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Asics「マルチポケットパンツ」レビュー:収納力が惜しい

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Asics「マルチポケットパンツ」レビュー:収納力が惜しい

2023年2月にリニューアルしたアシックスのハーフパンツ「ランニング マルチポケットパンツ」を詳しくレビューします。

ウエスト周りに大容量のメッシュポケットを配置し、背面のメインポケットにはスマホやエナジージェル、側面のサイドポケット(2個)には小物などが楽に収納できます。

また、インナーブリーフを内蔵しているので下着が不要なのが個人的には嬉しいポイント。

丈の長さは、5インチと7インチが選べます。

これがあれば、ウエストポーチを使わなくても荷物が携帯できます。

今回は暖かい春〜夏のランニング用に7インチの方を選びました。

更新日: 公開日:

目次と内容

収納に困らないマルチポケット

2018年にミズノがマルチポケットパンツを発売して以来、市民ランナーの間でウエスト周りに大容量のポケットを配置したパンツが人気です。

アシックスは2021年に似たようなパンツを「マルチポケットショーツ」の名前で発売していましたが、2023年2月に「マルチポケットパンツ」としてリニューアルしています。

ちなみにこの手のパンツは昔からトレイルランニング用ウェアで使われていたので、ミズノがイノベーターという訳ではありません。

今回紹介するアシックスのマルチポケットパンツ主な特徴は以下のとおり。

  • 伸縮性に優れたメッシュポケットを配置
  • ポケットは背面に1個、側面に2個
  • 吸汗速乾性に優れたドライ素材を採用
  • インナーブリーフを内蔵
  • ウエストサイズが調整できるドローコード付き
  • 丈の長さは5インチと7インチが選べる

最大の特徴はウエスト周りの収納力。

例えば普段のランニングなら、メインポケットにスマホ、サイドポケットに自宅の鍵とエナジージェル1袋が余裕で入ります。

マラソン大会やロングランなら、メインポケットに給水ボトルやエナジージェルを3〜4個まとめて携帯することも可能。

メッシュポケットは伸縮性に優れているため、多少かさばるものでも入りますし、荷物が押さえつけられることで安定します。

デザインとスペック

それでは、アシックスのマルチポケットパンツを詳しく見ていきましょう。

マルチポケット 7インチ パンツマルチポケット 5インチ パンツ
型番2011C7782011C642
サイズS、M、L、XLS、M、L、XL
素材本体: ウーブン ポリエステル100% / 切替部: ナイロン84%、ポリウレタン16%、 / インナー: ポリエステル100% / インナー: ポリエステル100%本体: ポリエステル100% / 切替部分: ポリエステル80%、ポリウレタン20% / パワーネット部分: ナイロン84%、ポリウレタン16% / パワーネット部分: ナイロン84%、ポリウレタン16%

ここでは、丈の長さが7インチの「マルチポケット 7インチ パンツ」を紹介します。

まずは前面の様子。左側に反射材のアシックスロゴがプリントしてあります。ウエストの前面にはメッシュポケットはありません。

背面の様子。ウエスト部分には腰を覆うようにメッシュポケットを配置。ざっくり「1:2:1」の割合で分割されています。

真ん中がメインポケット、その両サイドにサイドポケットがあります。

ドローコード(紐)は前面の内側に配置。ウエストは伸縮性に優れているのでドローコードなしでも大丈夫ですが、荷物を入れて走る時は紐でキュッと締めておくと安定します。

内側にはインナーブリーフを内蔵しているため、下着(アンダーウェア)を着用せずに直に履くことができます。

サイズ感はやや小さめ

サイズ展開とウエストサイズは以下のとおり。

  • S:71〜77cm
  • M:75〜81cm
  • L:79〜85cm
  • XL:83〜89cm

今回はメンズのMサイズを選びました。

結論から言うと、思ったより小さいめな作りだなという印象です。身長170cm、体重60kg、痩せ型の体型ですが、Mサイズで結構ピッチリしています。

メインポケットはスマホやジェルに最適

ここからは肝心のポケットの収納力を見ていきましょう。

まずは背面中央に配置されたメインポケットから。中身が飛び出すのを防ぐために、真ん中の上部が固定されています。

横へスライドするように出し入れするのですが、6.1インチの「iPhone 14 Pro」が余裕で入りました。

ちなみに5.4インチの「iPhone 13 mini」を入れるとこんな感じ。

エナジージェルなら4袋は余裕で入ります。

試しに「アミノサウルス」を2袋、「アミノショット」を2袋入れてみました。

ちなみにパウチパックのエナジーゼリーは、多少はみ出しますが2袋は詰め込めます。

給水ボトルも入りますが、サイズは150ml〜200mlが上限ですね。それ以上だと出し入れしづらくなります。

サイドポケットは小物入れに

2つあるサイドポケットは、自宅の鍵を入れておくのに便利です。メッシュが押さえつけてくれるので、ランニング時に貴重品が飛び出す心配はなさそうです。

試しにエナジージェルを入れてみました。上の部分がはみ出しますが、こちらも飛び出す心配はなさそう。

サロモンのソフトフラスク150mlをサイドポケットに入れるとこんな感じ。こちらも落下の心配はありませんでした。

インナーブリーフが快適

インナーブリーフの利点は主に2つあります。

ひとつは洗濯物が減ること。パンツと下着(アンダーウェア)が一体化した2in1なので、これ1枚を直に着用できます。

もうひとつはポケットの荷物が安定すること。パンツはウエストだけでなく、インナーブリーフでも固定しているため、パンツと下着を別々に履いた状態よりも安定感が高いですね。

個人的には、ハーフパンツを選ぶ際にインナーブリーフの有無は大きな決め手となります。

ちなみにミズノのマルチポケットパンツの方はインナーブリーフが付いていません。

荷物は少しだけ揺れる

アシックスの「マルチポケットパンツ」は履き心地、収納力ともに申し分ありませんが、最も肝心な荷物の安定性は完璧とは言えません。

メインポケットもサイドポケットも、スマホや給水ボトルなど重量のあるものを入れて走ると、多少は揺れます。

特にスマホを入れた状態だと、普段のジョギングやロングランでは気にならないレベルですが、1秒でも速く走りたい本命レースではストレスになるかもですね。

自分だったら本命レースでは別にウエストポーチを使います。

おまけ

ウエストポーチは長年、サロモンを愛用しています。

個人的におすすめなのは「AGILE 250」と「PULSE BELT」です。いずれもスマホやエナジージェルが余裕で収納でき、本命レースやスピード練習などの激しい動きでも荷物が驚くほど安定します。

過去の本命レースは、ほぼ全て「AGILE 250」か「PULSE BELT」を使用しています。

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