【平泉でランニング】中尊寺と毛越寺を結ぶトレランコースはクマに注意
岩手県にある世界遺産の平泉(ひらいずみ)を日帰りで観光したい…
という方のために、ランナーの目線でモデルコースを紹介します。
JR平泉駅を起点に、無量光院跡〜中尊寺(金色堂)〜毛越寺〜金鶏山を巡る約10kmのコースです。
中尊寺〜毛越寺の区間は、少し遠回りになりますが、全長3.2kmの「平泉ウォーキングトレイル」を経由します。
10km走るなんて無理…という方でも、途中で観光(休憩)を挟むことで無理せずに完走できます。
また、中尊寺と毛越寺では広大な敷地を行き来するため、歩くよりも走って移動するほうが効率的です。
それでも全距離を走るのは厳しい…という方は、平泉町の巡回バス『るんるん』を活用しましょう。
それでは、世界遺産・平泉の旅ランの様子をお届けします!
当ブログでは広告を利用していますが、紹介するランニングアイテムはすべて自費で購入し、忖度なしでレビューしています。
雨の中、世界遺産・平泉周辺をランニングしてきました!
— tomo.run|マラソンブログ (@tomorunblog) September 24, 2022
走行ルートは、平泉駅→高館義経堂→中尊寺参道→ 平泉ウォーキングトレイル→ 毛越寺→金鶏山→平泉駅、距離はちょうど10km
明日の #一関国際マラソン に向けて良き練習 pic.twitter.com/3Web8UMQV0
目次と内容
平泉へのアクセス
世界遺産・平泉のある平泉町は、岩手県南西部に位置します。
電車だと、JR東北本線・平泉駅が最寄駅です。東北新幹線が停車する一ノ関駅から平泉駅までは10分弱でアクセスできます。
車だと、東北自動車道の平泉前沢IC、平泉スマートICを降りて10分ほど。
平泉駅を起点にした場合、毛越寺まで1km、金鶏山まで2km、中尊寺金色堂まで3kmと、歩くには微妙に遠いのが観光客にとってネックになります。
歩きたくない方には、平泉駅と主要観光名所を結ぶ巡回バス『るんるん』がおすすめです。
駅前にはレンタルサイクルもあるので、自転車で移動するのも良し。
今回は岩手県一関市で用事があり、そのついでに世界遺産・平泉を旅ランしてきました。
埼玉県の自宅から東北新幹線で一ノ関駅まで移動し、東北本線で平泉駅へ。
荷物は平泉駅のコインロッカーに預けます。支払いにSUICAが使えて感激しました。
参考までにランニングウォッチで記録したコースマップを載せておきます。
平泉駅からスタートし、無量光院跡、高館義経堂、中尊寺(金色堂)、平泉ウォーキングトレイル、毛越寺、金鶏山を巡り、平泉駅に戻る10kmのコースです。
移動時間は1時間20分ほどですが、観光も含めるとトータルで2時間ほどかかりました。
無量光院跡
天気はあいにくの雨。こんなこともあろうと、完全防水仕様のランニングジャケットを持ってきて正解でした。
まずは平泉駅を出発して踏切を渡り、「中尊寺通り」と呼ばれる県道110号を北上します。
しばらく走り続けると「無量光院跡」の横を通過します。
無量光院は、藤原氏が京都宇治の平等院を模して建立した寺院。しかし現存する建物はなく、大きな池と芝生の広場があるのみでした。
その背景にある歴史を理解できていないと、ただのゴルフ場にしか見えません…。やっぱり教養って大事ですね。
中尊寺通りをひたすら北上します。
途中で横道に入り「高館義経堂」に寄り道。源義経のゆかりの地ということで興味を持ちましたが、雨がひどくなってきたので観光せずにスルーします。
中尊寺の駐車場の近くまで来ると、今度は「武蔵坊弁慶大墓碑」の石碑を発見。義経とともに最期を遂げた弁慶のお墓です。
中尊寺
平泉駅から中尊寺の駐車場までの距離は2kmほど。ここから山道を直進して最奥部にある中尊寺金色堂を目指します。
2年前の夏に訪れた時はものすごく混雑していましたが、今回は雨のおかげなのか空いていました。
駐車場から金色堂までは微妙に距離が離れているんですよね。こういう時はランナーで良かったなと思います。
本堂でお参りしてから金色堂を見学してきました。2年前に初めて訪れた時はその小ささに驚きましたが、改めて拝むとその精巧さに感激しました。
こちらは金色堂の近くに立つ松尾芭蕉像。彼が旅したルートはこれまで旅ランで何度も走っており、行く先々で芭蕉の痕跡を辿ることができます。
同じ旅人として親近感が湧きます。
平泉ウォーキングトレイル
金色堂で雨宿りができたので、再び走り始めます。
ここから平泉駅方面に戻って次の目的地である毛越寺に直行しても良いのですが、少し遠回りをして「平泉ウォーキングトレイル」を経由します。
「平泉ウォーキングトレイル」の詳しい情報は、平泉町の公式サイトをご覧ください。
何もない一般道を走り続けると「平泉ウォーキングトレイル」登山口が見えてきました!
案内板とコースマップもありました。
中尊寺の南西側と毛越寺の北西側の山林がつながるルートで、中尊寺金色堂から毛越寺山門まで3.2kmです。
中尊寺側はこんな感じでウッドデッキの歩道が続きます。雨で濡れているので滑りやすくて危険…。
しかも所々にトラップがあるので注意して走らないといけません。階段も多く、アップダウンがエゲツない…。
あとで調べてみたら、中尊寺〜毛越寺の区間で高低差120mもある「中尊寺山」を越えていました。峠越え、といっても過言ではありません。
極め付けは「熊出没 注意」の看板です。こんなところに熊がいるんですか!?
看板の上に設置してあった木槌を持ち、板をコンコンと叩きます。これで熊に自分の存在を知らせるそうです。
それでも怖いので、スマホに熊よけの鈴アプリをインストールしました。定間隔で「チリーン」と音を鳴らすだけのアプリですが、ないよりは安心です。
途中で一般道に出ました。中尊寺まで1890m、毛越寺まで1890m、ちょうどど真ん中ですね。
再び林の中を走りますが、まもなく東北自動車道に到達しました。ここまで来れば熊も近寄れないでしょう。
毛越寺の山側のトレイルをひたすら直進します。
こちらが毛越寺側の登山口です。毛越寺まであと300m。
毛越寺
毛越寺に到着した頃には雨が止んでいました。
「毛越寺」は「もうつうじ」と読むのですね。毛越寺庭園は中央の池の周りを1周することができます。
入園料を払ってジョギングしてきました。
素晴らしい庭園ですね。
ゴルフ場とは違い、歴史の重みを感じさせます。
金鶏山
平泉駅に戻る前に、もう1箇所だけ寄り道します。
金鶏山という標高約100mの山です。一応、世界遺産にも登録されています。
入山して最初に目にするのが「源義経公妻子之墓」です。義経は最期に妻と子を殺害してから自害したと伝えられています。
そのまま傾斜のキツい坂道を上ってゆきます。
頂上には経塚がポツンと建っているだけでした。
標高100mもあればさぞかし景色が良いのだろうなと期待していましたが、木の茂みで何も見えません。
金鶏山を降りると、一般道を走って平泉駅に戻りました。
おまけ
今回は天候に恵まれませんでしたが、雨だから走らないのはもったいない…。
そのため、旅先では雨でも走れるように防水ウェアを持ち運んでいます。
最近のお気に入りは、軽井沢のアウトレット店で購入したホカの「Run Jacket」。軽くてかさばらず、まるで羽衣のようにふんわりした着心地なのに、完全防水仕様で頼れる相棒です。
防水加工はGORE-TEX(ゴアテックス)なので安心。1枚持っておくと便利ですよ。
ちなみにランニングキャップもGORE-TEX仕様。こちらはザノースフェイスの「GORE-TEX CAP」です。
雨水だけでなく、汗も弾いてくれるので汗臭くなりにくいという隠れたメリットがあります。加齢臭の気になるオッサンランナーには嬉しい機能ですね。
ランニングシューズはOnの「Cloudvista Waterproof」です。
「Cloudvista」はOnの最軽量トレランシューズという位置付けですが、ロードもトレイルも同じくらい快適に走れるため、どんな路面を走るか分からない旅先に履いていくことが多いです。
しかも防水仕様なので、今回みたいな雨の日でも足元がグチョグチョにならずにすみます。
トレランシューズなのでグリップ性能も抜群。滑りやすいウッドデッキの散策路でもしっかりサポートしてくれました。