションの中にはカーボンを使用した「Energyrods 2.0(エナジーロッド2.0)」を内蔵しバネとして機能します。

アウトソールはグリップ力を犠牲にすることなく軽量化を図った「Lighttraxion(ライトトラクション)」を全面に配置し、前足部には蹴り出し時にグリップを発揮する「Continental」ラバーで補強しています。ちなみに靴底から「Energyrods 2.0」の一部が見えます。

アッパーは、軽量で滑らかなテキスタイルと合成素材を使用。シュータンとシューズが一体化したがセットタング仕様で、シューレース周りの「ライトロック」が抜群のフィット感を実現しています。

メンズ26.0cmの重さは実測値で183gでした。

前作から進化したポイント

新作の「アディオスプロ4」は「アディオスプロ3」と何が違うの?と気になる方も多いと思うので、簡単にスペック比較をまとめました。

アディオス プロ4アディオス プロ3
発売日2024年11月2022年6月
定価28,600円26,000円
重さ(27.0cm)200g215g
ドロップ6.0mm6.5mm
ミッドソールEnergyrods 2、Lightstrike ProEnergyrods 2、Lightstrike Pro
アウターソールContinentalラバー、LighttraxionContinentalラバー、Lightweight Textile Rubber
アッパーテキスタイル、合成素材New Superlight Mesh

スペック的に最も違いを感じるのは、アウトソールの部分。「アディオスプロ3」(写真右)はツルッとした薄いラバーを使用していましたが、「アディオスプ4」(写真右)は微妙な凹凸のあるラバーになっています。

実際に履いて最も違いを感じるのは、アッパーの部分。「アディオスプロ3」(写真左)は全体的に硬めの作りでしたが、「アディオスプ4」(写真右)は生地がまるで薄い革製品のように滑らか。ガセットタングにアップデートされ、快適性とフィット感が格段に向上しました。

サイズとフィット感

自分はランニングシューズを選ぶ際、標準タイプなら26.0cm、ワイドタイプなら25.5cmがジャストサイズになります。ただし前作の「アディオスプロ3」は全体的に作りが大きめで26.0cmはやや大きめに感じました。

新作の「アディオスプ4」も同じようにサイズ感は大きめでした。今回は26.0cmを選びましたが、ハーフサイズ下の25.5cmでも良かったと思います。ただし「アディオスプ4」はアッパーのフィット感とホールドが秀逸なので、足をしっかり固定すれば全く気になりませんでした。

ファーストインプレッション

ここからは実際に「アディオスプロ4」を履いてみた気付いた点をまとめます。

クッション性は高め

「Lightstrike Pro」は沈み込むクッションが特徴で、ロードでガンガンスピードを出しても脚へのダメージを最小限に抑えることができます。かと言ってモタつく感じはなく、キレの良いレスポンスが得られます。

反発力は控えめ

まるで足の骨のような「Energyrods 2」が内蔵されているので凄い反発力を期待しますが、バネの力は良い意味で控えめ。考えてみればカーボンプレートに比べると面積が小さいので、バネの力は弱くなりますよね。

アッパーが最高

「アディオスプロ4」の一番気に入ったポイントがアッパーのフィット感とホールド。がセットタング仕様により一体感が高まり、新しいシューレースのシステムも微調整が効いて良い感じ。そして生地に滑らかさが加わり、足に馴染むんですよね。

足首周りはパッドが物足りない

あえて欠点を挙げるとすれば、足首周りのクッショニング。アンクルパッドと言えるほどのクッションはなく、内側にオマケ程度のパッドを貼り付けているだけ。「アディオスプロ3」はこの点が非常に不満でしたが、「アディオスプロ4」では若干ですがパッドが改良されていました。

アキレス腱の作りは改良済み

「アディオスプロ3」(写真右)はアキレス腱に当たる先端の部分が硬く尖る仕様になるため、厚手の靴下を履かないとアキレス腱を痛めることが多々ありました。「アディオスプロ4」(写真左)は先端部の部分が改良され、アキレス腱を痛める懸念が払拭されたのは個人的に嬉しいポイント。

色は微妙

余談ですが、発売当初のカラーは「シルバーメタリック&レッド」しか選べず、「微妙だな…」と思いながらポチりました。実際に手に取ると、落ち着いた色のシルバーに赤が映えて、悪くないかも?と思いましたが、まあ他に無難なカラーがあれば選びませんね。

インターバル走で着用

実際に「アディオスプロ4」を履いて770mインターバル走を10本走ってきました。ペースは3:45-3:50/km。自分のハーフ自己ベストのペースです。ファーストインプレッションでも書いたとおり、クッション性は高めで反発力は控えめという印象は変わらず。変なクセもなく、地面を蹴り出した瞬間にスッと推進して、走りの感覚が研ぎ澄まされます。

あとはグリップが素晴らしいですね。数百メートル毎に直角コーナーがあるコースで走りましたが、曲がる際にもトラクションが効いてペースダウンせずに済みました。

やはりアンクルパッドの作りが弱いため、足首周りの隙間が完全に埋まらず、走行時に僅かなズレを感じます。しかしアッパーのフィット感がホールドがその弱点をカバーして、トータルで快適な履き心地をキープしてくれます。

評価まとめ

「アディゼロ アディオス プロ 4」はAdidas最高峰と呼ぶに相応しい完成度の高いランニングシューズだと思いました。前作「アディオスプロ3」で自分が不満に感じていたポイントが解消されており、自己ベストを狙うレースでも自信を持って履ける1足にアップデートされました。

良い点

  • アッパーのフィット感とホールドがとにかく素晴らしい
  • カーボンの反発力が控えめで、走らされている感がない
  • グリップが秀逸で、コーナーでも安心して足を任せられる

気になる点

  • アンクルパッドの作りが脆弱で、走行時にわずかなズレを感じる
  • カラーが微妙(シルバーメタリック&レッド)

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