Sony「WF-1000XM5」レビュー:隙がないワイヤレスイヤフォン




完全ワイヤレスイヤフォンに数多くの選択肢がある中で「WF-1000XM5」はノイキャン、通話機能、音楽再生のパフォーマンスが平均以上、総合得点が高い端末だと思いました。専用アプリと連携すれば「走っている時」を検知して最適化してくれますが、実際には思ったほど最適化されませんでした。
このレビューはランニングアイテムに年間200万円以上課金するマラソンブロガー「tomo」が書きました。
Amazonブラックフライデーセール開催中!最大12%ポイントアップキャンペーンも

Sony WF-1000XM5
当ブログはアフィリエイト収入で運営しています。こちらから購入していただけると励みになります!
Sony WF-1000XM5を含む全商品を自費で購入しています。忖度なしで評価します!
WF-1000XM5の評価
結論から言うと、WF-1000XM5を購入して満足しています。
自分の場合、ワイヤレスイヤフォンの主な用途は、移動時のノイズキャンセリング、Web会議の通話、音楽鑑賞ですが、そのいずれも高いパフォーマンスを実感しています。
WF-1000XM5には利用者の行動を自動で検出して最適化する機能があります。「走っている時」や「乗り物に乗っている時」のモードもありますが、モードの切り替えや外音取り込みの精度は残念ながらイマイチでした。ランニング中の風切り音まで消去してくれれば完璧なんですけどね。
WF-1000XM5の特徴
WF-1000XM5は、Sonyの完全ワイヤレスイヤフォンのフラグシップモデルです。主な特徴は以下のとおり。
- 世界最高峰レベルのノイズキャンセリング(NC)
- 骨伝導センサーを採用した通話機能
- 完全ワイヤレスでハイレゾ対応
- USB-C充電・ワイヤレス充電に対応
- 2台同時マルチポイント接続
- 電池持続:最大8時間(NC使用時)
- 防滴性能:IPX4相当
- 発売:2023年9月
- 定価:41,800円
同梱物

WF-1000XM5はパッケージにプラスチック不使用のリサイクル紙を採用しています。同梱物はイヤフォン本体、充電ケース、イヤーピース(4サイズ)、USB-Cケーブル、取扱説明書です。
充電ケース

充電ケースは非常にコンパクトで重さは39g(公式値)充電は有線(USB-C)と無線(ワイヤレス充電)の両方に対応しています。3分充電60分再生が可能なクイック充電にも対応しており、使おうと思った時に電池がなくても安心です。
イヤフォン本体

イヤフォン本体の重さは5.9g(公式値)。トップはマット加工で高級感があり、側面は指紋が付きやすいプラスチック感が強いです。片耳3つずつのノイズキャンセリングマイクを搭載し、高いノイズ除去能力を可能にしています。
音質は良いけど、iPhoneだと宝の持ち腐れ

WF-1000XM5は完全ワイヤレスでLDACコーデックに対応しており、有線でなくてもハイレゾ音源︎(最大転送速度990kbps)が楽しめます。また、ハイレゾ音源でなくても「DSEE Extreme」というテクノロジーでハイレゾ相当にアップスケールできる機能があります。
ただし、iPhoneをお使いの場合はハイレゾ音源のワイヤレス視聴に未対応のため、そのポテンシャルを生かしきれません。
通話機能は素晴らしい

自分はワイヤレスイヤフォンを選ぶ際、音を聞くだけでなく、音を拾う機能も重視しています。WF-1000XM5は高精度のボイスピックアップテクノロジーを搭載し、雑音を除去したクリアな声を抽出してくれます。また、骨伝導センサーにより頭蓋骨の振動で伝わる声も捉えてくれます。
Web会議で使用したところ、社員同士が話をしている大部屋でも相手の音が聞き取りやすいですし、自分の声がクリアに伝わっているとのこと。そのあたりのチューニングは素晴らしいなと感じます。
「世界最高のノイキャン」は言い過ぎ

公式サイトでは「世界最高のノイキャン」を謳っていますが、さすがにそれは言い過ぎかと…。実際に通勤電車や新幹線の移動で使ってみましたが、ノイズ除去の性能は非常に優秀です。ただ、静粛性の高さでは「AirPods Pro 2」に若干劣ると感じました。
「行動を検出」は使い勝手がイマイチ

WF-1000XM5の面白い機能に「アダプティブサウンドコントロール」というものがあります。止まっている時・歩いている時・走っている時・乗り物に乗っている時など、利用者の行動を自動で検出して、適切な設定に切り替えてくれます。
モード毎にノイキャンや外音取り込みの設定がカスタマイズでき、例えば止まっている時はノイキャン、歩いている時は外音取り込み、というような設定も可能。いずれも専用アプリとの連携が必要です。
ただし実際に使ってみると切り替えがスムーズではないのと、「走っている時」に外音取り込みを有効にしても風切り音がザザーッと入って気になり、結局アダプティブサウンドコントロールを無効にして使っています。
Jabra Elite 10よりも総合ポイントが高い

上の写真はWF-1000XM5(左)と、ほぼ同時期に購入したJabraの「Elite 10」です。Elite 10に比べると、WF-1000XM5は音楽視聴とノイズキャンセリングでパフォーマンスが上回ります。さらにケースも一回り以上コンパクトです。
Web会議での通話機能はほぼ互角。Elite 10がWF-1000XM5に唯一優れている点は、装着時の快適性でしょうか。
自分の場合、ワイヤレスイヤフォンの主な用途は移動時のノイズキャンセリング、Web会議の通話、音楽鑑賞ですので、どちらを選ぶかとしたら、迷わずWF-1000XM5に軍配が上がります。
ランニングでも使えれば完璧
WF-1000XM5の特徴をひと言で表すなら「隙がないワイヤレスイヤフォン」です。ノイズキャンセリング、Web会議の通話、音楽鑑賞、どれを取っても平均以上のパフォーマンスでオールマイティ。とりあえずWF-1000XM5を選んでおけば、ガッカリすることは少ないはず。
ただし、ランナーとしては音楽を聴きながらランニングできないのは惜しいなと思います。外音取り込みを有効にすれば、周囲の音を拾ってくれるので安心ですが、やはり風切り音が気になってしまい、長時間の使用に耐えられません。

ランニングで使うなら、風切り音の影響を受けない骨伝導ヘッドフォンが最強です。中でもShokzは装着時の快適性や音質にも優れており、マラソン大会でレース中に音楽を聴いているランナーのほとんどはShokzを使っています。
購入ガイド
Sony WF-1000XM5は以下の通販サイトから購入できます。

Sony WF-1000XM5
当ブログはアフィリエイト収入で運営しています。こちらから購入していただけると励みになります!
この記事をシェアしてもらえると嬉しいです!→