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【レビュー】The North Face ハイブリッド インフィニティ トレイルパンツ

今回紹介するのは「ハイブリッド インフィニティ トレイルパンツ」というThe North Faceのトレイルランニング用のロングパンツ。ウエストポケットの収納力は神レベル。足さばきはベンチレーション付きで快適。そして何よりもシルエットが美しいのが気に入りました。

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目次と内容

主な特徴

The North Faceの「ハイブリッド インフィニティ トレイルパンツ(Hybrid Infinity Trail Pant)」は、動きやすさとプロテクションを両立したトレイルランニング用のロングパンツです。主な特徴は次のとおり。

  • 前面と臀部に防水透湿素材「FUTURELIGHT」を採用
  • ウエスト周りに4つのメッシュポケットを配置
  • 両サイドにジッパー式ベンチレーションを設置
  • 定価は24,200円

第一印象は「ランニング用のロングパンツでこの価格はボッタクリでしょ…」でしたが、実際に使ってみると値段に見合った納得のクオリティでした。生地は軽くて動きやすいのに、必要最低限の防護性を持ち、美しいシルエットを保ちます。

前面の様子。ウエスト周りにはメッシュポケットを3つ配置。足首にかけて細くなるややタイトな設計。右足にはブランドロゴを、左足にはThe North Faceの最高峰のプロダクトの証であるサミット・シリーズ(SUMMIT SERIES)のロゴを配置し、いずれも夜道で光る反射材を使用しています。

背面の様子。ウエスト周りに大型のポケットを1つ、それを覆うようにジャケットを収納できるベルトポケットも配置しています。太もものジッパー式ベンチレーションを開ければ通気性が高まり、裾のジッパーを開ければシューズを履いたまま着脱も可能です。

ドローコードは、パンツの外側・内側のどちらにも出せるタイプ。個人的にはウエストポケットと干渉しないよう、内側に収めておくのが好みです。

サイズ感

「ハイブリッド インフィニティ トレイルパンツ」はユニセックス仕様ですが、実際には男性用の4サイズ(S/M/L/XL)と女性用の2サイズ(WM/WL)から選べます。

ウエスト囲股下脇丈太もも囲
WM637510056
WL667810458
S637510058
M667810460
L698110862
XL728411264

自分は身長170cm、体重60kg、痩せ型の体型。他のThe North Faceのロングパンツと同様にSサイズを選びましたが、ちょうど良いサイズ感でした。

ウエスト周りが多少窮屈に感じますが、それは自分のお腹が出ているのではなく、ウエストポケットの荷物が安定するように、ややタイトな設計になっているかだと思います。

完成度の高いメッシュポケット

The North Faceのトレイルランニング用パンツは、ウエストポケットの収納力に定評があります。「ハイブリッド インフィニティ トレイルパンツ」も例外ではなく、ウエスト周りにメッシュポケットが360度ぐるりと配置されています。

前面には中央に中型ポケットが1つ、その両サイドに小型ポケットが2つ。中型ポケットには6.1インチの「iPhone 15 Pro」でも余裕で収納できます。小型ポケットにはエナジージェル2袋分を折りたたんで収納することも可能。自宅の鍵などの小物入れにも最適です。

背面には大型ポケットをドーンと配置。Salomonの500mlソフトフラスクや、多少無理すれば500mlペットボトルも収納可能。

ただしポケットを覆うようにベルトポケットを配置しているので、出し入れに苦労します。

ベルトポケットは、ジャケットなどかさばるウェアを折りたたんで収納するのに使います。

ご覧のとおり、これらのメッシュポケットはウエストポーチ並み、というかウエストポーチ以上の収納力があります。

ベンチレーション機能付き

「ハイブリッド インフィニティ トレイルパンツ」を履いて感激したのはメッシュポケットだけではありません。

太ももの部分の縫い目に隠れた、こちらのジッパー。最初はポケットかなと思いましたが、実はこれベンチレーションなんです。

ジッパーを全開すると中はメッシュになっており、内側にこもった熱を外に逃がしてくれます。

走り始めた時は肌寒くても、しばらく走り続けると汗をかくもの。そんな時にサッとジッパーを開けてあげると、熱がこもらずに快適。また脚の可動域も若干ながら広がるので一石二鳥です。

薄手なのにシルエットが美しい

ロングパンツを選ぶ際、薄手の生地だと軽くて走りやすい反面、防護性に欠け、脚にペタッと張り付く感じが苦手でした。「ハイブリッド インフィニティ トレイルパンツ」はトレイルランニング用パンツの中では最軽量級ですが、生地に適度な強度を持たせているのが特徴です。そしてこの強度が、脚のシルエットを美しく見せてくれます。

素材を見てみると、パーツ毎に異なる生地を使い分けているのが分かります。

パーツ生地素材
前身頃・臀部20D Recycled Nylon FUTURELIGHT(3層)表側:ナイロン100%、中間層:ポリウレタンエレクトロスピニング膜、裏側:ナイロン100%
後身頃・下部Super Lightweight Free-cut Woven Nylonナイロン63%、ポリウレタン37%
ウエスト Nylon 2Way Tricot Dry Touchナイロン68%、ポリウレタン32%

特に注目すべきは、前身頃と臀部に「FUTURELIGHT」を採用していること。こちらはThe North Faceが独自に開発した防水透湿素材で、軽い雨も防ぐことができます。さらに耐摩擦性にも優れ、山道では岩や木などの擦れから守ってくれます。

足さばきが軽やかで快適

通常、プロテクションを強化すると走りやすさが犠牲になりますが、「ハイブリッド インフィニティ トレイルパンツ」は走りやすさも両立しています。生地に適度なストレッチ性を持たせ、また臀部周りに余裕を持たせることでストライドの広い走りでも快適です。

また、太もものベンチレーションを全開すると可動域がさらに広がり、快適性が増します。もちろん、同時に蒸れも抑えてくれるので、まるでハーフパンツを履いているかのような感覚ですね。

荷物の安定感が神レベル

最後にメッシュポケットですが、どんなに収納力に優れていても、実際のランニング中に荷物が揺れてしまっては意味がありません。

最も気になるポイントでしたが「ハイブリッド インフィニティ トレイルパンツ」の安定感は素晴らしいですね。特に30km走をやる時は、以下の荷物を持ち運びますが、これらを収納して走っても揺れません。

  • 小ポケット①:エナジージェル
  • 小ポケット②:自宅の鍵
  • 中ポケット:スマホ
  • 大ポケット:500mlソフトフラスク

収納力の優れたパンツといえば、Mizunoの「マルチポケットパンツ」が有名です。自分もショートとロングのどちらも愛用していますが、360度ポケットに慣れてしまうと手放せなくなります。

そんな「マルチポケットパンツ」も2つだけ不満があり、ひとつはスマホを収納する際に内側のジッパーが干渉すること。もうひとつは背面ポケットに500mlソフトフラスクを入れると、わずかながら揺れることです。

その点「ハイブリッド インフィニティ トレイルパンツ」は、どちらも問題もクリアしており、ウエストポケットの収納力という点では、神レベルと言っても差し支えありません。

雨ランでも快適

試しに「ハイブリッド インフィニティ トレイルパンツ」を着用して雨の中を1時間走ってみました。前面の素材は撥水加工されているため、雨水を弾き、生地がずぶ濡れになることはありません。また濡れても脚にまとわり付かず、雨の中でも快適に走れました。

総合評価:非常に満足

The North Faceの「ハイブリッド インフィニティ トレイルパンツ」を購入して非常に満足しています。ウエストポケットの収納力は神レベル。足さばきはベンチレーション付きで快適。そして何よりもシルエットが美しいのが気に入りました。ひとことで言うと、才色兼備なロングパンツです。

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The North Face ハイブリッド インフィニティ トレイルパンツの最新価格をチェック

プロダクトの完成度でいえば「ハイブリッド インフィニティ トレイルパンツ」が上ですが、価格の求めやすさとコスパを考えるとMizunoの「マルチポケットロングパンツ」は素晴らしい製品だと思います。

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※当ブログは広告を利用していますが、紹介するランニングアイテムはすべて自費で購入しています。