
2020年6月に発売されたMETARACER(メタレーサー)は、高速レースにも対応できるアシックスの最速級ランニングシューズ。走行効率を追求したガイドソール・テクノロジーにカーボンプレートを搭載することで大幅な軽量化に成功。実際に履いてみて気づいた点を紹介する。
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「METARACER」の主な特徴は以下のとおり。
最大の特徴は、アシックスのランニングシューズで初めてカーボンプレートを搭載していること。アシックスは2019年2月に発売された「METARIDE」を皮切りに、走行効率を追求したガイドソール・テクノロジーを推進してきた。より少ない力でより長い距離が走れる画期的な技術ではあるが、重さが課題だった。
「METARACER」は、ガイドソール・テクノロジーにカーボンプレートを組み合わせることで大幅な軽量化に成功。走行効率とスピードを両立するアシックス最速級シューズが誕生した。
その他、通気性と通水性の良さもメタレーサーの特筆べき点だ。アッパーには斜めに裁断したメッシュ構造を採用し、爪先の先端には空気や水の通りを良くする穴が設けられている。アッパーの素材自体が吸水しにくい構造になっているため、汗や雨で濡れても足元を快適に保ってくれる。
「METARACER」のスペックは以下のとおり。同じガイドソール・テクノロジーを採用しているフラグシップモデル「METARIDE」と、その軽量版である「EVORIDE」と比較する。
METARACER メタレーサー | METARIDE メタライド | EVORIDE エボライド | |
---|---|---|---|
発売 | 2020年6月 | 2019年2月 | 2020年2月 |
重さ | 190g | – | – |
ドロップ | 9mm | 0mm | 5mm |
ミッドソール | FLYTEFOAM、カーボンプレート | FLYTEFOAM PROPEL+FLYTEFOAMの二層構造、GELクッション | FLYTEFOAM PROPELのみの一層構造 |
アッパー | 斜め裁断メッシュ、水抜き穴 | メッシュ素材 | メッシュ素材 |
アウトソール | アシックスグリップ、ウェットグリップラバースポンジ | グリップ性と耐久性に優れたラバーを配置 | 溝が少ないフラットな構造 |
「METARACER」は、走行効率を追求しながら軽量化にも成功している。これによりエリートランナーが求めるスピードにも答えられるようになった。また、通気性・通水性に強い設計により、真夏のレースや雨の日のレースへの適応力も増している。つまり、高速レースに必要な要素が全て揃っているのだ。
重さは実測値で191g(メンズ25.5cm)だった。
カラーは鮮やかなオレンジとブラックの対比が印象的な「SUNRISE RED/BLACK」。かなり派手で街中でも目立つ。
側面(外)。弓状のフォアフットとグイッと上を向いた爪先が特徴。ミッドソール(白い部分)には斜めに溝が入っており、クッションの耐久性を高めている。アッパーには斜めに裁断されたメッシュ素材を採用。
「TOKYO」の文字がプリントされている。2020年7月に開催予定だった東京五輪に向けて準備していたと思われるが、新型コロナウィルスの影響で東京五輪は延期になってしまった。
側面(内)。内側はメッシュが少なめ。
靴底。オレンジ色のアウターソールは爪先・フォアフット〜ミッドフット・かかとの左右2カ所に分割されている。曲線を描くように彫られた溝がグリップ力を高めている。
爪先の部分。
よく見ると通気孔の穴が開いている。
360度ビューのショートムービーも撮っておいた。
アシックス「メタレーサー」の360度ビュー
— tomo✈︎マラソンブロガー (@tomorunblog) June 20, 2020
レビューはこちらhttps://t.co/Smn4yD4p5X pic.twitter.com/FIH4mLGKo1
「METARACER」のサイズ展開は以下のとおり。
普段のランニングシューズ選びでは25.5cmか26.0cmで迷うが「METARACER」は25.5cmを選んでみた。横幅が狭いので、26.0cmにすれば良かったかなと思う。
耐久性に関するレポートは後日、アップデートする。
「METARACER」を実際に履いてみて気づいたことをまとめていく。
デビューランは12kmのビルドアップ走。5:30/kmから3:30/kmまでのペースで履き心地を検証した。4:30/kmまでは軽やかに走れる。シューズが軽いと足取りも軽くなるようだ。
4:30/kmを超えるあたりから、ガイドソール特有の蹴り出しが体感できました。体の重心を前に傾けると、弓状のソールがカクンと前に倒れてグイグイ前進する。4:00/km前後がスピード・安定性のバランスが取れている気がする。3:30/kmでも高い安定感。これならインターバル走でも活躍してくれそうだ。
公式サイトではあまり触れられていないが、実際に履いてみて気に入ったのは足首まわりのサポート。足首に触れるパッド(黒い部分)が足首をキュッと締め上げ、シューズがしっかりと固定される。
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