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【ランニングフォーム分析】AsicsとMizunoの簡易診断で分かったこと
ほぼ同じタイミングで、AsicsとMizunoのランニングフォーム診断を受ける機会がありました。両者の診断結果を紹介します。
ランニングフォームの簡易診断
先日、自分のランニングフォームを評価してもらう機会がありました。ひとつはAsicsの「フォーム測定」、もうひとつはMizunoの「F.O.R.M」。いずれも身体にセンサーを取り付け、トレッドミルの上で走りながら専用のカメラで測定します。
所要時間は30分程度。あくまでも簡易診断になりますが、自分の走り方のクセや弱点が洗い出せ、改善につなげられるのが特徴です。なお、いずれも2018年の情報ですので、最新情報は各社の公式サイトをご確認下さい。
Asicsの「フォーム測定」を体験

「フォーム測定」は、トレッドミルの上を走る様子をカメラで撮影してランニングフォームを診断するAsicsのサービス。通常は有料ですが「東京マラソン2018」で無料で体験することができました。
診断の流れ
最初にアンケートに回答。練習の走行距離や平均ペース、自己ベストなど、ランニングフォーム診断の参考になる情報を記入します。次に靴と靴下を脱いでズボンを膝下までめくると、スタッフの方がセンサーを足に装着してくれます。ヒールとふくらはぎに片足2カ所ずつ。
準備が整うと、トレッドミルの上でゆっくりと走り始めます。時速8kmまでペースアップして、そのまま2分間走り続けます。普段は屋外でしか走らないので不思議な感覚でした。トレッドミルの横では、別のスタッフの方がiPad Proで撮影していました。
診断結果
走り終えると5分もしないうちに診断結果が出てきました。その内容をスタッフの方が丁寧に解説してくれます。まずは横から撮影した動画を見ながら、ランニングフォームをチェック。
アシックスブースでランニングフォームを分析 #東京マラソン pic.twitter.com/w732kEPoJM
— tomo✈︎マラソンブロガー (@tomorunblog) February 22, 2018
ピッチ、ストライド、上下動、体幹の前傾、腕の振り幅、足の振り幅が数値化され、日本人の平均に対する比較(▼がスケール)がひと目で分かります。

A4紙にプリントされた診断シートも渡されました。プロネーションとランニングフォームにコメントがあり、それらに基づいてアシックスの商品をおすすめされます。

課題は2つ
アシックスの診断でも課題は大きく2つありました。
- 足の振り幅が狭く、ストライドも狭い
- プロネーションが左右で異なる
足の振り幅に関しては、膝で走っているのが原因とのこと。改善点としては「膝」ではなく「腰」で走るようアドバイスいただきました。
プロネーションの結果はちょっと意外でした。左足がアンダープロネーションなのに対し、右足はややオーバープロネーション気味と、ミズノの診断とは異なります。対策として、右足の膝にサポーターを装着するようアドバイスいただきました。
Mizunoの「F.O.R.M.」を体験

「F.O.R.M.」はMizunoが提供するランニングフォームの診断サービス。英語のForm Optimizer of Running Methodologyの頭文字を取り「フォーム」と読みます。
診断の流れ
診断費用は3,300円。所要時間は約30分。診断サービスはミズノのフラグシップストアで受けられますが、今回は「長野マラソン2018」のエキスポ会場の出張サービスを利用しました。診断の流れは以下のとおりです。
- 身体にセンサーを装着してトレッドミルの上を走る
- コンピューターがランニングフォームの3次元動作解析を行う
- 診断結果をもとに専門スタッフが改善点をアドバイス
トレッドミルに乗る前に簡単なアンケートに回答。マラソン自己ベスト(3時間18分)、月間走行距離(200km)、走歴(10年)など、ランニングフォーム診断の参考になる情報を記入します。準備が整うと、まずスタッフの方が腕、ひじ、足首、腰、肩にセンサーを装着してくれます。これらのセンサーの動きを専用のカメラで追うことで、身体の動きが数値化できます。

次にトレッドミルの上に乗り、時速7kmで2分間ウォームアップします。それから時速12.7kmで3分間走り続けて計測を行います。基本的にはマラソンのレースペースで走るとのこと。ランニングシューズを履いていない場合は、無料でレンタルすることも可能です。
診断結果

計測が終わると診断シートを渡され、専門スタッフの方と一緒に内容を確認していきます。以下の5つの項目が100点満点で評価されました。
- Safety(体への負担)71点:ランニング中の身体の左右ブレやBMIなどを中心に評価する項目。評価は「標準的」だが、5項目中で2番目に低い点数でした。
- Posture(ランニング姿勢)76点:ランニング中の姿勢を評価する項目。評価は「良い」とのこと。
- Relax(リラックス)62点:ランニング中の腕振りを評価する項目。評価は「改善しましょう」で5項目中で最も低い点数でした。
- Ride(乗り込み)79点:ランニング中の接地を評価する項目。評価は「良い」とのこと。
- Swing(脚の動き)87点:ランニング中の脚のスウィングを評価する項目。評価は「大変良い」とのことで、5項目中で最高評価でした。

5項目評価を総合した点数は78.9点でした。一般ランナーの平均が70点らしいので、悪くない結果です。

その他、自分の着地タイプは「ミッドフット」で、プロネーションは左右バランスの取れた「ニュートラルプロネーション」でした。測定結果をもとに、自分に合ったランニングシューズを提案してくれます。そこはさすが商売上手ですね。
課題点は2つ
今後の課題として指摘されたのは以下の2点。
- 腕振りの肘角度を固定する。そのために、肩関節の柔軟性を高める運動を行う。
- 内転筋を鍛えて膝の外ブレを抑える。そのために、膝でボールを挟む運動を行う。
肘角度については、スローモーション動画を見ると、腕を後ろにスウィングする時に肘の角度が大きく開いていることが分かりました。無駄なエネルギーロスの原因となるので、肘の角度はなるべく固定するべきとアドバイスいただきました。
着地中の左右のブレ(膝ブレ量)は、内外ブレ幅が17.4mmと平均の11mmを大きく上回っていました。問題は太ももの内側にある内転筋が弱いため、着地の際に足をまっすぐにキープできず、外側にブレてしまうとのこと。内転筋を強化するには座った状態でボールを膝で挟み、ギュッと力を入れる体操を取り入れると良いそうです。
セルフ診断と違う点
自分のランニングフォームを客観的に評価してもらうことは貴重な体験でした。いずれも所要時間は30分程度。診断データだけでなく、改善点まで提案してくれるのは有り難いです。

ランニングフォーム診断といえば、過去にGarminの「RDポッド(ランニングダイナミクスポッド)」を使ってセルフ診断したことがあります。Garminウォッチとペアリングすると、ケイデンスや歩幅、上下動比や接地時間バランスなど、ランニングフォームの詳細なデータが取得できます。
リアルなランニング(トレッドミルの上ではなく)でいつでも気軽に測定でき、かつ定点観測ができるものRDポッドの魅力です。しかしデータからインサイトを読み解くのは素人にはできません。
今回はあくまでも簡易的な測定でしたが、AsicもMizunoもそれぞれさらに詳しいランニングフォーム診断サービスを提供しています。機会があればそれらも試してみたいですね。
最後まで読んでいただき有難うございました。この記事を共有していただけると嬉しいです。
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