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NB「FuelCell」レビュー
ニューバランスのランニングシューズ「FuelCell(フュールセル)」を紹介します。
ミッドソールに反発性重視のTPU素材「Fuel Cell」を搭載し、クッション性重視のEVA素材とはひと味違う履き心地を実現しています。
早速履いてみたので詳しくレビューしたいと思います。
目次と内容
超高反発シューズ
ランニングシューズには着地の衝撃を和らげてくれるクッション性能と、着地のエネルギーを推進力に変換する反発性能が求められます。
今回紹介するニューバランスの「FuelCell(フューエルセル)」は、反発性能に優れたランニングシューズです。
「FuelCell」はミッドソールに使われている新素材の名称でもあります。TPU(Thermoplastic Polyurethane)の一種で日本語では「熱可塑性ポリウレタン」と呼ばれます。
クッション性に優れたEVA(Ethylene Vinyl Acetate-vinyl)素材に比べると、TPUは摩耗に強いというメリットもあります。
デザインとスペック
それでは「FuelCell」を詳しく見ていきましょう。
アッパーにはシンセティックレザー素材を採用。「サメ肌」のような模様が特徴です。
ミッドソールが二段構造になっており、耐久性を高まるために斜めに溝が入っています。中足部〜カカトまではフラットに着地しますが、つま先の部分だけ上に沿った形になっています。
同じカラーで見分けにくいですが、靴底にはグリップ性能に優れたアウターソールが配置されています。真ん中の部分が空洞で「FuelCell」の文字がプリントされているのが見えます。
メンズ25.5cmの重さは実測値で275gでした。そこそこ重さがあります。
履いてみた感想
実際に「FuelCell」を履いてみた感想をまとめます。
試し履きをしてから3週間、主にインターバル走とペース走で合わせて40kmほど走り込みました。
履き心地は非常にカッチリしています。もともとTPUベースのミッドソールが硬いですし、アッパーのシンセティックレザーやヒールカップも柔軟性に欠けます。
それとは対照的に、つま先の部分だけグニャッと柔らかく曲がります。
硬いアスファルトの上を走ると、まるで素足で走っているかのように、地面の様子がダイレクトに伝わってきます。
常に足が地面に張り付いているような感覚で、クッション重視のランニングシューズに慣れている方だと違和感を感じると思います。
その代わりスピードは出しやすいですね。しかも自分の走りをコントロールしやすいです。
おまけ
同じランニングシューズを履き続けると、良くも悪くもシューズ特有の「癖」が身についてしまいます。
それを避けるには、なるべく性質の異なるシューズを履き分けるのがおすすめです。とはいえ「FuelCell」のようにクッション性能に乏しいシューズを長距離走やフルマラソンで使うと、脚がダメージを受けやすくなります。
長距離ならクッション性能重視、中距離なら反発性能重視のランニングシューズを履き分けると良いでしょう。
この記事はマラソンブロガーの「tomo.」が書きました。気に入ったらしてもらえると嬉しいです。X/TwitterやStravaでも発信しています。
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