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【松山でランニング】松山城と『坂の上の雲』聖地巡礼の旅

【松山でランニング】松山城と『坂の上の雲』聖地巡礼の旅

愛媛県松山市の道後温泉から松山城まで走ってきたので紹介します。松山城には4つの登城道があり、今回は4つすべてを制覇してきました。松山城周辺では、司馬遼太郎氏の小説『坂の上の雲』にまつわるスポットも見学してきました。

当ブログでは広告を利用していますが、紹介するランニングアイテムはすべて自費で購入し、忖度なしでレビューしています。

更新日: 公開日:

目次と内容

松山城とは?

松山城(まつやまじょう)は、愛媛県松山市の勝山に築かれたお城です。標高132mの本丸を中心に公園が整備されており、松山観光では定番の人気スポットとなっています。

松山城の近くには、司馬遼太郎氏の小説『坂の上の雲』にまつわるスポットがあり、今回は松山城を走るついでに、主人公の秋山兄弟が生まれ育った場所や「坂の家の雲ミュージアム」を見学してきました。

アクセス

松山城は松山駅から東へ2kmほどの場所にあります。お城は高台にあるため、登城道を上ってアクセスします。東側の「東雲登城道」、南側の「県庁裏登城道」と「黒門口登城道」、西側の「古町口登城道」の4つの登城道があります。

東側の東雲登城道の入口付近にはロープウェイ乗り場があり、ゴンドラまたはリフトで一気に上ることもできます。ただしロープウェイ・リフトを降りてからお城の本丸まで10分ほど歩きます。

ランニングコース

今回は夏休みの家族旅行で愛媛県松山市の「道後温泉」に2泊しました。道後温泉は日本で最も古い温泉のひとつで、夏目漱石の小説『坊ちゃん』にも描かれた温泉地です。

実際に走ったルートは、道後温泉から湯築城跡を経由して松山城周辺まで移動。秋山兄弟生誕地と坂の家の雲ミュージアムを見学してから、松山城の登頂に挑みました。以下は2024年8月のランニング記録です。

ちなみに松山城では、「東雲登城道」「県庁裏登城道」「黒門口登城道」「古町口登城道」4つの登城道を全制覇しました。

道後温泉

というわけで、宿泊先の道後温泉から走り始めます。

まずは道後温泉の「空の散歩道」から道後温泉本館を見下ろします。建物は大きくて立派ですが、中のお風呂は比較的小さくて、しかも芋洗い状態。自分が訪れたのはお盆の真っ只中だったので普段より混んでいたのかもしれませんが、落ち着かなくて5分で退出しました…。

道後温泉本館の近くには、伊予鉄道の市内電車(路面電車)の終点・道後温泉駅があります。駅舎がとってもお洒落で、コンパクトな建物にスタバがテナントとして入っていました。

駅前の広場の一角には野球服姿の「正岡子規像」がたっています。『坂の上の雲』の3人の主人公の1人ですね。正岡子規俳人・歌人としてだけでなく、日本に野球を広めた人物のひとりとして知られています。

湯築城跡

道後温泉駅から2分も走らないうちに「湯築城跡」という大きな公園に差し掛かりました。こちらも松山にあるお城という意味では「松山城」と言えなくもありませんが、湯築城は歴史がもっと古く、14世紀前半から16世紀後半にお城や城下町が築かれたそうです。

地図で見ると楕円形になっており、周回コースを1周すると実測値で800mほどありました。ランニングコースとして使い勝手が良さそうです。

園内の真ん中は丘陵地になっており、傾斜のキツい階段を登っていくと頂上には展望台がありました。松山市が一望でき、これから走りにいく松山城の天守閣も見えました。

秋山兄弟生誕地

湯築城跡を後にして、しばらく路面電車のルートと並走して松山城を目指します。

ただし松山城に入る前に寄り道をします。最初に訪れたのは松山城の東側にある「秋山兄弟生誕地」。普通の住宅街のど真ん中にあり、地図のナビゲーションなしだとスルーしてしまいそう。

敷地外からでも様子を伺えますが、中に入るには入場料(大人300円)が必要です。中に入ってまず目に留まるのが、騎乗姿の秋山好古。そしてその視線の先には好古の弟の真之の胸像がありました。

建物の中には秋山兄弟にまつわる資料が展示されていますが、全部見終わるのに5分もかかりませんでした。正直なところ、やや物足りなさを感じました。

坂の家の雲ミュージアム

次に訪れたのが、松山城の南側にある「坂の家の雲ミュージアム」です。司馬遼太郎氏の小説『坂の上の雲』を記念して建てられた資料館です。

結論から言ってしまうと「秋山兄弟生誕地」と同様に、こちらも期待外れな印象を受けました。『坂の上の雲』は司馬遼太郎氏の傑作だと思いますが、そもそも1作品に特化したミュージアムを作ることに無理があるのかもしれません。

個人的に印象に残っているのは『坂の上の雲』の連載の切り抜きが壁一面に貼られていたことぐらいでしょうか。

展示品はイマイチでしたが、ミュージアムの建築の方は安藤忠雄氏設計ということもあり、なかなか見応えがありました。三角形の外側を緩やかなスロープを上りながら、東京の表参道ヒルズを初めて訪れた時のことを思い出しました。

松山城と4つの登城道

さて、肝心の松山城に移りましょう。まずは「坂の家の雲ミュージアム」から500mほど西にある「県庁裏登城道」から上ります。

なぜ県庁裏かと言うと、愛媛県庁の裏側にあるからです。こちらが愛媛県庁の本館です。1929年に建てられたそうですが、構造計算は東京タワーを設計した内藤多仲氏が担当しています。

1. 県庁裏登城道

そしてこちらが「県庁裏登城道」の登口です。

傾斜がエグいほどありますが、4つの登城道の中で最も足場がよく、走りやすい登城道でした。

2. 黒門口登城道

「県庁裏登城道」を上りきった後は「黒門口登城道」を下って麓まで戻ります。こちらはコースの大半が階段である上にヘアピンカーブが多く、足を踏み外さないように気を使います。

こちらが「黒門口登城道」の登口です。

3. 古町口登城道

松山城の西側に移動して、今度は「古町口登城道」から本丸まで一気に上ります。こちらが登口。最初は階段ですが、途中から山道になります。

あまり手入れされていない山道で地面はボコボコしています。

本丸からは松山市のパノラマ絶景が楽しめました。ちなみにゴンドラ・ロープウェイで上っても、この景色を見るには10分ほど歩く必要があります。

4. 東雲登城道

最後に東側の「東雲登城道」を下って麓に戻ります。こちらが傾斜はエグいのですが、足場が安定しており、走って上り下りするのに適していると思いました。

途中、ゴンドラとリフトのルートをクロスオーバーします。

こちらが「東雲登城道」の登口。東雲神社の鳥居が目印です。

再び道後温泉まで走って戻り、温泉に浸かりながらランニングの疲れを癒しました。