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【旧川越街道ランニングコース】板橋〜川越30kmを日帰りで走ってきた

【旧川越街道ランニングコース】板橋〜川越30kmを日帰りで走ってきた

東京都板橋区と埼玉県川越市結ぶ「旧川越街道」でウォーキング・ランニングしてみたい!という方のために、全長30kmのコースを分かりやすく解説。私が2025年12月に走った時の様子も紹介します。道中の7つの宿場町を巡りながら史跡を探す旅に出かけてみてはいかがでしょう。

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私の個人的な体験

マラソンランナーの私は、月に300km以上走っており、週末は20〜30kmのロング走をやっています。普段は自宅の近くを走るのですが、同じようなコースを延々と走るのは精神的に苦痛。そこで、30km走を日帰りの旅ランにしてしまおうと考えました。

パッと思い付いたのは、川越街道。私が住む埼玉県さいたま市からアクセスしやすい上に、全長30kmとちょうど良い距離。というわけで、川越街道の起点である東京都板橋区に向かいました。

ランニングコースの概要

今回走ってきたコースは次のとおり。

  • 東京都板橋区の「平尾追分」からスタート
  • 旧川越街道をひたすら走る
  • 埼玉県川越市の「川越市役所」でフィニッシュ

川越街道は、江戸時代に江戸城と川越城を結ぶために整備された道路です。現在は国道254号が「川越街道」と呼ばれていますが昔のルートとは若干異なります。今回は江戸時代の旅人たちが行き来した「旧川越街道」を走ってきました。走行距離は約30kmでした。

平尾追分からスタート

旧川越街道の起点となる平尾追分(ひらおおいわけ)は、東京都板橋区板橋3丁目にあり、首都高板橋JCTのすぐ近く。電車だと東武東上線・下板橋駅が最寄り駅になります。

まずは下板橋駅を出て北上すると、すぐに旧中山道に差し掛かります。江戸時代、江戸と京都を北回りで結んだ街道で、この先に最初の宿場である板橋宿が置かれていました。

旧中山道を500mほど走ると、平尾追分に到着。頭上には首都高が走っています。追分(おいわけ)とは道路の分岐点を表し、向かって右が旧中山道の板橋宿、左が旧川越街道の起点です。

首都高の板橋JCTの下を通過して商店街へ入ります。東武東上線・大山駅から先は屋根付きのアーケード型商店街が続きます。

商店街を抜けると国道254号、いわゆる川越街道に合流します。でもほんの一瞬だけで、旧中山道は右に外れていきます。

7つの宿場町

江戸時代には川越街道の道中に7つの宿場町が置かれていました。平尾追分から順に追うと次のとおり。基本的に市街地なので、江戸時代の面影を残す史跡は限られていますが、ランニング中にチェックしていきます。

  • 上板橋宿
  • 下練馬宿
  • 白子宿
  • 膝折宿
  • 大田和宿
  • 大井宿
  • 川越宿

1. 上板橋宿

川越街道の1つ目の宿場「上板橋宿」があったエリアに到着しましたが、パッと見た感じは普通の住宅街で、宿場町の面影はありません。

しばらく走り続けると石神井川に差し掛かり、下頭橋を渡ります。

川越街道と旧川越街道は並走しながら、くっついたり離れたりを繰り返します。注意しないと旧川越街道から外れてしまいますし、たまに「この道で良かったんだっけ?」と不安になります。でもたまに「旧川越街道」の標識を見ると安心します。

2. 下練馬宿

再び国道254号から外れて住宅街の中を走り続けると、2つ目の宿場「下練馬宿」に到着。住宅街の一角に「下宿広場」があり、下練馬宿の看板が掲げられていました。

この辺りは史跡が多く、大山道道標や北町馬頭観音などが道脇に佇んでいます。ちょっと立ち止まって説明書きを読むと歴史の勉強になります。

国道254号に戻って走り続けると、東京メトロも地下鉄赤塚駅と成増駅を通過します。さらに緩やかな坂を下ると、まもなく東京都練馬区と埼玉県和光市の県境。途中、八坂神社で安全祈願のお参りをしてきました。

3. 白子宿

埼玉県に入ると3つ目の宿場「白子宿」があります。急勾配の坂の途中に、江戸時代に湧き水があったスポットを発見。ここまでの走行距離は約9km。

和光市駅の近くまで来ました。国道254号は銀杏並木が続き、12月初旬の今、紅葉が見頃を迎えています。

4. 膝折宿

4つ目の宿場「膝折宿」に到着しますが、史跡や標識などは見当たりませんでした。それにしても「膝折」ってランナーにとっては縁起が悪いですね。

走り始めて15km、ちょうど中間地点の神明神社で休憩します。

こちらは鬼鹿毛(おにかげ)の馬頭観音。新座市に現存する最も古い馬頭観音だそうです。この辺りに5つ目の宿場「大和田宿」があるはずなのですが、それらしきものは見当たらず。

5. 大和田宿

5つ目の宿場「大和田宿」があった場所も今は住宅街となっており、史跡は見当たりませんでした。

国道254号に合流してしばらく走り続けると「川越街道」の石標を発見。この辺りは国道の割に交通量が少なく、歩道も幅広なので走りやすかったですね。

6. 大井宿

6つ目の宿場「大井宿」は、江戸時代に本陣が置かれていた場所に標識が立っていました。本陣とは、大名など身分が高い人が泊まった場所です。

途中、熊野神社の前を通ったので、安全祈願のお参りをしてきました。

高台にある境内の一角には都内が見渡せる展望台があります。あちらに見える高層ビルはおそらく三鷹市でしょう。

7. 川越宿

国道16号と国道254号が交わる交差点を越えると、まもなくJR川越駅。しかし旧川越街道は駅の方向から少し東に外れて、かつての川越宿エリアを目指します。

観光客に人気の蔵造りの街並みは、旧川越街道より1本東側の道路。川越のシンボル「時の鐘」がちらっと見えました。

川越市役所

旧川越街道の終点となる川越市役所は、埼玉県川越市元町1丁目にあり、西武鉄道・本川越駅から1.5km、JR川越駅から2kmほど北に位置します。

時の鐘に続く道を後にしてから間もなく、川越市役所の建物が見えてきました。

市役所の前には、江戸城を築城したことで知られる戦国武将・太田道灌(1432-1486)の銅像が「川越城大手門」と書かれた石碑を見下ろしています。

こちらは、かつての川越城の地図。写真左側の大手門の前に現川越市役所があることが記されています。

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この記事を書いた人

TOMO

マラソンをライフワークにする市民ランナー。ブログ&YouTube 「ともらん!」で発信中。詳しいプロフィール