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Hydrapak「ウルトラフラスク」レビュー:元祖ソフトフラスク
マラソン大会の遠征先でモルテンドリンクを調合できる給水ボトルが欲しい…。
そんなニッチな要望を叶えるべく、ハイドラパックの「ウルトラフラスクスピード」の600mlタイプを購入したので紹介します。
実際に使ってみると、サロモンのソフトフラスクよりも使い勝手が良い部分もあり、大変満足しています。
意外と知られていませんが、そもそもサロモンのソフトフラスクはハイドロパック社の技術を使っているんですよね。
目次と内容
ハイドラパックとは?
ハイドラパック(Hydrapak)は、アメリカ・カルフォルニア州発のハイドレーション(水分補給)に特化したブランドです。
一般的な給水ボトルからリュックに背負う水筒まで、多種多様な水分補給をサポートする商品を展開しています。
最大の特徴は、本体に熱可逆性ポリウレタン(TPU)を採用していること。プラスチックの一種ですが、柔軟性に優れているため、内容量に応じて形が変形します。
つまり、飲んだ分だけ圧縮されるので中で液体がジャバジャバしません。そして使わない時は、折りたたんでコンパクトに収納できます。
今回購入したのは、ハイドラパックの「ウルトラフラスクスピード」というモデル。主な特徴は以下のとおりです。
- 飲み口は高さを2段階で調整可能
- キャップを装着したまま開閉できる
- 容量は500mlと600mlが選べる
今回は600mlタイプを選びました。
折りたためる給水ボトル
Hydrapakの技術は、他のアウトドアブランドにも採用されています。
最も有名なのが、フランス発のアウトドアブランドのサロモン。自分も長年サロモンの「ソフトフラスク」を愛用していますが、よく見ると本体に「Hydrapak」のロゴが入っています。
以下の写真は、上が今回購入したHydrapakの「ウルトラフラスクスピード 600ml」、下がサロモンの「ソフトフラスク500ml」です。
ちなみに飲み口のバルブは全く同じ物なので、両者で互換性がありました。
このように折りたためる給水ボトルとして知られるソフトフラスクの多くは、ハイドラパックの技術を使っています。
デザインとスペック
それでは「ウルトラフラスクスピード」を詳しく見ていきましょう。
600mlタイプの本体サイズは、高さ186mm・幅81mmです。重さはたったの46g。
裏面には10ml毎の目盛り付き。粉末タイプのドリンクを調合したり、摂取量を測ったりするのに便利です。
飲み口は取り外し可能。バルブのみ使用する方法と、チューブを介して使用する方法の2通りがあります。
一般的には、飲み口のバルブをキャップに装着して使います。
バルブの構造はシンプル。圧力を加えることで変形する外側パーツ(半透明)と、プラスチック製の芯の内側パーツ(青)に分解できます。
バルブはカビが生えやすいので、こうして分解して洗浄できるのは有り難いですね。
付属するチューブを使うと、飲み口の高さが変えられます。バックパックのショルダーポケットに入れたまま使用する時に重宝します。
キャップの部分はクルクル回して着脱する他に、カパッと開閉することもできます。補充の際に便利だけでなく、すばやく一気飲みしたい時に重宝します。
モルテンドリンク専用
今回はわざわざ「ウルトラフラスクスピード」を購入したのは、旅先でモルテンドリンク「Drink Mix 320」を調合するためです。
モルテン(Maurten)は、北欧スウェーデン発の持久系スポーツドリンクのブランド。マラソン世界王者のエリウド・キプチョゲを始め、世界のトップアスリートが愛用しています。
自分もフルマラソンの前には「Drink Mix 320」を欠かさずに飲んでいます。1袋1000円もする高価なものですが、飲むと飲まないのとでは、後半の走りやすさが違いますね。
1袋80gの粉を500mlの水で溶かして飲むのですが、ポイントは水の量を間違えないこと。500mlより少しでも多かったり少なかったりすると効果が激減します。
そんなわけで、これまでは旅先で「Maurten Drink 320」を調合するのに苦労しました。
以前は600mlの給水ボトルを旅先に持っていきましたが、かさばって荷物になります。
その後、しばらくは現地で調達したペットボトルを工夫して使いました。500mlのペットボトルに粉を直接入れると溢れてしまうので、600mlのペットボトルを空にして粉と500mlのミネラルウォーターを注いだり…。
でも最近は550mlや600mlが主流で500mlジャストのミネラルウォーターを見つけるのが困難になりました。
今回購入した「ウルトラフラスクスピード」なら容量が600mlあるので、500mlの目盛りまで水を入れて、粉を追加しても溢れ出す心配はありません。
満タンよりちょっと少なめなので、シャカシャカ振って粉を溶かすのにちょうど良いです!
一般的な600mlの給水ボトルを持っていくと荷物になりますが「ウルトラフラスクスピード」なら使わない時は折りたたんでコンパクトに収納できます。
使ってみた感想
モルテンドリンク以外にも、長距離走やアウトドアスポーツで「ウルトラフラスクスピード」を使ってみたので気づいた点をまとめます。
ジャバジャバしない
飲んだ分だけボトルの容量が圧縮され、本体に空気が入り込まないため、ランニング時でも液体がジャバジャバしません。
まあこれはサロモンのソフトフラスクも同じですけどね。
摂取量が正確に測れる
10ml毎に目盛りが付いているので、ドリンクを調合する時はもちろん、飲む時に摂取量を正確に測れるのが便利ですね。
今までは1回あたりの摂取量なんて気にしていませんでしたが、試行錯誤を繰り返しながら最適な摂取量を見極めていきたいと思います。
補充もラク
ドリンクを補充する際にキャップをカパッと開けられるのは意外と便利でした。
これがクルクル回して外すと、片方にボトル、もう片方にキャップを持ちながら補充する必要があります。それがキャップを開けるだけで、片手が自由に使えるわけです。
これはサロモンのソフトフラスクにないメリットですね。
ハイドラパックは臭う?
結論から言うと、無臭ではありません。新品でもTPU特有の臭いがありますし、毎回きれいに洗浄しないとカビ臭くなります。
なので個人的にはハイドラパックで真水(ミネラルウォーター)を飲むのはおすすめしません。
スポーツドリンクとの相性が良いですが、自分は甘いドリンクが苦手なので長距離走では大塚製薬の「アミノバリュー4000」を使っていますね。
おまけ
今回はモルテンドリンクのためにハイドラパックを購入したわけですが、フルマラソンを走るならレース前に「Drink Mix 320」を飲んでおくことをおすすめします。
モルテンドリンクは「ハイドロゲル」と呼ばれる独自の技術を使い、胃腸に負担をかけることなく高濃度炭水化物の摂取を可能にしています。
それがマラソン世界王者のエリウド・キプチョゲをはじめトップアスリートに選ばれている理由です。
自分も毎回飲んでいますが、たまに遠征先に持っていくのを忘れて飲まないと、フルマラソンの後半がズタボロになります。
自己ベスト更新の影には、いつも「Drink Mix 320」の存在がありました!
#新潟シティマラソン をPR 2時間52分38秒(ネット)で完走しました!
— tomo.run|マラソンブログ (@tomorunblog) October 9, 2022
前半はややオーバーペース。ヤバい後半潰れるかも…と思いきや30kmまで余裕。30〜35kmは向かい風との戦い、ラスト7kmは自分との戦い
👟ASICS Metaspeed Edge+
🍹Maurten Drink Mix 320
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有難うございました! pic.twitter.com/okhJffbwy3
この記事はマラソンブロガーの「tomo.」が書きました。気に入ったらしてもらえると嬉しいです。X/TwitterやStravaでも発信しています。
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