韓国・水原華城:世界遺産の城壁をめぐる周回6kmコース
2017年9月に韓国の「水原華城(すいげんかじょう)」を旅ランしてきたので紹介します。
世界遺産にも登録されている石造の城壁は1周6kmの円状に配置されています。城壁の上は歩道が整備されており、徒歩で1周することもできます。
ソウルから電車で1時間でアクセスできるので、日帰り旅行にもおすすめです。
当ブログでは広告を利用していますが、紹介するランニングアイテムはすべて自費で購入し、忖度なしでレビューしています。
目次と内容
アクセス
水原華城(すいげんかじょう)は、韓国京畿道水原市にある城塞遺跡です。水原(スウォン)の街に溶け込んだ1周6kmの城壁は世界遺産に登録されています。
ソウル駅から水原駅までは、特急列車で約30分、地下鉄で約1時間でアクセスでき、ソウルからの日帰り旅行も可能です。
2017年9月に家族旅行で韓国のソウルを訪れた際に、ひとりで水原へ向かい、水原華城を旅ランしてきました。
水原駅から水原華城までは2kmほど離れています。八達門(Paldalmun fort)を目印にすると分かりやすいです。
交通案内はハングル文字だけでなく、英語や漢字も併記されているので助かります。
以下は現地で見つけた水原華城の鳥瞰図です。城内の中心を「水原川」が南北に流れ、西側には標高200mの高台があります。城壁には定間隔で石造りの門楼や水門、砲台などが設置されています。
今回は鳥瞰図の左下にある八達門からスタートし、錬武台と華西門を経由して反時計回りで城壁を1週してきました。
八達門〜錬武台
まず最初に、水原華城の南部の「八達門」から東部の「錬武台」まで走ります。
鳥瞰図を拡大してみると、円形の石造建築が「八達門」。ここから一旦街中を通り抜け、水原川を渡った先で城壁の上を走ります。
城壁を一直線に進むと「蒼龍門」が見えてきます。
その先にある芝生のエリアが「錬武台」を目指します。
こちらの立派な石造りの建物が「八達門」。ここだけ水原華城の城壁から分断されているため、街中を少し歩く必要があります。
水原川を越え、商店街の手前を左折します。
すぐに城壁が見えました。裏の階段から城壁に上れます。
城壁の上は幅1〜2mほどの歩道が整備されています。
城壁越しに見える建築は「水原第一教堂」。ディズニーランドにありそうな建物ですね。
赤旗を目印に、城壁沿いの歩道をひたすら走り続けます。前方に見える白い球体は、観光客向けの熱気球。上空から水原華城を一望するのも楽しそうです。
行く手を遮るのは、水原華城の四大門のひとつ「蒼龍門」。
門の近くは観光客で賑わっていました。
さらに進んでいくと、城壁の最東端に到着。片側二車線の道路が自分の足元の下を通り、城郭の外へ抜けていきます。
この辺りは芝生が多く、芝生のど真ん中には「世界遺産 華城」と書かれた巨石があります。水原華城は、英語で「Suwon Hwaseong Fortress」といいます。
こちらが「錬武台」と呼ばれる建物。東にある将台(総司令所)なので「東将台」とも呼ばれていたそうです。
錬武台〜華西門
次は水原華城の東部の「錬武台」から北西部の「華西門」までの区間を走ります。錬武台から反時計回りに進むと、水原川が城内に流れ込む場所に水門「華虹門」があります。
そこから「長安門」を経て、「華西門を目します。
錬武台から城壁に沿って走り始めます。
城壁越しに水原の街並みが一望できました道の脇に定間隔で「旗」が立っており、「巡視」や「令」などの文字が書かれていました。
途中、変わった動物の壁画を発見。
緩やかな坂道を下って行くと、水原川が見えてきました。
こちらが水原華城の見所のひとつである「華虹門」。現地案内板によると、華城を南北に流れる水原川の上には、北水門と南水門の2つの水門があ理、北水門は1795年に完成し、華城にあって虹のようなアーチ型の門を持つことから「華虹門」と名付けられたそうです。
水門を渡ると、再び城壁に上り、水原華城の北側を走り続けます。
こちらは四大門のひとつである「長安門」。長安という名前は首都を象徴し、民の安寧を意味します。
こちらは外側から見た長安門の様子。
再び城壁を進んでいきます。今度は旗の色が黒くなりました。
と思ったら、今度は白旗。長安門を過ぎてからまもなく四大城門ひとつ「華西門」に到着。当時は、華城の西側にある南陽湾や西海岸方面を結ぶ通路としての役割を果たしていました。
こちらは外側から見た「華西門」の様子。防御のために石壁が門の前方に迫り出すユニークな構造をしています。その横には、バスや自動車が通行できる道路もありました。
華西門〜八達門
最後は水原華城の北西部の「華西門」から南部の「八達門」に戻ります。途中、標高200mの高台が行手に立ちはだかります。水原華城最大の難所です。
八達山の頂上にある「西将門」からは水原の街全体が一望できます。そこから階段を一気に駆け下りると「八達門」に戻ります。
それでは「華西門」から八達山の山頂を目指します。
途中、水原華城の建築現場の様子を再現したミニチュアを見かけました。手前で臼のようなものを囲んでいる人たちは、縄で縛られた「石杵」を皆で上下させて地面を固めているそうです。
高台の中腹に近くにつれ、段々と傾斜がキツくなってきました。「巡視」と書かれた白旗を目印に進んでいきます。
走る気を失わせるような階段。先が見えません。でも日頃の練習で坂を走っているためか、立ち止まらずに走り切れました。
八達山の頂上に到着!こんな絶景が見れるとは……もう感激しまくりです。水原華城の場内だけでなく、水原市の街並みが一望できる絶景スポットです。
こちらの建物は「西将台」と呼ばれるかつての総司令所です。水原華城には二箇所の将台があり、もうひとつは先ほど通ってきた「東将台」です。
西将台の横にある「西弩台」にも登ってみました。
ここから下り坂になるので楽に走れます。しばらく走り続けると、巨大な鐘を発見。こちらは「孝園の鐘」と呼ばれ、観光客向けに近年設置されたもの。「親の恩恵を思い孝について考え、家族の健康と和合を願い、自己の発展と念願成就を祈願」しながら鐘を3回鳴らすといいらしいでし。
「世界遺産」と書かれたの石碑も見つけました。
こんな感じで、どんどん坂を下っていきます。
坂の途中で「西南暗門」を通過。木に覆われて静寂な雰囲気が印象に残っています。元々は敵の目につかないように作られた秘密の出入口だったらしいですね。
最後は長い階段を下っていきます。
そして階段を下った先は、スタート地点の「八達門」にでます。