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Adidas「ウルトラブースト 21」レビュー
2021年2月に発売されたアディダスのランニングシューズ「ウルトラブースト 21(ULTRABOOST 21)」を紹介します。
主にジョギング用ですが、普段履きとしてもおすすめです。主な特徴は以下のとおり。
- クッション性・耐久性に優れた「BOOSTフォーム」をミッドソールに採用。前モデルより6%増量
- 前足部の屈曲剛性を高め、反発力を生み出す新技術「ADIDAS LEP」をアウトソールに搭載
- 重さは340g(メンズ27.0cm)
- ドロップは10mm
- 定価は税込24,200円
「とも」は発売日に注文しました。早速履いてみたので詳しく紹介しますね。
目次と内容
21代目のウルトラブースト
「ウルトラブースト21」の特徴は以下のとおり。
- クッション性・耐久性に優れた「BOOSTフォーム」をミッドソールに採用。前モデルより6%増量
- 前足部の屈曲剛性を高め、反発力を生み出す新技術「ADIDAS LEP」をアウトソールに搭載
- 重さは340g(メンズ27.0cm)
- ドロップは10mm
- 定価は税込24,200円
最大の特徴は、アウトソールの中央部に配置された「ADIDAS LEP」です。LEPは、リニア・エナジー・プッシュ(Linear Energy Push)の略語。
シューズのねじれを防止する従来の「トルションシステム」に代わり、ADIDAS LEPは安定性を高めるだけでなく、前足部の屈曲剛性を向上させています。

屈曲剛性が高まるということは、反発力が増し、より高いエナジーリターンが得られるということ。ジョギングだけでなく、ある程度のスピードにも耐えられます。
前モデル「20」との違い
前作の「ウルトラブースト20」との違いも見ていきましょう。基本スペックを表にまとめました。
ウルトラブースト21 | ウルトラブースト20 | |
---|---|---|
発売 | 2021年2月 | 2019年12月 |
重さ(27.0cm) | 340g | 310g |
ドロップ | 10mm | 10mm |
ミッドソール | BOOSTフォーム(前モデルより6%アップ) | BOOSTフォーム(前モデルより20%アップ) |
アッパー | PRIMEKNIT+、PRIMEBLUE | PRIMEKNIT、テーラードファイバープレースメント(TFP) |
アウトソール | Continental™ラバーアウトソール、ADIDAS LEP | Continental™ラバーアウトソール、トルションシステム |
まず、ミッドソールはボリュームを増量しただけでなく、厚さも全体で8mmほど増しています(ドロップは両者ともに同じ)。
アッパーの構造は似ているものの、「ウルトラブースト21」は今流行りのリサイクル素材を採用しています。
決定的な違いはアウトソールにあります。グリップの素材は両者ともに「Continental™ラバーアウトソール」を採用していますが、「ウルトラブースト21」ではさらに新開発の「ADIDAS LEP」を配置しています。
デザイン
それでは「ウルトラブースト21」の外観を詳しく見ていこう。
ミッドソール
まず目を引くのが、発泡スチロールのような質感のミッドソール。一見すると脆そうに見えますが、こちらはクッション性と耐久性に優れた「BOOSTフォーム」を採用。前モデルから6%増量し、快適性とクッショニングの質を高めています。
前足部(高さ20.5mm)からヒール(高さ30.5mm)にかけて厚みが増し、ドロップは10mmとやや前傾気味。ヒールは後方に突き出しています。


外側ヒール部分には「ULTRABOOST」のロゴがさりげなく入っています。

アウトソール
アウトソールは2つの異なる素材によって構成。ひとつは、縁の部分を囲むように配置された「Continental™ラバーアウトソール」。あらゆる天候・環境で優れたグリップ力を発揮し、耐久性にも優れています。
もうひとつは、内側に配置された新素材「ADIDAS LEP」。前足部の屈曲剛性を15%向上させ、反発力を高めています。

さらにヒールの中央部に窪みを設けてアーチ構造にすることで、クッション性を高めています。ここにも「BOOST」のロゴが入っていますね。
ちなみにミッドソールの側面は真っ黒なのに、裏側は真っ白なのは意外でした。こちらも真っ黒ならお洒落なんですけど。

アッパー
アッパーは「PRIMEKNIT+」と呼ばれる継ぎ目の少ないニット素材で構成。そして一際目を引くのが、アディダスのロゴをあしらった両サイドのプラスチック素材。
こちらは海洋プラスチックのリサイクル素材で作られた「PRIMEBLUE」と呼ばれるユニットです。シューレースを締めると、上部からの心地よい圧力でシューズと足が一体化します。

タンの部分は継ぎ目がなく、足の形にぴたりとフィットする設計。

アキレス腱に沿ってピンと立ったプルタブ。これを持つとシューズの着脱しやすくなります。

爪先
こんなところにもアディダスのロゴが入っています。

重量
メンズ25.5cmの実測値は323gでした。数値だけ見ると重いですが、実際に履いてみると軽く感じるから不思議です。

サイズ感
「ULTRABOOST 21」のサイズ展開は以下のとおり。
- メンズ:23.0〜31.0cm
- レディース:22.0〜26.5cm
ランニングシューズ選びでは25.5cmか26.0cmで迷います。「ウルトラブースト21」は比較的幅広なので、25.5cmでもちょうど良いサイズ感でした。

履いてみた感想
実際に「ウルトラブースト21」を履いてみた感想をまとめます。
BOOSTフォームに守られている感がある
ミッドソールが最大で30.5mmと分厚く、地面の上に立っている感じがしません。これなら硬いアスファルトの上で走ってもダメージを最小限に抑えられそう。

まるでカーボンファイバープレートのように硬い
自慢の「ADIDAS LEP」が生み出す前足部の屈曲剛性は想像以上でした。まず両手で曲げようとしても難しい。まるでカーボンファイバープレートを内蔵したシューズのように硬い。

フォアフット走法には向いていない
一方で、爪先の部分だけは力を加えると曲がる。爪先で着地すると「グニャッ」となるので、フォアフット走法で長時間走ったら足を痛めてしまいそう。
着脱がしやすい
アッパーはニット素材で伸縮性に優れ、プルタブをギュッと握れば足がスッと出し入れできる。シューレース(紐)を締めたり、解いたりせずに着脱できるのは便利。
おまけ
今回、オールブラックのカラーを選んだ理由は、普段履きとしても使いたかったから。
デニムとの相性も良さげです。これなら今の職場に履いていっても違和感なさそう。

最後まで読んでいただき有難うございました。この記事を共有していただけると嬉しいです。
購入ガイド

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