世界遺産「水原華城」のまわり方。八達門から反時計回りがおすすめ!

世界遺産「水原華城」のまわり方。八達門から反時計回りがおすすめ!|ともらん


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2017年夏休みは家族で韓国ソウルへ。

1日だけソウルを離れ、日帰りで世界遺産「水原華城」を訪れました。目的は、水原華城の1周5.7kmの城壁をぐるりと走ってまわること。ランナーにとって、世界遺産を走れるなんて夢のような体験です!

ここでは、地図(鳥瞰図)や写真を交えながら、水原華城のまわり方を詳しくまとめました。今後、歩いて(あるいは走って!)観光する方のお役に立てれば幸いです。

ソウルから日帰りで行ける世界遺産

世界遺産「水原華城」は、18世紀末に李氏朝鮮第22代王の正祖大王がソウル近郊の水原(スウォン)に築いた城郭。水原の街をぐるりと囲むように張り巡らされた1周5.7kmの城壁は今でもきれいな形で残っています。

幅1〜2mの城壁の上は自由に歩くことができ、城壁越しに水原の360度パノラマビューが楽しめるほか、城門や将台も見どころ満載です。

ソウルから水原までは特急列車で30分(地下鉄だと1時間)とアクセスしやすく、日帰り旅行の観光地としても人気です。

水原華城までのアクセス

ソウルから水原までは特急列車での移動がおすすめです。詳しくはこちらの記事にまとめています。

水原駅から水原華城までは2kmほど離れています。歩いても行けなくないですが、タクシーで向かうのが無難です。ちなみにぼくは走って向かいました。

水原華城は基本的にどこからでも歩けますが、八達門(Paldalmun fort)からスタートするのがおすすめです。市内の案内にも「華城 八達門」の文字をよく目にします。

水原華城のおすすめルート

こちらは現地で見つけた水原華城の鳥瞰図。城内の中心を「水原川」が南北に流れ、標高200メートルの高台が連なる西部を除き、基本的にフラットな地形が特徴です。1周5.7キロの城壁には数百メートル毎に石造りの門楼や水門、砲台などが設置されています。

左下の城門が八達門です。この八達門から反時計回りに行くのがおすすめ。時計回りに行くと最初から標高200mの高台を越えることになるからです。

八達門は、円形の建物が目印です。ここだけ水原華城の城壁と直接繋がっていないため、ここから少し歩く必要があります。

それでは、水原華城をぐるりと1周走ってみたいと思います!以下の3つに区間に分けてレポートします。

  • 八達門〜錬武台
  • 錬武台〜華西門
  • 華西門〜八達門

八達門〜錬武台

まず最初に、水原華城の南部の「八達門」から東部の「錬武台」まで走ります。

鳥瞰図を拡大してみます。円形の石造建築が「八達門」。ここから一旦街中を通り抜け、水原川を渡った先で城壁に上ります。

城壁を一直線に進むと「蒼龍門」があります。

その先にある芝生のエリアが「錬武台」、別名「東将門」です。

それでは、八達門から走り始めます。ここから少しだけ市街地を走ります。

水原川を越え、商店街の手前を左折します。

こちらが水原華城の城壁の入口です。裏の階段から城壁に上れます。

城壁の上は幅1〜2mほど。所どころに起伏があります。

城壁越しに見えるディズニーランド風の建築は「水原第一教堂」と呼ばれる教会。

赤旗を目印に、城壁沿いの歩道をひたすら走り続けます。前方に見える白い球体は、観光客向けの熱気球。時間があれば乗ってみたかったのですが今回はパス。

行く手を遮るのは、水原華城の四大門のひとつ「蒼龍門」。

階段を降りてみました。この門をくぐった先に、熱気球の乗り場があります。高い場所から水原華城を俯瞰してみたい人はぜひお試しあれ。

ようやく城壁の最東端にたどり着きました。写真の一番右側に見える建物が「錬武台」です。片側二車線の道路が自分の足元の下を通り、城郭の外へ抜けていきます。

錬武台は名前のとおり「武」を「錬る」場所であり、芝生が延々と続く開けたエリアです。

その芝生のど真ん中に「世界遺産 華城」と書かれた巨石がドデーンと置いてありました。水原華城は、英語では「Suwon Hwaseong Fortress」と言うんですね。

錬武台エリアの一角には、昔の弓道の体験ができるコーナーもありました。ちょうど団体客が来ていたので、弓矢を持った人たちがズラリ。韓国語と英語の同時通訳で弓を弾く練習をしていました。

こちらが「錬武台」と呼ばれる建物。東にある将台(総司令所)なので「東将台」とも呼ばれていました。以下は現地の案内板より。

武芸を修練するための場所であったことから錬武台とも呼ばれました。それほど高い場所にあるわけではありませんが、四方が開けた丘陵地にあるため、華城の東側から城内の様子を伺うには格好の場所です。

錬武台〜華西門

さて、次は水原華城の東部の「錬武台」から北西部の「華西門」までを走ります。

鳥瞰図に戻りましょう。錬武台から反時計回りに進むと、水原川が城内に流れ込む場所に水門があります。こちらは「華虹門」と呼ばれる観光名所です。

また、水原華城の四大門のひとつで、事実上の正門である「長安門」も見どころです。

さて、錬武台の傍から城壁に沿って走り始めます。

城壁越しに水原の街並みが見渡せます。意外と高層ビルが多くて驚きました。

それから、歩道の脇に定間隔で「旗」が立っていました。エリアによって旗の色は異なるのですが、「巡視」と「令」の文字が確認できました。

こちらはどの建物かは忘れましたが、一度見たら忘れられないキャラでした。

緩やかな坂道を下って行くと、水原川が見えてきました。

はい、ここが水原華城の見所のひとつである「華虹門」です。

以下は現地案内板より。

華城を南北に流れる水原川の上には、北水門と南水門の2つの水門があります。北水門は1794年2月28日に着工し、翌年の1795年1月13日に完成しました。華城にあり、虹のようなアーチ型の門を特徴とすることから、通称「華虹門」と呼ばれています。

基本的に城壁の上はほとんど人通りがないのですが、華虹門のような人気スポットには観光客が殺到します。

水門を渡ると、再び城壁に上り、水原華城の北側を走り続けます。

しばらく走ると、前方を四大門のひとつである「長安門」に塞がれました。横にある小さな穴を抜けるか、一旦地上に降りるかしないと先に進めません。

華城四大城門の北側の門である長安門は、水原華城の正門にあたります。1794年2月28日に建設工事が始まり、同年9月5日に完成しました。長安という名前は首都を象徴し、民の安寧を意味します。(現地案内板)

こちらは外側から見た長安門の様子。

今度は旗の色が黒くなりました。どうも法則がよくわかりません。。

と思ったら、今度は白旗です。長安門を過ぎてから間も無く北西の「華西門」にたどりつきました。

華西門は華城の四大城門のうち西側の大門にあたります。1795年7月21日に工事が始まり、1796年1月8日に完成しました。華城の西側にある南陽湾や西海岸方面を結ぶ通路としての役割を果たした建設当時の姿がそのまま残されており、現在は宝物第403号に指定されています。(現地案内板より)

こちらもまた見応えがありました。防御のために石壁が門の前方に迫り出すユニークな構造をしています。その横には、バスや自動車が通行できる道路が走っていました。

華西門〜八達門

さて、最後は水原華城の北西部の「華西門」から南部の「八達門」に戻ります。

というのは簡単ですが、実際には「八達山」と呼ばれる標高200mの高台を駆け上るため、水原華城最大の「難所」と言えます。しかし頂上の「西将門」は水原の街全体が一望できる絶景ポイント。水原華城に来たら外せない場所です。

頂上から階段を一気に駆け下りると、再び「八達門」が姿を現します。

それでは華西門を後にして、八達山を駆け上がりましょう。

えいやと一気に駆け上がると、少し開けたスペースに出ました。すると小人たちが何やら忙しそうに仕事に励んでいるではありませんか。

こちらは水原華城の建築現場の様子を再現したミニチュア。水原華城は城郭の「ハード面」だけでなく、築城計画や工事日誌などの「ソフト面」がほぼ完全な状態で残っているのが特徴です。

築城後1801年に発刊された『華城城役儀軌』には築城計画、製図、方式だけではなく動員された人員の人的事項、材料の供出地及び用途、予算と賃金計算、施工機械、材料加工法、工事日誌などが詳細に記録されており、城郭築城など建築史に大きな足跡を残しているだけでなく記録としても歴史的価値が大きい。(韓国文化財庁より)

ちなみに手前で臼のようなものを囲んでいる人たちは何をやっているのでしょう?現地の案内板によると、こちらの道具は「石杵」と呼ばれ、縄で縛られた大石を皆で上下させて地面を固めているそうです。

高台の中腹に近くにつれ、段々と傾斜がきつくなってきました。歩道もあるのかないのか、よく分かりませんが、「巡視」と書かれた白旗を目印に進んでいきます。

うわーっっ!?と声を上げたくなるような階段。。先が見えません。でも日頃の練習の成果なのか、意外とスムーズに上り切ることができました。

八達山の頂上に到着!何も知らずに長い階段を上り切ると、こんな絶景が見れるとは夢にも思いませんでした。水原華城の場内はもとより水原市の街並みが一望できました。

こちらの建物は「西将台」と呼ばれるかつての総司令所です。水原華城には二箇所の将台があり、もうひとつは東部にあった「東将台」です。

西将台の横にある「西弩台」にも登って見ました。

弩台とは、弩(横倒しにした弓)を射るための高台です。

城の中央から多連発式の射撃用武器である弩を射るため、比較的高い位置に設けられた軍事施設を言います。華城には西弩台と東北弩台の2箇所があり、西弩台は、八達山の頂上に位置しています。四方を見渡すことができるため見張りに最適で、レンガ造りの独特な八角形の形が印象的です。(現地案内板より)

さて、ここから下り坂になるので楽に走れます。

しばらく走り続けると、巨大な鐘を発見しました。こちらは「孝園の鐘」と呼ばれ、観光客向けに近年設置されたものになります。

現地の案内板には、

  1. 親の恩恵を思い、孝について考え
  2. 家族の健康と和合を願い
  3. 自己の発展と念願成就を祈願

しながら、鐘を3回鳴らすようにと書いてありました。ちゃんと儒教の教えを汲んでいるわけですね。あ、こちらは有料です。1〜2人で1000ウォン(約100円)、3〜4人で2000ウォン(約200円)という料金設定で、結構ざっくりしていますね。隣の売店で支払うそうなんですが、昼時だったからか店員は不在でした。

「世界遺産」と書かれたのモニュメントを発見。

こんな感じで、どんどん坂を下っていきます。

坂の途中に「西南暗門」というところを通過しました。なぜかそこだけ木に覆われ、静まりかえっていたのが印象に残りました。水原華城の秘密の出入口ですね。

暗門は城郭の奥まった場所に、敵の目に付かないよう造られた出入口です。人や家畜が出入りし、軍需品を調達するために設けられたもので、甬道(堀を両側に積み上げて造った道)造りの出入口でもあります。(現地案内板より)

坂の傾斜がどんどんきつくなり、最後は長い階段を下っていきました。

もうすぐ南部の「八達門」に到着です。「巡視」と書かれた赤い旗が目に焼き付きました。

ワンポイントアドバイス

1周5.7kmを無事に走り終えることができました。Stravaのアクティビティ・データはこちら。ちなみに、ぼくは何の下調べもせずに「練武台」から走りはじめましたが、スタート地点は「八達門」が断然おすすめです。

Garmin GPSウォッチの実測では4.5kmでした。最大高低差は90m。やはり「八達山」の高台越えがキツかったですね。

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