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【佐賀県】有田焼発祥の地「泉山磁石場」をランニングしてきた
佐賀県の武雄温泉から有田まで22kmをひとっ走りしてきました。焼きものの町として知られる有田町には「有田焼」にまつわる史跡が点在し、中でも日本の磁器発祥の地である「泉山磁石場」は圧巻。一見の価値ありです。
泉山磁石場とは?
泉山磁石場(いずみやまじせきば)は、日本の磁器発祥の地として知られる採石場です。住所は佐賀県西松浦郡有田町。有田駅から4kmほど北東に位置します。
17世紀初頭、磁器の原料となる陶石がここで発見され、日本で最初の磁器「有田焼」が誕生します。江戸時代には有田で焼かれた磁器はすべて伊万里で売買されていたため「伊万里焼」と呼ばれていました。

現在は、有田町で焼かれた磁器は「有田焼」、伊万里市で焼かれた磁器は「伊万里焼」と呼ばれています。焼きもの町として発展してきた有田には、磁器にまつわる観光スポットがたくさんあります。
ランニングコースの概要
今回は「伊万里ハーフマラソン」を走るために佐賀県を訪れ、伊万里市に向かう途中で武雄温泉から有田までランニングしてきました。
武雄温泉駅START
2022年に長崎駅〜武雄温泉駅間を結ぶ西九州新幹線が開通したばかり
樹齢三千年の大楠
武雄市有数のスピリチュアルスポット
泉山磁石場
武雄市の隣、有田町にある採石場。日本の磁器発祥の地
トンバイ塀のある裏通り
登り窯の廃材で造られた塀。有田の人気観光スポット
有田駅FINISH
走行距離は22km。武雄温泉駅から有田駅までは電車で15分ほど。最短距離だと15kmぐらいですが、今回はいろいろ寄り道しながら走ってきました。
武雄温泉駅を出発
というわけで、まずは武雄温泉駅前から走り始めます。

前日は東京の羽田空港から長崎空港まで飛び、開業して間もない新大村駅から武雄温泉駅まで新幹線で移動しました。乗車時間はわずか12分。

武雄温泉といえば、こちらの「楼門」が有名ですよね。テレビや雑誌で必ずと言って良いほど取り上げられます。設計したのは、東京駅や大阪市中央公会堂など日本の名建築を産んだ辰野金吾氏。この近くの唐津市の生まれということを初めて知りました。
せっかくなので温泉に浸かりたいところですが、走り始めたばかりなのでまた次の機会に。新幹線の高架下を通過して、武雄市の南へ向かいます。

次は武雄神社に行く予定でしたが、途中で「武雄市図書館」の看板を見かけました。昔なんかの雑誌で読んだ記憶があるのですが、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が指定管理業者になっていて「ツタヤ図書館」とも呼ばれているのだとか。

まあそれは良いとして、図書館の中に蔦屋書店やスタバが併設されていて、ものすごくオシャレなんですよね。やはり自分みたいな見学者が多いのか、写真映えする専用のフォトスポットまでありました。

図書館を後にして、次の目的地である「武雄神社」を目指します。向こうに見える御船山(みふねやま)の麓に鎮座しています。
樹齢三千年の大楠
武雄温泉の見どころは、境内の奥にある樹齢三千年といわれる大楠の木です。

神社の拝殿から数百メートル進んだ先に、カメラのレンズに収まりきらないほどの巨木がありました。これは、わざわざ見に来た甲斐がありましたね。

御船山の麓には、江戸時代にこの地を統治していた鍋島家の庭園「御船山楽園」があります。春は桜、初夏は新緑、秋は紅葉が美しいと聞いていましたが、1月初旬は冬枯れの景色でお世辞でも美しいとは言えません。
武雄市の観光はこれぐらいにして、これから有田へ向かいます。しばらく幹線道路を走っていると雨が降ってきました。
武雄市から有田町へ
武雄から有田までの距離は約15km。大半がなんの変哲もない田舎道です。

まあでも、注意深く観察しながら走っていると、いろいろ発見があって面白いです。例えば、こういう個性的な横断歩道のマネキンとか。

あとはGoogleマップで見つけて気になった「石造眼鏡橋」とか。まったく眼鏡に見えませんが。

有田町に近づくにつれて「窯元」や「陶器」の文字をちらほらと目にします。こちらは陶器屋さんの百均コーナー。

そんなこんなで走り続けていると、武雄市から西松浦郡有田町に入りました。さすが焼きものの町だけあって、足元を見ると、地面に有田焼のプレートが埋め込まれていました。

そして延々と続く石垣をよく見てみると、レンガに混じってカラフルな焼きもの(おそらく有田焼?)のブロックが使われています。
泉山磁石場
ここでちょっと休憩します。

訪れたのは「有田町歴史民俗資料館」。小ぢんまりとした建物ですが、有田焼の歴史や製造工程が学べます。

資料館の裏手には、日本の磁器発祥の地として知られる「泉山磁石場」があります。有田焼の原料は粘土かと思ったら、陶石という石を砕いたものを原料にしているんですね(資料館で学びました)。

こちらが有田焼の原料となる陶石の採石場です。サッカー場1個分ぐらいの空間が広がりますが、立ち入りはできませんでした。

目を凝らすと、採掘用のトンネルが見えました。

こちらは「陶工の碑」。日本の磁器誕生は、江戸時代に朝鮮半島からこの地に連れて来られた朝鮮人陶工なくして語れません。中でも泉山磁石場を発見した朝鮮人陶工の李参平は「陶祖」と呼ばれています。

近くの石場神社の境内に李参平の像がありました。
トンバイ塀のある裏通り
上有田駅を過ぎて有田駅に向かう途中は谷間になっているのですが、この辺りが江戸時代に有田焼の産地として栄えたエリアです。有田焼の鳥居が有名な「陶山神社」や「有田磁器美術館」などの観光スポットもこの一帯に集まっています。
個人的に興味があったのは「トンバイ塀のある裏通り」。トンバイとは焼きもので使う登り窯の廃材のレンガ。これを赤土で固めたものをトンバイ塀と呼ぶそうです。

三連休の初日で観光客でごった返しているのかと思いきや、誰ひとりいません。完全に貸切状態でした。せっかくなので、塀伝いに走ってみました。

ちなみになぜかガンダムとコラボしたマンホールがありました。

最後に「有田磁器美術館」を見学。小さな建物でしたが、見応えのある作品が所狭しと陳列してありました。こういう大皿って作るの大変そうですよね。

武雄温泉駅を出発してから22km。無事に目的地の有田駅に到着しました!
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