
【パタゴニア】サーマル・エアシェッド・ジャケット 徹底レビュー。軽くて暖かい
→パタゴニアの「サーマル・エアシェッド・ジャケット(Thermal Airshed Jacket)」は、寒い天候でのランニングに適したジャケット。風が当たる部分にはダウンのようなポリエステル素材を配置し、それ以外には薄手のナイロン生地を使用することで、保温性と通気性を両立している。ランニングはもちろん、冬の普段着としても使えるので紹介する。
ダウンのようなプルマフィル
プルマフィルは、ダウンのように温かくコンパクトに収納できる上、濡れても保温性を維持するという魔法のような化学繊維だ。サーマル・エアシェッド・ジャケットはフロントと袖の部分にプルマフィルを配置することで、冷たい風から身体を守ってくれる。
フロントジッパーは風の侵入を防ぐストームフラップと、あごへのあたりが快適なジッパーガレージ付きだ。
透けて見えるナイロン
一方で、前方からの風を受けない部分には通気性に優れたリサイクル・ナイロン65%を採用し、運動時の熱を効率的に発散してくれる。これがないと熱の逃げ場がなくなってしまい、蒸れの原因となる。ランニング用の防寒ウェアは、ただ保温性が高ければ良いわけではなく、保温性と通気性のバランスが快適な着心地につながる。
ナイロン素材は反対側が透けて見えるほど薄く、伸縮性に優れている。作りの甘い防寒ウェアだと腕振りが自由でなかったり、動くたびにシャカシャカと音がしたりするが、サーマル・エアシェッド・ジャケットは上半身の動きの妨げにならない。
ポケットは内側に集約
ポケットはサーマル・エアシェッド・ジャケットの内側に2つある。左側にはドロップイン型のポケット。手袋や地図など、軽くてかさばるものを入れておくのに便利だ。
右側にはジッパー付きのポケット。スマートフォンや財布などの貴重品を携帯するのに適している。
ジッパー付きポケットは、ジャケット本体を折りたたんでコンパクトに収納することもできる。
ポケットを内側に配置するメリットは、ランニング中に中身が飛び跳ねにくいこと、そして外側の見た目がすっきりしていること。一方で、フロントのジッパーを開閉しないとポケットにアクセスできないのはやや不便だ。
重さわずか235g
見た目はモコモコしているサーマル・エアシェッド・ジャケットの重さはわずか235g。ウルトラ・ライト・ダウン並の軽さだ。ちなみにメンズSサイズの実測値は216gだった。
冬のランニングにおすすめ
パタゴニアの「サーマル・エアシェッド・ジャケット」は、冬のランニングウェアに必要な保温性と通気性という機能を両立させることで、激しい運動時でも快適な着心地を実現している。
寒い季節になると、屋外に出るのが億劫になる。しかしこういうジャケットを一枚持っておくと、走りに出かけるハードルがグッと下がる。冬でもランニングを継続したければ、とびっきり高性能なランニングウェアに投資するのが一番だ。
冬の普段着にもおすすめ
そんなとびっきり高性能なサーマル・エアシェッド・ジャケットは、価格もとびっきり高い。税込価格は33,000円。高級ダウンが買えてしまう値段だ。
ランニングだけに使うのはもったいないので、僕は普段着としてもガシガシ使っている。デニムとの相性も抜群だ。自宅できれば部屋の暖房はいらないし、ちょっとした外出ならそのまま出かけても凍えることはない。
ランニングにも普段着にも使いまわせることを考えると、コストパフォーマンスは案外悪くない。