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TNF「Enduris Trail Short」レビュー:レースパンツにおすすめ

TNF「Enduris Trail Short」レビュー:レースパンツにおすすめ

ウエストポーチを使わず、スマホと500mlの給水ボトルを携帯して走りたい…。

そんな願いを叶えるために、THE NORTH FACEのハーフパンツ「Enduris Trail Short(エンデュリストレイルショーツ)」を購入したので紹介します。

主な特徴は以下のとおり。

  • ウエスト周りに360度ぐるりと配置されたメッシュポケット
  • 内外どちらも使えるドローコード
  • 伸縮性に優れたストレッチ素材
  • 肌触りの良いフリーカット仕様

多くの荷物を携帯しながら、長く、快適に走るための機能がギュッと詰まっており、マルチポケットパンツの完成系のひとつと言えます。

ただし定価13,200円は手が出しづらく、個人的にはインナーブリーフを内蔵していないのはマイナスポイント。

当ブログでは広告を利用していますが、紹介するランニングアイテムはすべて自費で購入し、忖度なしでレビューしています。

更新日: 公開日:

目次と内容

レースにも使えるマルチポケットパンツ

ここ数年、ウエスト周りに大容量のポケットを配置したマルチポケットパンツが市民ランナーに人気です。

その大元は、トレイルランニング向けに開発されたパンツ。

THE NORTH FACEの得意分野であり、長年にわたり収納力や安定性、快適性を追求しています。

エンデュリス(Enduris)シリーズは、トレイルやロードでのレースにも使える高機能タイプ。以下のモデルがあります。

Enduris Trail ShortEnduris Trail Very ShortEnduris Racing Short
定価13,200円14,300円12,100円
収納4つのストレッチポケット+収納ベルト4つのストレッチポケット+収納ベルト6つのストレッチポケット
特徴股下17〜18cm、インナーブリーフなし股下10〜11cm、インナーブリーフあり股下17〜20cm、インナーブリーフなし
メイン生地Super Lightweight Free-cut Woven NylonSuper Lightweight Free-cut Woven NylonRecycled Polyester Stretch Woven DWR

個人的にはハーフパンツの丈の長さは7インチ(17cm)以上が好みなので、今回は「Enduris Trail Short」を選びました。

デザインとスペック

それでは「Enduris Trail Short」を詳しく見ていきましょう。

まずは前面の様子。幅広のウエスト部分と薄くて軽いメイン生地から成り、右足には反射材のロゴがあります。

ウエスト部分にはメッシュポケットを配置。中で区切られていて、前面ポケットは6.1インチのスマホがすっぽり収まります。

背面がこちら。右足には反射材があり、夜道でも安心です。

ウエスト部分のメッシュポケットには500mlの給水ボトルが余裕で入ります。またその上に折り畳んだジャケットなどを差し込める収納ベルトがあります。

ウエストサイズはドローコード(紐)で調整可能。

ドローコードはパンツの内外どちらにも出すことができます。トレイルランニング向けのパンツでよく見かける機能です。

素材は以下のとおり。

  • メイン生地:Super Lightweight Free-cut Woven Nylon(ナイロン63%、ポリウレタン37%)
  • ウエスト:Nylon 2way Tricot Dry Touch(ナイロン68%、ポリウレタン32%)/li>

メイン生地は環境にも配慮したリサイクル素材「Super Lightweight Free-cut Woven Nylon」を採用。肌当たりの良いフリーカット仕様です。

メッシュポケットと収納ベルト

ここからは収納力について、もう少し詳しく見ていきます。

前面ポケット

前面のメッシュポケットは6.1インチの「iPhone 14 Pro」がすっぽり入ります。

横にするとこんな感じ。余白がありすぎると中で揺れる可能性があるため、ちょうど良いサイズ感です。

エナジージェルを入れた状態。ウエスト部分は高さがそこまで無いので縦入れはちょっと不安。

横にして入れた状態。2袋は余裕。パンパンになっても良ければ3〜4袋は行けそう。

側面ポケット

左右に配置された側面のメッシュポケットは前面ポケットよりも小さいサイズ。

こちらはエナジージェル2袋入れるとパンパンです。自宅の鍵など小物入れにもちょうど良いですね。

パウチタイプのエナジーゼリーはギリギリ行けそうな感じ。おすすめはしませんが。

背面ポケット

写真だとちょっと分かりづらいのですが、背面には最も大きなメッシュポケットを配置しています。

真ん中の上の部分だけ固定されており、その下に滑り込ませるように収納すると、500mlの給水ボトルでもすっぽり収まります。

ただ、背面ポケットは収納ベルトで覆われているので、出し入れするのに少し苦労します。

収納ベルト

ランニングジャケットやレインウェアを羽織って走り始めたけど途中で脱ぎたくなった…。そんな時は長細く折り畳んで収納ベルトに差し込むようにして保管できます。

写真はOnの「Waterproof Anorak」を収納した様子。レインジャケットの中では結構かさばる方ですが、余裕で入りますね。

ちなみにサロモンの500mlソフトフラスクも差し込んでみました。満タンの状態だとパンパンなのでそんなに揺れませんが、半分以下になるとずり落ちてきます。

500mlペットボトルの方が安定しますが、飲みかけの状態だと中身がジャバジャバするのでおすすめはしません。

サイズとフィット感

「Enduris Trail Short」のサイズ展開は以下のとおり。

メンズレディース
S61cm60cm
M64cm63xm
L67cm66cm
XL71cm69cm

今回はメンズのMサイズを選びました。身長170cm、体重60kg、痩せ型体型の自分にとってはピッチリしたフィット感。

この手のマルチポケットパンツは荷物の安定感を高めるために、ややキツめの作りになっています。

締め付けられるのが苦手な方は、ワンサイズ上も試着してみるのが良いですね。

後ろから見るとハーフタイツのように見えますが、タイツは履いていません。

安定感は抜群

長距離走ではスマホと500mlの給水ボトルを携帯しますが、この2つが入るマルチポケットってなかなか見つかりません。

「Enduris Trail Short」は前面ポケットにスマホ、背面ポケットに500mlの給水ボトルが収納できて願ったり叶ったり。

しかも安定感が抜群なのです。まるで高機能ウエストポーチを着用しているような感覚。

ウエスト部分はどちらかというと浅めの作りですが、あまり深すぎると荷物が取り出しにくいため、ちょうど良いかなと思います。

おまけ

「Enduris Trail Short」マルチポケットパンツとしては完成度が非常に高いですね。

あえて不満ポイントを挙げるとすれば価格(定価は13,200円)。他社メーカーだと1万円以下でも高機能なマルチポケットパンツが手に入るので、高すぎるな…という印象。

また個人的にはインナーブリーフを内蔵している方が着用時の安定感が高まり、洗濯物も減るので良かったなと思います。まあ下にタイツを履くならインナーブリーフは逆に邪魔になりますけどね。

ちなみに「Enduris Trail Very Short」というモデルはインナーブリーフを内蔵しています。ただし股下が10〜11cmと短いので好みが分かれますね。

「Enduris Trail Short(エンデュリストレイルショーツ)」と同じくらいの収納力と安定感が欲しいなら、ウエストポーチを買うのも手です。

個人的にはサロモンの「PULSE BELT」がお気に入り。もちろんスマホと500mlの給水ボトルを両方収納できます。

最後までお読みいただき有難うございます。この記事はマラソンブロガーのtomo.が書きました。当ブログでは紹介するランニングアイテムはすべて自費で購入し、忖度なしでレビューしています。

この記事で紹介した「THE NORTH FACE Enduris Trail Short」の最新価格・在庫状況は以下の通販サイトで確認できます。

THE NORTH FACE Enduris Trail Short