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On「Cloudboom Echo」レビュー
2021年6月に発売されたOnのランニングシューズ「Cloudboom Echo(クラウドブーム エコー)」を紹介します。
前作のCloudboomで採用された2層CloudTecとSPEEDBOARDを継承しつつ、ミッドソールを大胆にアップデート。主な特徴は以下のとおりです。
- ミッドソールにカーボン製「Speedboard」を搭載し、強度な蹴り出しを実現
- エンジニアードメッシュアッパーに100%再生ポリエステルを採用し、高い通気性と耐久性を両立
- アウターソールに設置面積の広いラバーコンパウンドを配置し、グリップ力を強化
- 重さは220g(公式サイト)
- ドロップは9mm
- 定価は税込29,480円
早速履いてみたので詳しくレビューしますね。
目次と内容
On最速のマラソンシューズ
On(オン)はスイス初のランニングシューズ・ウェアの人気ブランドです。
レースに適したモデルは「Cloudflash」と「Cloudboom」がありましたが、2021年6月に「Cloudboom Echo」が加わりました。主な特徴は以下のとおり。
- ミッドソールにカーボン製「Speedboard」を搭載し、強度な蹴り出しを実現
- エンジニアードメッシュアッパーに100%再生ポリエステルを採用し、高い通気性と耐久性を両立
- アウターソールに設置面積の広いラバーコンパウンドを配置し、グリップ力を強化
- 重さは220g(公式サイト)
- ドロップは9mm
- 定価は税込29,480円
最大の特徴は、フォアフットに配置された厚めのソールクッション。これまでのOnのランニングシューズは「CloudTec」をベースにクッショニングを実装していましたが、「Cloudboom Echo」は柔らかいフォームをクッション素材に採用しています。

例えば、前モデルの「Cloudboom」は、Onの代名詞でもある「CloudTec」をさらに進化させ、2層にすることでクッショニングを高めています。ある意味、「CloudTec」の完成形とも言えるでしょう。
一方で「Cloudboom Echo」は2層の「CloudTec」の基本構造は継承しつつ、「CloudTec」に依存しないクッショニング・システムを構築しています。
Cloudboomとの違いは?
「Cloudboom」と「Clouboom Echo」はまったく別物のシューズですが、違いを見てみましょう。基本スペックを表にまとめました。
Cloudboom Echo | Cloudboom | |
---|---|---|
発売 | 2021年6月 | 2020年7月 |
重さ | 220g | 225g |
ドロップ | 9mm | 9mm |
ミッドソール | カーボン製「Speedboard」、2層のCloudTec、フォームクッション | カーボンファイバー入りの「Speedboard」、2層のCloudTec |
アッパー | 100%再生ポリエステルのエンジニアードメッシュ | 超軽量エンジニアードメッシュ |
アウトソール | 設置面積の広いラバーコンパウンド | ラバーグリップ |
名前は似ていますが、設計思想が異なります。以下は左が「Cloudboom」で右が「Cloudboom Echo」。

まず、Speedboard(黒い板の部分)の挟み方が異なります。「Cloudboom」は上下均等に挟んでいるのに対し、「Cloudboom Echo」はミッドフットからカカトにかけて、二層のCloudTecの上に挟んでいます。
そして先述したように「Cloudboom Echo」はCloudTecのクッション以外に、フォームクッションを採用しています。
アッパーのエンジニアードメッシュは「Cloudboom Echo」のほうが目が細かく、耐久性も向上しています。

アウターソールは「Cloudboom Echo」のほうがフォアフットのラバーの接地面積が広くとられています。

「Cloudboom Echo」の重さは220gとOnのランニングシューズの中では最軽量級。メンズ26.0cmの重さは実測値で210gでした。

デザイン
それでは「Cloudboom Echo」を詳しく見ていきましょう。

まずは側面から。従来のOnのランニングシューズと大きく異なる部分は、ミッドソールに配置された柔らかいフォームの存在です。ミッドソールの中でもかなりのウェイトを占めているのが一目瞭然です。


アッパーには、100%再生ポリエステルのエンジニアードメッシュを採用。薄くて通気性に優れ、耐久性も高いのが特徴です。

タンは、足の形にぴたりとフィットする薄型タイプ。

アンクルパッドが足首を優しく包み込んでくれます。プルタブがあるので着脱もしやすいです。

アウターソールは、フォアフットとヒール部分にのみ、滑り止め防止用のラバーを配置。特にフォアフットは継ぎ目なしに配置されたラバーコンパウンドがグリップ力を高めています。

最後に、Onのランニングシューズでお馴染みのスイスの国旗と「SWISS ENGINEERING」の文字。主張しすぎず、さりげなく入っているところが良いですね。

サイズ感
「Cloudboom Echo」のサイズ展開は以下のとおり。
- メンズ:25.0cm〜29.0cm
- レディース:22.0cm〜25.5cm
普段のランニングシューズ選びでは25.5cmか26.0cmで迷いますが、今回は26.0cmを選びました。というのも、前モデルの「Cloudboom」では25.5cmを選び、足指周りがやや窮屈に感じたからです。
「Cloudboom」に比べると「Cloudboom Echo」は横幅のサイズが若干大きめに作られています。それでも26.0cmを選んで正解でした。

耐久性
こちらは後日、アップデートします。
デビューラン
まずは初日の様子。7kmのペース走と前後ウォームアップ・クールダウンを含めて走行距離は11km。ミッドソールの柔らかいフォームにはシワが入っています。CloudTecにもキズが目立ちます。

走行距離100km
主にロングインターバルとペース走で使用しているため、アウターソールのラバーの摩耗が目立ってきました。2層のCloudTechもやや押しつぶされています。ただしクッション性は損なわれていません。


履いてみた感想
ここからは実際に「Cloudboom Echo」を履いてみた感想をまとめます。
フォアフット走法が一番しっくりくる
まず最初に感じたのは、走り方を選ぶシューズだなということ。フォアフットのフォームに厚みがあるため、フォアフットで着地してクッショニングとレスポンスを最大限享受するのが最も効率的な走り方です。
ランニングソックスは厚めが良い
フォアフット走法で走ると、着地の際にCloudTecのボコボコした部分が足裏に当たり、わずかながら摩擦熱の原因となります。厚めのソックスのほうが摩擦熱を抑えられます。

設置面積が広く、安定する
「Cloudboom」に比べると、「Cloudboom Echo」は走行安定性が一段と高くなりました。特にフォアフット走法では継ぎ目なしのラバーコンパウンドが、地面をしっかりと捉えてくれるので安定感があります。

まったく新しい着地の感覚
これまでのOnのランニングシューズにはない、柔らかいクッショニングは新鮮でした。やはりミッドソールにフォームを採用しているのが大きいですね。CloudTec特有の硬めのクッショニングも好きですが、さらにフォームを組み合わせることで、着地の衝撃を和らげつつ、爆発的な推進力を生み出しています。
おまけ
一度「Cloudboom Echo」を履いてしまうと、もう「Cloudboom」には戻れません。
すでに「Cloudboom」を持っている人は、「Cloudboom」が無駄になってしまうことを覚悟しましょう。
まだどちらも持っていない人は、迷わず「Cloudboom Echo」を選びましょう。それだけ「Cloudboom Echo」は革新的なシューズなんです。
最後まで読んでいただき有難うございました。この記事を共有していただけると嬉しいです。
購入ガイド

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