
マラソンブロガーのtomoです。
ランニングフォーム診断を受けると何が分かるの?診断する意味はあるの?という疑問にお答えします。
有料のランニング診断に興味あっても、果たしてコストに見合うのか悩みますよね。
過去にミズノとアシックスの診断を受けた時は、以下の項目を評価してもらいました。
自分のフォームを客観的に評価してもらうことで新たな発見がありましたが、Garminの「RDポッド」で計測できる項目とそんなに違わないなという印象でした。
今回紹介する「Garmin RDポッド」は以下の通販サイトから購入できます。
FORM(正式名称はF.O.R.M.)は、ミズノが提供するランニングフォームの診断サービス。英語のForm Optimizer of Running Methodologyの頭文字を取り、日本語では「フォーム」と読みます。
診断費用は3,000円(税抜)。所要時間は約30分。診断の流れは以下のとおり。
診断サービスはミズノのフラグシップストアで受けられますが、今回は「長野マラソン2018」のエキスポ会場の出張サービスを利用しました。
トレッドミルに乗る前に簡単なアンケートに回答。マラソン自己ベスト(3時間18分)、月間走行距離(200km)、走歴(10年)など、ランニングフォーム診断の参考になる情報を記入します。
準備が整うと、まずスタッフの方が腕、ひじ、足首、腰、肩にセンサーを装着してくれます。これらのセンサーの動きを専用のカメラで追うことで、身体の動きが数値化できます。
次にトレッドミルの上に乗り、時速7kmで2分間ウォームアップします。それから時速12.7kmで3分間走り続けて計測を行います。基本的にはマラソンのレースペースで走るとのこと。
ランニングシューズを履いていない場合は、無料でレンタルすることも可能です。
計測が終わると診断シートを渡され、専門スタッフの方と一緒に内容を確認していきます。
以下の5つの項目が100点満点で評価されました。
5項目評価を総合した点数は78.9点でした。一般ランナーの平均が70点らしいので、悪くない結果です。
その他、自分の着地タイプは「ミッドフット」で、プロネーションは左右バランスの取れた「ニュートラルプロネーション」でした。
今後の課題として指摘されたのは以下の2点。
肘角度については、スローモーション動画を見ると、腕を後ろにスウィングする時に肘の角度が大きく開いていることが分かりました。無駄なエネルギーロスの原因となるので、肘の角度はなるべく固定するべきとアドバイスいただきました。
着地中の左右のブレ(膝ブレ量)は、内外ブレ幅が17.4mmと平均の11mmを大きく上回っていました。
問題は太ももの内側にある内転筋が弱いため、着地の際に足をまっすぐにキープできず、外側にブレてしまうとのこと。
内転筋を強化するには座った状態でボールを膝で挟み、ギュッと力を入れる体操を取り入れると良いそうです。
アシックスのフォーム診断は、トレッドミルの上を走る様子をカメラで撮影してランニングフォームを診断するサービス。通常は有料ですが「東京マラソン2018」で無料で体験することができました。
最初にアンケートに回答。練習の走行距離や平均ペース、自己ベストなど、ランニングフォーム診断の参考になる情報を記入します。
次に靴と靴下を脱いでズボンを膝下までめくると、スタッフの方がセンサーを足に装着してくれます。ヒールとふくらはぎに片足2カ所ずつ。
準備が整うと、トレッドミルの上でゆっくりと走り始めます。時速8kmまでペースアップして、そのまま2分間走り続けます。普段は屋外でしか走らないので不思議な感覚でした。
トレッドミルの横では、別のスタッフの方がiPad Proで撮影していました。
走り終えると5分もしないうちに診断結果が出てきました。その内容をスタッフの方が丁寧に解説してくれます。
まずは横から撮影した動画を見ながら、ランニングフォームをチェック。
アシックスブースでランニングフォームを分析 #東京マラソン pic.twitter.com/w732kEPoJM
— tomo✈︎マラソンブロガー (@tomorunblog) February 22, 2018
ピッチ、ストライド、上下動、体幹の前傾、腕の振り幅、足の振り幅が数値化され、日本人の平均に対する比較(▼がスケール)がひと目で分かります。
A4紙にプリントされた診断シートも渡されました。プロネーションとランニングフォームにコメントがあり、それらに基づいてアシックスの商品をおすすめされます。
アシックスの診断でも課題は大きく2つありました。
足の振り幅に関しては、膝で走っているのが原因とのこと。改善点としては「膝」ではなく「腰」で走るようアドバイスいただきました。
プロネーションの結果はちょっと意外でした。左足がアンダープロネーションなのに対し、右足はややオーバープロネーション気味と、ミズノの診断とは異なります。
対策として、右足の膝にサポーターを装着するようアドバイスいただきました。
結論から言うと、診断を受けて良かったと思います。
自分のランニングフォームを客観的に評価してもらうことは貴重な体験。数十分の診断、数千円の費用と考えると、悪くありません。
一方で、同じ診断項目でもミズノとアシックスで結果が異なるのは、なぜ?と疑問が残ります(特にプロネーション診断)。
課題に対して具体的なアドバイスをいただけるのは助かりますが、アドバイスを正しく実行できているかは正直分かりません。
いずれにしろ、本格的に改善に取り組む場合は定期的なモニタリングが必要だと感じました。
ランニングフォームを定期的にモニタリングするのであれば、最近流行りのスマートデバイスを活用してみると良いでしょう。
代表的なものだと、Garminのランニングウォッチのアクセサリとして販売している「Running Dynamics(RD)ポッド」があります。
ランニングフォームに関する基本的な項目はこれ1台でかなり正確に計測できます。
今回紹介した「Garmin RDポッド」は以下の通販サイトから購入できます。
これまでにレースや旅ランで走ったことのある国内外のエリアをまとめました。
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