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On「クラウドストラトス 3」レビュー:自己肯定感爆上がりシューズ
Onのエース級パフォーマンスシューズの新作が発売されたと知り「クラウドストラトス 3」を購入しました。全体的に作りが大きく、ワンサイズ上の余裕を感じます。いろんな意味で安定感が高く、それが安心感に、さらには自己肯定感につながります。履いた時に自分に自信が持てるシューズって貴重じゃないですか?
クラウドストラトス 3の評価
結論から言うと、クラウドストラトス 3を購入して満足しています。
安定感が非常に高く、直立している時はまるで大地に根を張っているかのような安心感があります。さらに分厚いクッションで覆われたタンとアンクルパッドに優しく包まれ、安心感が自己肯定感へと昇華します。
一方でロング走には向いてない印象。2時間以上走り続けると、シューズがやや重く感じるのと、シュータンの圧迫感が目立ち始めます。
クラウドストラトス 3の特徴
クラウドストラトス 3(Cloudstratus 3)は、二層のCloudTecを搭載したOnのランニングシューズです。主な特徴は次のとおり。
- 二層のCloudTecが特徴のHelionスーパーフォーム
- 新構造のナイロン製Speedboardを搭載
- アッパーは100%再生素材を使用
- クッショニングが高め
- ドロップ:6mm
- 重さ:282g(メンズ26.0cm実測値)
- 定価:20,680円
- 発売:2023年8月
ミッドソール
2019年に初代クラウドストラトスが発売された時は「On初の二層のCloudTec」を搭載したシューズとして注目を集めました。今やOnのラインアップでは珍しくありませんが、「2倍のCloudTecで、走りを2倍に」のベンチマークとなるのがクラウドストラス・シリーズに変わりありません。
3代目ともなると構造も洗練され、上部の逆三角形、下部の台形、さらにアップデートされたナイロン製Speedboardを組み合わせることで推進力と安定感を両立させています。
アッパー
アッパーは通気性に優れたメッシュ素材。伸縮性を持たせることでフィット感の向上に貢献しています。シューレースはアッパーの穴に通すのではなく、新たに取り付けられたバンドを通してアッパー全体のホールド感を高めています。
シューレースよりもさらに存在感を高めているのがタンです。空気を多分に含んだ極厚のパッドが足を上から優しく、かつ力強く押さえつけます。これが牛タンだとしたら、おそらく超高級焼肉店でしかお目にかかれないでしょう。それぐらいぶっ飛んだ厚さです。
そしてタンに負けないくらい分厚いアンクルパッド。超高級焼肉店のトイレにあるハンドタオルのようにふんわりしています。
アウトソール
柔らかい印象のアッパーに比べて、靴底は硬くて無骨な印象。グリップ性能に優れたラバー素材をフォアフットとカカトを重点的に配置。こちらも安定感の高さに貢献しています。
重さ
メンズ26.0cmの実測値は282gでした。300gを切るとはいえ、決して軽くはありません。でも見た目がボリューミーなので、初めて手に持つと「こんなに軽かったっけ?」と脳がバグります。
クラウドストラトス 3のサイズ感
男女別のサイズ展開は以下のとおり。幅広(ワイド)モデルはなし。
- メンズ:25.0〜30.0cm、31.0cm
- レディース:22.0〜27.0cm
今回はメンズ26.0cm、カラーはMetal/Wisteriaを選びました。
普段、ランニングシューズ選びでは標準モデルなら26.0cm、幅広モデルなら25.5cmがジャストフィットになることが多いですが、クラウドストラトス 3は標準モデルでも0.5cmサイズ大きく感じます。特に足指周りは「これってワイド相当じゃない?」と思うぐらいです。
ゆとりを感じつつも、ホールド感が優れているので大き過ぎると感じることはありません。
極厚タンが快適すぎる
とにかく柔らかくて気持ちいいんです。シューズを履くたびに触るとテンションが上がります。ランニング時は圧迫感がないのに、足の上下の動きを最小限に抑えてくれます。ただし2時間以上走り続けると、足の甲の部分がシュータンによる圧迫を感じました。ロング走には向いてないのかもしれません。
ヒールが安定する
クラウドストラトスは初代からヒールカップが強固に作られており、ヒールの収まりがよく、ランニング時にも安定します。そこに柔らかなアンクルパッドが加わり、絶妙な安定感を生み出しています。
反発力は強い
キャッチコピーの「2倍のCloudTecで、走りを2倍に」はさすがに言い過ぎですが、接地時にかなり高い反発力を感じます。Speedboardの影響もあると思います。これらならジョギングからペースアップしてもモタつく心配はありません。
安定感が生み出す自己肯定感
全方位的に安定感が高く、身体的だけでなく、心理的にも安定感が高まります。そしてその心理的安定性が安心感へ、さらには自己肯定感へと繋がります。上手く説明できませんが、履いているだけで自己肯定感が爆上がりするシューズです。
クラウドストラトス 2のとの違い
クラウドストラトス・シリーズは2019年に誕生して以来、二層CloudTecのベンチマーク的存在としてOnのファンに支持されています。今回紹介するクラウドストラス 3は、シリーズ3代目モデルですが、参考までに歴代クラウドストラトスの基本スペックを比較します。
クラウドストラトス 3 | クラウドストラトス 2 | クラウドストラトス(初代) | |
---|---|---|---|
発売 | 2023年8月 | 2021年8月 | 2019年6月 |
ソール | 二層CloudTec+Speedboard | 二層CloudTec+Speedboard | 二層CloudTec |
アッパー | 100%リサイクル素材のメッシュアッパー | 75%リサイクル素材のメッシュアッパー | メッシュアッパー |
重さ(メンズ27.0cm) | 290g | 305g | 305g |
ドロップ | 6mm | 8mm | 8mm |
定価 | 20,680円 | 18,480円 | 18,480円 |
前作クラウドストラトス 2と比べると、スペック的にはシューズの軽量化(305g→290g)、ドロップの縮小(8mm→6mm)、アッパー素材のアップデートが主な変更点となります。
参考までにクラウドストラトス 3(写真左)と初代クラウドストラトス(写真右)を並べた写真を載せておきます。
こんな人におすすめ
クラウドストラトス 3は、次に当てはまるランナーにおすすめの1足だと思います。
- マラソン初心者:初めてのシューズに。安定感が非常に高く、これ1足で様々な練習をカバーできます。
- マラソン中〜上級者:20kmぐらいまでのジョギングや変化走におすすめ。急なペースアップでも安定感が損なわれず、気持ち良い推進力が実感できます。
Onのランニングシューズはランニングだけでなく、普段履きとしても優秀。履き心地が優れているのはもちろん、ハイセンスな都会的なデザインが映えるので、スマートカジュアルな職場でも全く違和感ありません。
自分は主にジョギングシューズや旅ラン用シューズとして、そして普段履きとして使っています。
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