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【鳥取砂丘でランニング】超絶走りにくいけど…至高の体験

【鳥取砂丘でランニング】超絶走りにくいけど…至高の体験

鳥取県の日本海海岸にある「鳥取砂丘」を走ってきたので紹介します。砂場は柔らかくて足を取られ、さらに砂丘周辺は激坂が待ち構えており、走るのは超絶ハードモードでしたが、素晴らしい体験でした。

当ブログでは広告を利用していますが、紹介するランニングアイテムはすべて自費で購入し、忖度なしでレビューしています。

更新日: 公開日:

目次と内容

鳥取砂丘とは?

鳥取砂丘は、鳥取県鳥取市の北側、日本海海岸にある海岸砂丘です。国の天然記念物、山陰海岸国立公園の特別保護地区に指定されています。主に観光客が訪れるエリアは、東西に約3km、南北に約1.5kmの砂場が広がります。

アクセス

鳥取砂丘は、鳥取駅から北へ7kmほど離れています。駅からは砂丘行きのバスが運行しており、所要時間は20分ほど。車で向かうなら、鳥取砂丘ビジターセンター横の有料駐車場が便利。車を降りてすぐ砂丘へ向かう階段があります。

ランニングコース

今回は夏休みの旅行で鳥取砂丘を訪れました。日本各地を車で3週間ほど旅しているのですが「鳥取砂丘を走る」ことが、旅の目的のひとつでした。

そもそも鳥取砂丘は走れるのか?深く考えずに「鳥取砂丘を走ってみたい」という気持ちだけ抱き、駐車場に到着しました。

早速、案内マップを確認します。これを見ると、砂丘は大きく3つの「列」を成し、駐車場に最も近いのが第三砂丘列、真ん中に高くそびえ立つのが第二砂丘列、そして海岸間際にあるのが第一砂丘列のようです。

以下は2024年8月のランニング記録です。

まずは、第三砂丘列を降って第二砂丘列を登り、馬の背に沿って第一砂丘列へ向かいました。次に、海岸沿いを西から東へ一直線に走り、途中で第二砂丘列を登り降りしてから、さらに東へ向かい砂丘海岸を目指します。最後に湯山地区の「らっきょう畑」をタッチして、砂丘道路沿いを駐車場まで戻りました。

第三砂丘列

というわけで、駐車場から鳥取砂丘へ向かいます。天気は曇りでしたが最高気温31℃の非常に蒸し暑い気候。鳥取県内全域で熱中症警戒期間が発令されていました。

砂丘へ続く階段からいきなり「危険」の注意喚起があります。まあ砂丘は砂漠みたいな所ですからね。油断は禁物です。自分は500mlの水を持って走りました。

階段を上がると第三砂丘列の上に出ます。高台になっており、数百メートル先の第二砂丘列まで見渡せました。

ちなみに砂丘の砂は靴を履いていてもズボズボと足を取られます。今回はAsicsの「マジックスピード4」を履いていましたが、ここまで足がハマります…。

第二砂丘列(馬の背)

第二砂丘列は、ちょうど鳥取砂丘の真ん中で東西を貫く壁のように立ちはだかります。最高標高は約47m。傾斜が非常にキツいので、斜めに登らないと滑り落ちてしまいます。

第二砂丘列の上からは日本海が見渡せました。

ここから第二砂丘列の尾根をつたって西へ向かいます。

観光客のほとんどは、第三砂丘列から第二砂丘列まで移動して折り返していきます。自分のように尾根づたいを進む人はいません。ほぼ貸切状態でした。

砂丘を走っていると見かけるのが、このような感じの木製の杭。

上部には鳥取砂丘の地図が描かれており、今自分が立っている場所をグリッドで示してくれます。砂丘の上では方向感覚がなくなるので、これがないと迷子になってしまいます。

第一砂丘列

海岸に最も近い第一砂丘列に近づくと、急に緑が増えてきました。砂の上でも生息できる植物があることに驚きました。一応、こちらが第一砂丘列のエリアですが、第二砂丘列に比べると、どこから砂の丘なのか分かりづらいですね。

とりあえ現在地を確認すると西端まで来ているので、ここが第一砂丘列であることに間違いなさそうです。

海岸沿いから馬の背へ

さて、ここからは海岸まで降りて、海づたいに東へ向かいます。

ちなみに第一砂丘列から、さらに西へ向かうこともできます。量は少なめですが、砂が数km先まで続いているようです。

こちらは第一砂丘列から、第二砂丘列のある東側の景色です。最高標高47mもある第二砂丘列がかすんで見えます。この海岸線を進んでいきます。

通常、砂浜を走る時、波打ち際の湿った砂は硬くて走りやすいのですが、鳥取砂丘の砂は逆に柔らかくて走りづらかったです。あまりに海に近づきすぎて、不意打ちをくらい、ランニングシューズがずぶ濡れになってしまいました。

気を取り直して、波打ち際から5mくらい離れたあたりを走り続けます。それにしてもゴミが汚いですね…。

10分ほど走り続けると、第二砂丘列が見えてきました。ここから一気に馬の背のてっぺんまで登ってみることにします。

海抜ゼロから標高40m級まで一気に登るわけですが、足元は柔らかい砂です。傾斜がキツい所では、歩くのもままならず、足を踏み外せば滑り台のように落ちてしまいます。

そんな砂の激坂を登り切るのに、どれくらいかかるでしょう?答えは3分でした。心臓が破れるんじゃないか…と思うぐらい苦しかったです。

そのまま第二砂丘列から第三砂丘列に戻って走り終えても良かったのですが、せっかくなので第二砂丘列を降りて、さらに東を目指します。

こんな感じで狭いですが、砂場が続いています。

と思ったら、途中から石段に変わりました。それでも走り続けます。

さすがにこれより先は走れないので、海岸沿いの「砂丘道路」に出て迂回します。

らっきょう畑

砂丘通り沿いにはサイクリングロード・遊歩道もあり、安全に走ることができます。

こちらは「砂丘海岸」と呼ばれる海水浴場。午後4時台だと誰もいないですね。

Googleマップを見ると、砂丘海岸の近くに湯山地区の「らっきょう畑」があります。そういえば、カレーの薬味に欠かせない「らっきょう」は鳥取県の名産でしたね。

らっきょうがどのように生息しているのか興味があるので、寄り道してみることにしました。しかし目の前に広がるのは砂畑だけ、でした…。

ちなみに、らっきょうは8月頃に植え付けて、10月頃に花を咲かせ、翌年の5月頃に収穫できます。らっきょうは紫色の花を咲かせ「砂丘のラベンダー」とも呼ばれるそうです。

これでひとつ鳥取砂丘の豆知識が増えました。最後に砂丘道路を直進して駐車場に戻りました。走行距離は8kmにも満たないですが、前半5kmは砂場に足を取られっぱなしで疲労感がハンパなかったです。