ともらん!

【レビュー】New Balance フューエルセル スーパーコンプ エリートv4

New Balanceの「フューエルセル スーパーコンプ エリート v4」のミッドソールにひと目惚れして購入しましたが、久しぶりにシューズ選びで「ハズレ」を引きました。特にアッパーがダメ。レースシューズの割に高速走行に最適化されていない印象でした。

【レビュー】New Balance フューエルセル スーパーコンプ エリートv4 【レビュー】New Balance フューエルセル スーパーコンプ エリートv4 【レビュー】New Balance フューエルセル スーパーコンプ エリートv4 【レビュー】New Balance フューエルセル スーパーコンプ エリートv4

目次と内容

主な特徴

New Balanceの「フューエルセル スーパーコンプ エリート v4(FuelCell SuperComp Elite v4)」は、Energy Arc +カーボンファイバープレートを搭載した最速級レースシューズです。

ソール
PEBA(ポリエーテルブロックアミド)
プレート
Energy Arc +カーボンファイバープレート
アッパー
エンジニアードメッシュ
ドロップ
4mm
重さ(26cm)
233g
定価
29,700円
発売
2024年2月

ミッドソール

ミッドソールには反発弾性に優れたPEBA(ポリエーテルブロックアミド)を採用。質感は発泡スチロールに似ていますが、高密度で適度な柔軟性があります。湾曲させたカーボンファイバープレート「Energy Arc +」を挟み、エネルギーリターンと推進力を高めています。

アウトソール

ミッドフット〜カカトにかけて溝があり、下から覗くとカーボンファイバープレート「Energy Arc +」が丸見えの状態。フォアフットとカカト周りにラバーを配置し、データドリブンな設計でさ滑りにくいパターンに仕上げています。

アッパー

薄手のスポンジのようなシュータンとエンジニアードメッシュを組み合わせ、高いフィット感を実現する「FANTOMFIT」を採用。ヒールカップは柔らかく、どこか頼りない印象でした。

重さ

メンズ26.0cmの実測値は223gでした。レースシューズにしては重すぎます。他社のレースシューズは200g前後が多いですからね。

サイズ感

「フューエルセル スーパーコンプ エリート v4」のサイズ展開は次のとおり。幅は「やや細い」のみで、幅広のワイドタイプは選べません。

メンズ
25.0cm〜29.0cm
レディース
22.0cm〜25.5cm

自分の場合、ランニングシューズ選びでは通常タイプなら26.0cm、ワイドタイプなら25.5cmがジャストサイズになりますが、今回は幅が細めということで、26.0cmを選びました。実際に足を入れてみると、横幅はちょうど良いものの、長さがやや大きめの印象でした。ハーフサイズ下だと長さがちょうど良さそうですが横幅に不安があり、いずれもトレードオフが必要になりそうです。

ソールにひと目惚れ

「フューエルセル スーパーコンプ エリート v4」を購入した理由は、完全に「ひと目惚れ」です。特にミッドソールの幾何学的なフォルムに惹かれました。ゴツいけど荒っぽくなく、洗練されて気品も感じられる。完全に見た目だけで3万円もするシューズをポチってしまいました。

スポンジみたいなシュータン

一方で、アッパーの作りは微妙です。まずシュータンが薄っぺらいスポンジみたいで、見た目から安っぽさを感じます。ヒールカップは柔らかく、親指で押すとフニャフニャ。

アンクルパッドは硬め

アンクルパッドは必要最低限のクッションしかなく、ホールド感はカッチリと硬め。足首の形に自然と馴染む感じではなく、シューレースをキツめに締めて固定させる感じです。個人的には好みの履き心地ではありません。

安定感は申し分なし

ここまでディスり気味ですが、唯一、感心したのは安定感です。ミッドフット〜カカトに溝があるものの、フォアフットの部分は接地面積が広く、縦方向のラバー素材のおかげで地面としっかりと捉えてくれます。ただし最大限の安定感を得るためには、フォアフット走行が前提となります。

ファーストインプレッション

「フューエルセル スーパーコンプ エリート v4」を履いて、4kmジョグ(5:00/km)と12kmペース走(3:55/km)を走ってきました。全体の印象としては、ミッドソールは弾力性と反発性に優れ、ポンッポンッと心地よいエナジーリターンが得られます。

ジョグではヒールストライク・ミッドフット走行だとやはり不安定感が否めません。まあ構造的に見れば、当たり前と言えますが…。

ペース走ではエナジーリターンを上手く推進力に変換できているなと感じます。フォアフット走行なら安定感もあります。ただしヒールカップが柔らかいためか、高速ペースだと足が完全に固定されず、ほんの僅かですが前後にズレる感じが否めません。

評価まとめ

New Balanceの「フューエルセル スーパーコンプ エリート v4」を購入して後悔しています。

ポンッポンッと弾むようなクッションは気に入りましたが、アッパーの作りや足のホールド感はイマイチ。レースシューズの割には高速走行に最適化されていないように感じます。それから、やっぱりレースシューズにしては重いですね。

それで定価が3万って…過去に戻れるなら、見た目だけでポチった自分を叱りつけたいです。自分は1秒でも速く走りたいレースに「フューエルセル スーパーコンプ エリート v4」を履きたいとは思いません。

レースシューズに3万円も出せるなら、Asicsの「メタスピード+」やNikeの「ヴェイパーフライ3」、あるいはもう少し価格が上ですがBrooksの「ハイペリオンエリート4」がおすすめです。

【レビュー】New Balance フューエルセル スーパーコンプ エリートv4

フューエルセル スーパーコンプ エリート v4の最新価格をチェック

【レビュー】New Balance フューエルセル スーパーコンプ エリートv4

フューエルセル スーパーコンプ エリート v4の最新価格をチェック

※当ブログは広告を利用していますが、紹介するランニングアイテムはすべて自費で購入しています。