【福井県・三方五湖ランニングコース案内】5つの湖をめぐる「ゴコイチ」1周30km
福井県の三方五湖(みかたごこ)でランニングしてみたい…という方のために、5つの湖を最短で走って一周する「ゴコイチ」のコースを分かりやすく解説。私が2024年8月に走った時の様子も紹介します。旅行や出張のついでに走ってみてはいかがでしょうか。
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目次と内容
ランニングコースの概要
三方五湖(みかたごこ)は、福井県美浜町と若狭町にまたがる5つの湖の総称です。久々子湖、日向湖、水月湖、菅湖、三方湖から成り、三方にある五つの湖だから「三方五湖」と呼ばれています。最寄駅は、JR西日本小浜線の美浜駅、気山駅、三方駅。土日祝日限定ですが、美浜駅と三方駅と5つの湖をめぐる「ゴコイチバス」バスが運行しています。
今回は夏休みの福井旅行の途中、久々子湖の近くの旅館に泊まり、三方五湖を走って1周してきました。久々子湖→日向湖→水月湖→三方湖→菅湖→久々子湖のルートで走行距離は約30km。三方五湖の周回コースはいくつかあり、若狭美浜観光協会が作ったサイクリングコース「ゴコイチサイクリングマップ」を参考にしました。
久々子湖
久々子湖(くぐしこ)は三方五湖の北東に位置し、面積が水月湖と三方湖に続き3番目に大きい湖です。若狭湾と早瀬川でつながっており、海水濃度の高い汽水湖でもあります。
今回は久々子湖の東側からスタートします。三方五湖を1周するサイクリングコースには、道路にブルーの矢印が描かれており、これに沿って行けば道に迷う心配はありません。
こちらは久々子湖の北側の風景。ちょうどモーターボートが若狭湾から湖に入ってきました。このように海とつながっていることから、淡水と海水が混じるわけですね。
湖畔には「デイリーヤマザキ」がありました。ちなみに周回コースには、ここと三方湖のファミリーマートしかコンビニがありません。
こちらは美浜町レイクセンター。遊覧船やレンタルサイクルの拠点であり、カフェや公衆トイレも併設しています。
一旦、久々子湖を離れてお隣の日向湖を目指します。右手には若狭湾と日向港が見えてきました。
日向湖
日向湖(ひるがこ)は三方五湖の北西に位置し、面積が2番目に小さい湖です。若狭湾とつながり流入河川がないため、三方五湖の中で最も海水濃度が高い塩水湖でもあります。
こちらは日向湖の北側、ちょうど若狭湾とつながっているあたりです。
三方五湖は漁業が盛んらしく、北側の湖畔には漁船がびっしりと並んでいました。
水質は素晴らしく、透明で透き通っています。
日向湖には大型の釣り堀があり、お盆休み明けの平日にも関わらず釣り人で賑わっていました。
こちらは日向湖の南側からの景色。
日向湖を後にして、水月湖を目指します。途中、レインボーラインという自動車専用道路の入口に差し掛かります。歩行者・自転車は入れませんが、この先の標高400mの山頂展望台から三方五湖周辺を一望できます。
こちらは前日に訪れた時の写真。手前が水月湖、奥が三方湖、左手が菅湖です。こうして上から見ると位置関係がよく分かりますね。
日向湖と久々子湖は、浦見川と呼ばれる水路でつながっています。細い起伏のある道を数百メートルほど進んでいきます。
水月湖
水月湖(すいげつこ)は三方五湖の西側に位置し、面積が最も大きい湖です。
水月湖、三方湖、菅湖はつながっており、3つの湖を1周するとちょうど20kmほどになります。
浦見川を進んでいくと、水月湖が見えてきました!
水月湖は湖畔スレスレにサイクリングロードが整備されており、三方五湖を最も肌で感じられるコースとなっています。一方で、水月湖の東〜北は一般道に面しておらず、公衆トイレや自動販売機もないので注意が必要です。
湖畔スレスレを走れる素晴らしいコースなのですが、ちょっと残念だったのは水質汚染が酷かったこと。特に北側に汚れが溜まっていました。場所によっては臭いも気になります。
給水ボトルのドリンクがそろそろ底をつき、トイレ(大)にも行きたい…。どうしよう?と焦っていたら、湖の東側に集落が見えてきました。どうやら観光船の発着場所があるようです。
近づいてみると、観光船乗場があり、クーラーの効いた待合室とトイレがありました!ちょうどこの辺りが久々子湖からスタートして11kmなので、ひと休みすることにしました。
自販機もありましたが、中の売店でキンキンに冷えた梅サイダーとアイスをいただきました。これで生き返りました。
その後、順調に走り続けて水月湖の西側を南下していきます。
水月湖と三方湖が合流する瀬戸水道まで来ると、目の前に三方湖が広がりました。
三方湖
三方湖(みかたこ)は三方五湖の南に位置し、面積が2番目に大きい湖です。
水月湖とは異なり、三方湖は湖畔から少し離れた場所にサイクリングロードがあります。最初に目に留まったのは「茅葺の船小屋」です。古くは江戸時代から対岸の梅畑や水田を行き来し、農作業にしようする船を格納していたそうです。
三方湖は梅の名産地で、湖畔のほぼ全域が梅畑で埋め尽くされています。この辺りには梅干し屋さんも多く、走っていると梅の香りが漂ってきます。
久々子湖からスタートして20km。暑さでそろそろ限界だったので、道の駅三方五湖でひと休みします。
道の駅のすぐ近くにある「福井県年縞博物館」にも寄り道してきました。年縞とは「長い年月の間に湖沼などに堆積した層が描く特徴的な縞模様の湖底堆積物」のこと。1年に1層形成され、堆積物からその年の状況について知ることができます。
ここ水月湖では、奇跡的に7万年もの間年縞を形成し続けており、考古学や地質学における「世界標準のものさし」として認められているそうです。博物館の2階にある、7万年分もの年縞の展示は圧巻でした。
ついでに隣の「若狭三方縄文博物館」にも寄り道してきました。
途中、三方五湖PAのすぐ横を通り過ぎて、三方湖から菅湖へ向かいます。
菅湖
菅湖(すがこ)は三方五湖の東に位置し、面積が最も小さい湖です。
三方湖と同じく、菅湖のサイクリングコースのほとんどが湖畔から離れているか、木で覆われているため、湖の様子がわかりません。
途中、少しだけ顔を出してくれました。菅湖を走り終えると、浦見川を経由して久々子湖に戻り、スタート地点へと向かいます。
久々子湖の東側はきれいに整備されていて、湖畔スレスレを走ることができます。久々子湖はボート(競艇)の聖地らしく、福井県立艇庫のボートハウスがありました。
走り始めてから30k。ようやくスタート地点に戻ってきました。
完走した後で
お盆明けで暑さが和らいだとはいえ、最高気温31℃の炎天下の30km走はハンパなかったです…。宿泊先の旅館に停めていた車に戻り、三方五湖PAの近くにある日帰り温泉「みかた温泉きららの湯」に向かいました。
こちらの建物は、映画『千と千尋の神隠し』の温泉宿をモデルにしているそうで、確かにそう見えなくもないですね…。施設内に「きららの湯若狭鍼灸院」が併設されており、久しぶりに針とお灸で治療してもらいました。左足首と右膝裏がかなり硬くなっているとのこと。
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