【四万十市でランニング】中村駅から最も近い沈下橋を走る
高知県四万十市の「佐田沈下橋」を走ってきたので紹介します。土佐くろしお鉄道・中村駅から四万十川の上流へ約7km。途中で郷土博物館に寄り道したら、往復17kmの長旅になりました。
当ブログでは広告を利用していますが、紹介するランニングアイテムはすべて自費で購入し、忖度なしでレビューしています。
目次と内容
沈下橋とは?
沈下橋(ちんかばし)とは、河川を渡る橋で、増水・洪水時に橋面が水面に沈むことから「沈下橋」と呼ばれています。日本各地にありますが、最も多い高知県には400以上の沈下橋があるそうです。
中でも最後の清流と言われる「四万十川」の沈下橋は有名です。国土交通省の公式サイトによると、約200kmに47の沈下橋が架かっており、いずれもシンプルなコンクリート製の設計になっています。
今回は「四万十桜マラソン2024」に参加するため高知県四万十市に滞在し、大会の前日に中村駅から最も近くにある「佐田沈下橋(今成橋)」まで走ってきました。
アクセス
四万十市は高知県の西部に位置する人口約3.4万人の市です。市の中心部は土佐くろしお鉄道の中村駅。東側の窪川方面を結ぶ「中村線」と西側の宿毛方面を結ぶ「宿毛線」が発着しています。高知駅からは、特急「あしずり」を利用すれば直通1時間40分ほどでアクセスできます。
お目当ての「佐田沈下橋」は、中村駅から四万十川の上流に向かって7kmほど離れた場所にあります。ホリデーシーズンに限り、中村駅〜佐田沈下橋を結ぶ観光バス「あかめ号」が運行しています。
ランニングコース
今回は中村駅からスタートし、途中で「四万十市郷土博物館」で寄り道してから四万十川の左岸を走り「佐田沈下橋」を目指しました。沈下橋を渡ると往路は右岸を走り、最後に四万十川橋(通称:赤鉄橋)を渡って中村駅に戻りました。以下は2024年3月23日の記録です。
小京都の中村
というわけで、土佐くろしお鉄道の中村駅から走り始めます。
駅舎はこじんまりしていますが、四万十市の中心部だけあって、周辺にはホテルやコンビニ、道の駅などがあります。
この辺りは「京町通り」と呼ばれ、かつて室町時代に関白一條教房公(1423-1480)が京都から移住して中村御所を構えた場所。京都をモデルにした碁盤の目状の街づくりは今でも残っていますが、街並みは普通の商店街という感じです。
郷土博物館に寄り道
住宅街を抜けると小高い丘になった「為松公園」が姿を現します。遠回りにはなりますが、坂道を上って寄り道していきます。
為松公園の園内には中村城の天守閣のレプリカがあります。内部は「四万十市郷土博物館」として一般公開されており、四万十市の歴史や四万十川沿いの生活の様子を学ぶことができます。
郷土博物館の展望台からは、中村の街並みを一望できます。写真の右側に見える川が、これから走りに行く四万十川です。
お目当ての佐田沈下橋
郷土博物館を後にして、佐田沈下橋を目指します。
Googleマップで見ると四万十川の左岸を走ることになるのですが、川と道路が微妙に離れていたり、茂みの影に隠れていたり、四万十川がなかなか姿を現してくれません。
3kmほど走り続けると、公衆トイレと休憩所のある「佐田休憩所」に差し掛かります。近くに階段があったので川縁まで降りてみました。
再び四万十川を離れて県道340号をひたすら走り続けると「佐田の沈下橋」と書かれた看板を目にしました。
しばらく田んぼの畦道のようなところを走ります。「本当にここで大丈夫…?」と思いましたが、こちらの看板を見た時は安心しました。佐田沈下橋の全長は291m。幅は4.2mしかなく、自動車1台が通るのがやっとです。
こちらが佐田沈下橋です。と言っても、なんの変哲のない一本道にしか見えないですよね。
沈下橋は少し離れた場所から出ないと、その良さがわからないのです。
一応、自動車も通行できますが、地元住民の方の迷惑にならないよう、観光で訪れたなら駐車場に停めて徒歩で渡るようにしましょう。
今日の旅ランは、四万十川の佐田沈下橋へ。ここを走りたいがために中村駅から往復17km走りました pic.twitter.com/9qAnT6d43F
— tomo. (@tomorunblog) March 23, 2024
誰もいないタイミングを狙って佐田沈下橋を走ってきました!これがやりたかったんですよね。
四万十川沿いを走る
佐田沈下橋を渡ると、今度は四万十川の右岸に沿って中村に戻ります。
左岸とは異なり、細い山道を走っていきます。
途中からいきなり視界が開けて、入田河川敷に入ります。
四万十川に沿って4kmほど走り続けると四万十川橋が見えてきました。真っ赤な鉄橋なので「赤鉄橋」とも呼ばれているそうです。こちらの橋を渡り、再び中村駅に戻りました。