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新幹線グランクラスで行く、函館マラソンの旅

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新幹線グランクラスで行く、函館マラソンの旅

先日「函館マラソン2023」を走りました。

埼玉の自宅から北海道函館市までの移動は、東北・北海道新幹線の「グランクラス(Gran Class)」を利用しました。

3時間半の長旅でしたが、新幹線のファーストクラスと言われるグランクラスのシートとおもてなしは、控えめに言って最高。

大宮駅〜函館新北斗駅の料金は片道38,320円。普通車指定席のおよそ2倍もしますが、果たしてその価値はあるのでしょうか?

更新日: 公開日:

目次と内容

新幹線のファーストクラス

グランクラス(Gran Class)は、新幹線グリーン車よりもさらに上の最上位クラス。飛行機のファーストクラスに相当します。

新幹線飛行機
普通車エコノミークラス
グリーン車ビジネスクラス
グランクラスファーストクラス

グリーン車との違いは、主に2点あります。

まず、グランクラスはシートが快適です。座席は1人掛け+2人掛け配置のゆとりある空間。電動リクライニング機能もついています。

次に、グランクラスには専任のアテンダントが付き、リフレッシュメントと呼ばれる軽食やドリンク(一部区間のみ)、アメニティグッズなどが無料で提供されます。

現在、グランクラスは以下の区間で運行しています(2023年6月時点)。

  • 東北・北海道新幹線:東京駅〜新函館北斗駅
  • 北陸新幹線:東京駅〜金沢駅
  • 上越新幹線:東京駅〜新潟駅

グランクラス料金

通常、グリーン車を利用するには運賃と特急料金に加えてグリーン料金がかかりますよね。

同じように、グランクラスを利用するにはグランクラス料金がかかります。

参考までに東京駅〜新函館北斗駅の運賃を比較してみましょう(2023年6月時点)。最新の情報は公式サイトをご確認ください。

運賃+特急料金追加料金
普通車22,270円
グリーン車22,270円9,400円
グランクラスA22,270円17,780円
グランクラスB22,270円13,600円

ちなみにグランクラスにはリフレッシュメント・ドリンク有り(A)と無し(B)のパターンがあり、差額は約4,000円ほど。

サービスの価値

つまりグランクラス料金のリフレッシュメント・ドリンクの価値は4,000円程度。

その他、東京駅〜新函館北斗駅(乗車時間4時間)で過ごす快適な空間の価値は14,000円程度と考えられます。

JREポイントでお得にアップグレード

なお、グランクラスはJR東日本が発行するJREポイントを使ってアップグレードすることも可能です。

東京駅〜新函館北斗駅のアップグレードに必要なポイント数は8,500ポイントですので、1ポイントの価値は1.6円ほどになります。

大宮駅〜新函館北斗駅

今回は「函館マラソン2023」に参加するために、埼玉の自宅から北海道函館市まで東北・北海道新幹線を利用しました。

本州と北海道は青函トンネルで結ばれており、首都圏から函館まで陸路で、しかも乗り換えなしで移動できます。

これ、意外と知らない人が多いんですよね。

最初は飛行機で函館まで向かうつもりでしたが、総移動時間を調べてみると、

  • 飛行機の場合:大宮駅→羽田空港→函館空港→函館駅のルートで約4時間
  • 新幹線の場合:大宮駅→函館新北斗駅→函館駅のルートで約4時間

乗り換えの回数だけみると新幹線の方が圧倒的に楽です。

しかし、新幹線は同じシートに3時間半も座り続けることになります。

フルマラソンの前日に身体に負担がかからないか?という不安…。

人生で一度はグランクラスを利用してみたい!という願望…。

その2つが重なり合い、気づいたら「駅ねっと」でグランクラスの座席を予約していました。

至福の乗車体験

ここからはグランクラスの乗車体験を写真と共に紹介していきます。

グランクラス専用車両

今回は大宮駅から乗車します。

グランクラス専用の車両は、進行方向先頭の10号車でした。ドア付近に「GranClass」のロゴが見えます。

こちらがグランクラスへの入口です。

シート

座席は1人掛け+2人掛け配置。

ひとり旅なら1人掛けシートがおすすめです。

シートに座った状態。シートピッチが広いですね。頭上に荷物を収納するスペースがありますが、小型のスーツケースなら足元に置いても余裕があります。

肘掛けの部分に電動リクライニングの操作ができるボタンがあります。

こちらは足を伸ばした状態。

ブランケットの貸出サービスもあります。至れり尽くせりですね。

テーブルはコンパクトなサイドテーブルがひとつ。

そしてメインテーブルがひとつ。いずれも折りたたんで収納できます。

リフレッシュメントとドリンク

リフレッシュメントと呼ばれる軽食は、和食と洋食から選べます。

こちらは往路でいただいた「和食」。

こちらは復路でいただいた「洋食」。

味は、期待していたよりも高いクオリティでした。

ただし、あくまでも軽食なので、成人男性には物足りない量です。往復ともに駅弁を持ち込んで正解でした。

飲み物も注文できます。グランクラス専任のアテンダントの方に欲しいドリンクを伝えます。

周りはお酒を飲んでいる方がほとんどでしたが、自分はアルコールが一切飲めないので緑茶をいただきます。

こちらのグラス、ちょっとした揺れでグラつかないように工夫が施されていました。

さらに、おつまみやパウンドケーキも注文できます。

こちらはグランクラスのオリジナルパウンドケーキ。往路では注文しましたが、復路ではアテンダントの方に「いかがですか?」と声をかけていただきました。

アメニティグッズ

座席にはスリッパと靴べらが置いてあります。

こちらはウェルカムギフトのミネラルウォーターとおつまみ。

3時間半の旅

およそ3時間半の旅の過ごし方は、2時間ぐっすり寝て、1時間リフレッシュメントやドリンクを楽しみ、30分ぼーっとしていました。

大宮を出発して、あっという間に津軽海峡。

その後、青函トンネルに入ると車内アナウンスがあります。

トンネルを抜けると、そこは北海道でした。

終点の新函館北斗駅で新幹線を降りて、在来線で函館駅まで移動します。

大宮駅から陸路で4時間。グランクラスだと全然苦ではありませんでした。

おまけ

今回は身体を労ってグランクラスを利用したものの、肝心のレースの成績は微妙な結果に終わりました…。

まあ、気象条件がかなり厳しかったのでしかたありませんが。

グランクラスの利用とマラソンの成績には相関が見られなかったため、今後グランクラスを利用することはなさそうです。

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