Runna(ランナ)のメリットと、私が使い始めた理由
2025年にStravaがランナー専門コーチングアプリのRunnaを買収し、ランニング界隈でも話題になりました。この記事ではRunnaの無料版・有料版で出来ること、トレーニングプランの作り方とカスタマイズ方法、その他注意点などを分かりやすく解説。Runnaを初めて使うランナーの参考になれば幸いです。
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- 私の個人的な体験
- Runnaはランニング専用コーチングアプリ
- サブスクの種類と料金体系
- まずは目標を設定する
- 細かくカスタマイズする
- GARMINやCOROSと連携する
- トレーニングに集中する
- Runnaの欠点と注意点
私の個人的な体験
私は2017年頃からランニング専門のコーチングアプリを利用しています。フルマラソンを3時間10分ぐらいまでは自分でトレーニングプランを組み立てていましたが、さらにステップアップするには自己流だと限界があると感じたのが理由です。自己流トレーニングをやめてからはコーチングアプリの指導で、サブスリー(3時間切り)とサブエガ(2時間50分切り)を達成しています。
これまでRUNtrixやRunning Coachを数年単位で利用してきましたが、2025年11月からRunnaを本格的に使い始めました。
Runnaはランニング専用コーチングアプリ
Runna(ランナ)は、2021年にイギリスで誕生したランナー向けのコーチングアプリ。数ヶ月後に走るマラソン大会を目標に設定すると、レースに向けて自分だけのトレーニングプランを作ってくれます。ランニングウォッチと連携すれば、手元でトレーニングメニューを確認することもできます。
この手のサービスは新しいものではなく、いずれも最新の運動生理学の理論とビッグデータを掛け合わせて、トレーニングプランを生成している点は同じ。ちなみにRunnaの共同創設者のひとり、Ben Parkerは英国陸上競技連盟やIRONMANNの認定コーチでもあります。
ほぼ無名だったRunnaが一躍有名になったのは、2025年4月に世界最大手のフィットネスアプリStrava(ストラバ)が買収を発表したことがきっかけ。2025年の時点ではStravaとは別のサービスと運営していますが、今後は連携が深まるかもしれません。
サブスクの種類と料金体系
Runnaには、無料版と有料版があります。無料版は次の2つのプランが利用できます。ただしあくまでもランニング超初心者向けなので、物足りなく感じる内容です。
- 初心者プラン:初めての5km完走をサポートためのプラン
- 復帰プラン:ケガまたは休養から5kmを完走するためのプラン
Runnaをフル活用するには、有料のサブスクリプションに登録する必要があります。料金体系は次のとおり。
- 月額プラン:1,990円
- 年額プラン:11,900円(991円/月)
- Strava+Runna年額プラン:15,999円(1,333円/月)
年額プランに加入すると月額プランよりも月換算で約50%もお得。Stravaの有料サブスク(年額7,800円)に加入している人なら、年額プランに4,099円プラスするだけでStravaとRunnaの有料サブスクに登録できます。
いずれも初めて利用する人は7日間の無料トライアルができるので、まずは体験してみるのがおすすめです。
まずは目標を設定する
Runnaのアカウントを作成して、無料トライアルを開始したら、まずは目標を設定してトレーニングプランを作成します。私の場合、次の本命レースの「京都マラソン2026」を目標に設定しています。メジャーな大会であれば一覧に表示されますが、表示されなくても距離や勾配など必要な情報をインプットすれば大丈夫。
本命レースの前に練習で他のレースを走る場合は「Bレース」を登録できます。練習で走るとはいえ、一応レースの前後はテーパリングやリカバリーが必要になりますが、その辺りもトレーニングプランでしっかり考慮してくれます。
細かくカスタマイズする
それ以外にも、1週間に走る距離や回数の目安、練習強度や最長距離など、自分の走力や生活パターンをインプットすると、トレーニングプランがより細かくカスタマイズされます。ちなみに私は週6回(木曜日にランオフ)、走行距離70km、最長距離28kmで設定しています。
こうして生成されたトレーニングプランは、練習メニューひとつひとつが細かく設計されており、距離やペース、レストなど指示が非常に具体的。しかも、この練習の目的も分かりやすく解説してくれるので、トレーニング理論の知識が身についてきます。
GARMINやCOROSと連携する
Runnaにはサードパーティーのアプリと連携できる機能があり、GARMINやCOROS、SUUNTOなどのランニングウォッチに練習メニューをダウンロードすると、手元で確認しながら練習に集中できます。
例えば1kmインターバル走を5本走る場合、2kmウォームアップ→90秒のレスト→1km(3:00-3:10/km)→90秒のレスト→1km(3:00-3:10/km)…、というように、今やるべきことがランニングウォッチのディスプレイに表示されるため、アプリを確認する必要がありません。
トレーニングに集中する
Runnaを使う環境が整ったら、あとは日々の練習メニューをしっかりこなすだけ。走る時間になったら、ランニングウォッチを起動して練習メニューを呼び出し、手元の指示に従って走るだけ。このようにRunnaは、ランナーがトレーニングに集中できる環境を作り上げています。
今日は陸上競技場で「ピラミッドインターバル」に挑戦!
— ともらん! (@tomorunblog) November 28, 2025
200m→ 400m→ 600m→ 800m→ 1000m→ 800m→ 600m→ 400m→ 200m
Runnaを使うと練習メニューの引き出しがどんどん増えていきます pic.twitter.com/A9HgJlAMRF
ランナーの中には自分でトレーニングプランを組み立てる人も多いでしょう。私も過去に経験がありますが、トレーニングプランを考えるのは楽しんですよね。でも所詮は自己流。一流の選手が必ずしも一流のコーチになれないように、速いランナーが良質なトレーンングプランを作れる訳ではありません。
それから自己流で一番怖いのはオーバートレーニングのリスク。マラソンでちょっと速く走れるようになったランナーが、過去の成功体験に囚われ、自己流のトレーニングに励んだ結果、ケガや故障に悩むケースをよく見かけます。なので私は自己流を封印して、Runnaのようなコーチングアプリを使っています。
Runnaの欠点と注意点
ただしRunnaも完璧ではありません。2025年の時点で、私がRunnaを使っていて不満に思う点や使用上の注意点を挙げておきます。
日本語が不自然
Runnaは英語以外の言語にも対応しており、日本語にも切り替えられます。ただし機械翻訳しているのか、日本語訳が不自然なので私は英語版で使っています。まあでも、これは生成AIの進化とともに、いずれ改善されるでしょう。
今日の練習メニューは坂道インターバル走
— ともらん! (@tomorunblog) September 9, 2025
Runnaの提案は
・2.6kmのウォームアップジョグ
・上り坂60秒走→歩き30秒→下り坂ジョグを14回繰り返す
・2.6kmのクールダウンジョグ
アプリは日本語にも対応していますが、機械翻訳あるあるのクオリティ。AI使えば良くなるはずだけど pic.twitter.com/QimVJfi2El
Runnaが常に正しいとは限らない
Runnaはトレーニングプランのピーク時に「これは無理でしょ」と思うようなハードな練習メニューを提案してきます。これに対して考え方が2つあり、ひとつは、提案を受け入れて、乗り越えようと努力する。睡眠時間をしっかりとり、練習後のリカバリーも入念に行う。
もうひとつは、自分の身体が発する声に耳を傾け、無理だと思ったら練習をスキップするなり、強度を落としたりする。将来的には、練習をスキップした理由などもAIが理解してくれて、その後のトレーニングプランに反映してくれるといいですね。
最近Runna(2025年4月にStravaが買収)のトレーニングプランを使っています。今まで愛用してきたRunning CoachよりUIが断然に良く、ランニングウォッチとの連携もスムーズ
— ともらん! (@tomorunblog) September 3, 2025
昨晩はBroken Mileというインターバル走に初挑戦。キツすぎて設定ペースをクリアできませんでしたが、伸び代を実感しました pic.twitter.com/cWhdl5iEun
目標がなければ使うメリットがない
Runnaに価値を見出せるのは、目標に向かって走り続けている人。目標がなければサブスク費を払い続けているだけなので、Runnaを使うメリットは感じられないと思います。
購入ガイド
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