アディゼロ アディオス プロ 3【評価・レビュー】

マラソンブロガーの「tomo」です。
2022年6月に発売されたアディダスの最速級マラソンシューズ「アディゼロ アディオス プロ 3」を紹介します。
自慢の反発力や謳い文句の「爆発的推進力」はそこまで感じられず、代わりにクッション性能の高さとゆとりあるホールド感を実感します。
「とも」は発売日当日に注文しました。早速履いてみたので詳しくレビューしたいと思います。

アディゼロ アディオス プロ 3
目次と内容
アディオス プロとは?
アディゼロ アディオス プロ(Adizero Adios Pro)は、アディダスの最速級マラソンシューズです。
2020年6月に初代「アディオス プロ」が発売され、2021年6月に「アディオス プロ2」、2022年6月に「アディオス プロ3」の後続モデルが続きました。
ミッドソールにアディダス独自の高反発クッション「LIGHTSTRIKE」と5本骨状カーボンバーを内蔵し、長距離レースで記録更新が狙いやすいのが特徴です。
プロ3とプロ2の比較

今回「とも」が購入したのはシリーズ第3代目となる「アディオス プロ3」。前作「アディオス プロ2」との違いは以下のとおり。
アディオス プロ3 | アディオス プロ2 | |
---|---|---|
発売日 | 2022年6月 | 2021年6月 |
定価 | 26,400円 | 26,000円 |
重さ(27.0cm) | 215g | 210g |
ドロップ | 6.5mm | 10.0mm |
ミッドソール | ENERGY RODS 2、LIGHTSTRIKE PRO | ENERGY RODS、LIGHTSTRIKE PRO |
アウターソール | CONTINENTAL RUBBER、LIGHTWEIGHT TEXTILE RUBBER | CONTINENTAL RUBBER、LIGHTWEIGHT TEXTILE RUBBER |
アッパー | NEW SUPERLIGHT MESH、HEEL SLINGSHOT | CELERMESH 2.0 |
基本設計は変わっていませんが、5本骨状カーボンバーが「ENERGY RODS」から「ENERGY RODS 2」にアップグレードされたり、アッパーに「NEW SUPERLIGHT MESH」と「HEEL SLINGSHOT」を採用するなど、部分的な改良が見られます。
その他、ヒールと前足部の差を表すドロップが10.0mmから6.5mmに変わり、傾斜がより小さくなっています。
デザインとスペック
それでは「アディオス プロ3」を詳しく見ていきましょう。
今回は予約開始直後に公式サイトで注文し、7月2日に自宅に届きました。サイズは26.0cm
LIGHTSTRIKE PRO

ミッドソールにはアディダス独自の高反発クッション「LIGHTSTRIKE PRO」を採用。見た目も触った感じも発泡スチロールのように軽いのが特徴です。
厚さ39.5mm

ワールドアスレティクス(世界陸連)のルールでは、ロードレースで使用するシューズの厚さは40.0mm以下と定められています。
「アディオス プロ3」は最も厚い部分が39.5mmとギリギリまで攻めています。そしてソールには「39mm」をさりげなくプリントしています。
ENERGY RODS 2

アディオス プロの最大の特徴とも言える5本骨状カーボンバー。まるで足の骨のように5本に枝分かれしたファイバーが内蔵されています。内側の3本は部分的に外からも見えました。
靴底

アウターソールにはCONTINENTAL RUBBERとLIGHTWEIGHT TEXTILE RUBBERを採用。接地面積の半分以上が滑り止め加工されたラバーで覆われています。
NEW SUPERLIGHT MESH

アッパーには軽量性と通気性に優れた「NEW SUPERLIGHT MESH」を採用。

特にくるぶしのあたりは中が透けて見えるほど薄くて通気性に優れています。
シュータン

タンはペラペラに薄く、足の形状にピタリとフィットします。随所に小さな穴を開けて通気性を高める工夫が見られます。
HEEL SLINGSHOT

ヒール周りにはクッション材を多めに配置し、足首のホールド感を高めています。
プルタブ

シューズを履く際に便利なプルタブは折り畳み可能。立てておくとアキレス腱と干渉するので、折り畳み式は意外と便利です。
重さ

重さは、26.0cmの実測値で208g。レースシューズの中では軽い部類に入ります。
サイズ感

ランニングシューズ選びでは、いつも25.5cmか26.0cmで迷います。今回はやや大きめの26.0cmを選びましたが、前足部のスペースにかなり余裕を感じます。幅広の僕の足でも余裕。25.5cmでも良かったかもと思いました。
足首周りも窮屈さを感じません。「HEEL SLINGSHOT」は構造上、足首を締め付けるのではなく、クッション材を押し付けて足を固定するため、ホールド感は高い割に締め付け感はありません。
耐久性
耐久性については今後アップデートしますね。
履いてみた感想
ここからは実際に「アディオス プロ3」を履いてみた感想をまとめます。
最強のグリップ性能

個人的に「アディオス プロ3」のお気に入りポイントはこれ。アウターソールのほぼ全面に配置されたCONTINENTAL RUBBERとLIGHTWEIGHT TEXTILE RUBBERは薄くて軽いですが、グリップ性能はピカイチ。
手で触れるとザラザラしていて、近くで見ると縦に溝が入っているのが分かります。ハイスピードで走っていても、路面をしっかり捉えてくれます。そしてコーナリングでも高い安定感を保ちます。
ゆとりあるサイズ感

同じ26.0cmでも「アディオス プロ3」はサイズ的にゆとりを感じます。前足部のスペースも余裕があり、幅広の足もストレスフリー。足首を締め付けないことが余裕を感じさせる最大の要因なのでしょう。
抜群のクッション

アディダス独自の高反発クッション「LIGHTSTRIKE PRO」と5本骨状カーボンバー「ENERGY RODS 2」のコンビが生み出す履き心地は、なんだかフワフワして気持ちが悪い。最初はそう感じましたが、ペースアップすると落ち着きます。
ハイスピードで走っていると、反発力はそこまで感じません。謳い文句の「爆発的推進力」も実感がありません。むしろクッション性能の高さが感じられ、長時間走り続けても疲れにくいという印象。
おまけ
2022年6月はスポーツメーカー各社から最速級マラソンシューズが相次いで発売されました。「とも」は以下4足を購入しました。
- アシックス メタスピード スカイ+
- アシックス メタスピード エッジ+
- ブルックス ハイペリオンエリート3
- アディダス アディオス プロ3
4足を履き比べると「アディオス プロ3」は独自路線を進んでいる印象を受けます。
今や厚底+カーボンは最速級モデルのスタンダードとなりましたが、他社がカーボンプレートを内蔵しているのに対し「アディオス プロ3」は5本骨状のカーボンバーを搭載しています。
そのためか反発性や推進力よりも、クッション性能の高さを実感します。
購入ガイド
この記事で紹介した「アディゼロ アディオス プロ 3」は以下の通販サイトから購入できます。

アディゼロ アディオス プロ 3
サイズ選びに不安があるなら、Amazonの無料試着サービス「Prime Try Before You Buy」を使って自宅で試着してみましょう。気になるサイズや色をまとめて注文、不要なものは無料で返送・返品できますよ。