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マラソンブロガーおすすめエナジージェル【2023年版】

マラソンブロガーおすすめエナジージェル【2023年版】

ハーフ〜フルマラソンにおすすめのエナジージェル(補給食)を比較・紹介します。

走りながら補給することで、レースでのエネルギーの持続やパフォーマンスの向上が期待できます。

これまで11種のエナジージェルを自費で購入し、実戦で使用しました。その中から自信を持っておすすめできるものを4つピックアップしました。

当ブログでは広告を利用していますが、紹介するランニングアイテムはすべて自費で購入し、忖度なしでレビューしています。

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目次と内容

エナジージェルの成分比較

ここでは「エナジージェル」を次のように定義します。

  • 運動中の摂取が推奨されている
  • 液体でも固形でもないジェル状
  • 1袋100g以下

「10秒チャージ」でお馴染みの「inゼリー」などは「エナジーゼリー」です。「エナジージェル」はエナジーゼリーよりも濃度が高く、食感がドロッとしているのが特徴です。

小型のゆえ、ランニングに携帯してもかさばらず、運動中のエネルギー補給に適しています。

以下は、日本国内のスポーツショップやネット通販で入手できるエナジージェルです。1袋あたりのカロリーと重量、成分の特徴を表にまとめました。

名称カロリー / 重量成分の特徴
アミノサウルス ジェル123kcal / 45gアミノ酸、クエン酸、マグネシウムを配 合。カフェイン入りもあり。
アミノショット パーフェクトエネルギー109kcal / 45g持続性エネルギー源アミノ酸を配合。
ウィンゾーン エナジージェル115kcal / 40gマグネシウム配合。貯蔵脂肪エネルギーを優先的に運動エネルギー源に換えるヒドロキシクエン酸を含む。
コーダ エナジージェル117kcal / 45gマルトデキストリン配合。カフェイン入りもあり。
ハニーアクション エナジー80kcal / 35g天然ハチミツ、ロイヤルゼリー、マグネシウムを配合。
ハニースティンガー100kcal / 35g天然ハチミツ含め、原材料にオーガニック素材を使用。
ピットイン ジェル170kcal / 69g マルトデキストリン配合。
ベスパスポーツ ベスパハイパー18kcal / 9gハチミツ、ローヤルゼリーを配合。貯蔵脂肪エネルギーを優先的に運動エネルギー源に換えるスズメバチ抽出液を含む
マグオン エナジージェル120kcal / 41g水溶性マグネシウム50mgを配合。カフェイン入りもあり。
メダリスト エナジージェル105kcal / 45gハチミツを配合。カフェイン入りもあり。
モルテン GEL100100kcal / 40g原材料に自然由来の素材を使用。炭水化物を急ピッチで体内に吸収できる「ハイドロゲル」を採用。カフェイン入りもあり。

エナジージェルの選び方

エナジージェルは「これさえ選べば絶対に大丈夫!」というものはありません。

走る環境(ロード・トレイル)や距離によって求められる成分が異なりますし、味や食感などは好みが大きく分かれます。

実際にいろんな種類を試して自分の最適解を見つけるしかありませんが、大事なポイントだけ紹介しておきます。

マルトデキストリン

デンプンを加水分解して作られる多糖類で、体内での消化と吸収に優れていますが、単純糖質に比べると血糖値の上昇は緩やか。ランニング中のエネルギー補給に適しています。

カフェイン

カフェインは集中力を高める効果があると言われています。フルマラソンなど長距離を走る時、集中力が途切れがちなレース後半にカフェインを摂取すると効果的です。

マグネシウム

マラソンのトラブルのひとつに「足攣り」がありますが、マグネシウムは足攣りの予防に効果があると言われています。ただし、科学的な根拠はなく、メーカー各社は「効果がある」と明言していません。

キャップの有無

袋を開封して飲むエナジージェルは、一度開けたら全部飲み切らないといけません。何回に分けて飲みたいなら、キャップ付きのタイプを選ぶと良いです。

おすすめのエナジージェル

ここでは、主にハーフマラソン〜フルマラソンのロードランニングにおすすめのエナジージェルを4つ紹介します。

アミノサウルス ジェル

「アミノサウルス ジェル」は、大阪に本社を置くサウルスジャパン株式会社が販売元となり、名古屋に本社を置く日興薬品工業が受託製造しています。

主な特徴は以下のとおりです。

  • アルギニン・シトルリン・マグネシウム配合
  • フレーバーはマンゴー風味とレモン風味の2種類
  • マンゴー味はカフェイン入り
  • 1袋あたり111〜123kcal / 45g

持久系スポーツに欠かせないアミノ酸(アルギニン・シトルリン)、疲れたカラダに嬉しいクエン酸、そしてレース後半に摂りたいカフェインやマグネシウムなど、フルマラソンで摂りたい成分をまるっと配合しているのが魅力です。

水と一緒に飲むと良いですが、水なしでも飲めなくはないので、万が一、レースの給水ポイントでドリンクを取り損なっても大丈夫です。

フルマラソンでの使い方としては、レースの前半にカフェインなしの「レモン味」を2袋、後半にカフェイン入りの「マンゴー味」を2袋飲むようにしています。

「tomo」はフルマラソンの本命レースで使っており、最近では「かすみがうら2022」や「新潟シティマラソン2022」で使用し、いずれも自己ベストを更新しました。

マグオン エナジージェル

「マグオン エナジージェル」は、東京に本社を置くセロトーレ株式会社が企画・販売しています。原料には、兵庫県赤穂市に本社を置くタテホ化学工業株式会社の水溶性マグネシウムを使用。

主な特徴は以下のとおりです。

  • マルトデキストリン・マグネシウム(50mg)配合
  • 豊富なフレーバー
  • カフェイン入りもあり
  • 1袋あたり120kcal / 41g

名前に「Magnesium」の「Mag」が入っていることからも分かるとおり、1袋で50mgの水溶性マグネシウムが補給できることが最大の特徴です。

以前はマグオンの公式サイトで「マグネシウムは足攣り予防の効果が期待できる」旨が記載されていましたが、現在は削除されたようです。

調べてみると、マグネシウムと足攣りの関係性を紐付ける科学的な根拠はないようですね。

まあでもマグネシウムは体に必要なミネラルであり、現代人は摂取不足しがちなので、マグネシウムのサプリとして飲むのはアリだと思います。

ちなみに「tomo」はフルマラソンの前日の夜に1袋飲んでいます。「レース足が攣りませんように」と願いながら(科学的根拠ないけど)。

それ以外にも、1gあたりのエネルギー効率が最も優れている(2.9kal)ため、長距離走のエネルギー補給に使っています。

アミノショット パーフェクトエネルギー

アミノバイタルシリーズの人気商品「アミノショット パーフェクトエネルギー」は味の素が製造・販売しています。

主な特徴は以下のとおりです。

  • 持続性エネルギー源アミノ酸を配合
  • グレープフルーツ味
  • 開封しやすいパッケージ
  • 1袋あたり109kcal / 45g

特徴は、持続性エネルギー源アミノ酸のアラニン(2250mg)とプロリン(250mg)を配合していること。

またパッケージには開封して千切った部分が本体から外れない工夫があります。

これは意外と大事なポイント。通常はランニング中に片手でもち、もう片方の手で開封します。ジェルを飲み終わったら千切った部分と一緒にしてゴミ箱に捨てます。その時に手がジェルに触れるとベトベトになります。

「アミノショット パーフェクトエネルギー」は片手で持ち、先端を口でくわえて開封できるので、手が汚れる心配がないですし、千切った部分を落としたらどうしよう……という心配もありません。

酸味の効いたグレープフルーツ味は万人受けするフレーバーだと思います。個人的には一番好きな味ですね。

こちらは主にハーフマラソンのレースや長距離走で使っています。

ピットイン ジェル

1袋を小分けにして飲みたければ、明治の人気商品「ピットイン エナジージェル」がおすすめです。こちらはキャップ付きで開閉ができるタイプ。

主な特徴は以下のとおりです。

  • マルトデキストリン配合
  • ピーチ味
  • 開閉できるキャップ付き
  • 1袋あたり170kcal / 69g

最大の特徴は、1袋あたり170kalのエネルギーが補給できること。こまめに補給したい人に向いています。

その他のエナジージェル

ここからは、過去に飲んでみたけど今は使っていないエナジージェルを紹介します。なぜ使わなくなったのかも含めて解説したいと思います。

モルテン GEL100

「モルテン GEL100」は、スウェーデン発のエナジージェル。エリウド・キプチョゲを始め、世界のトップアスリートが愛用するブランドです。主な特徴は以下のとおり。

  • 天然由来の成分を配合
  • 独自技術「ハイドロゲル」を採用
  • カフェイン入りもあり
  • 1袋あたり100kcal / 40g

最大の特徴は、炭水化物を急ピッチで体内に吸収できるモルテン独自の「ハイドロゲル」技術を使っていること。

通常、短い時間に炭水化物を摂りすぎると胃が萎縮してしまいますが、ハイドロゲルは1時間あたり100gの炭水化物を摂り続けても吸収効率が下がりません。

味にクセがなく、万人受けするフレーバーです。唯一の問題は価格。通常のエナジージェルの3〜4倍します。安ければ使うんですけどね……。

ウィンゾーン エナジージェル

「ウィンゾーン エナジージェル」は、製薬会社の日本新薬が製造・販売しています。主な特徴は以下のとおり。

  • ヒドロキシクエン酸を配合
  • マルトデキストリン・マグネシウムを配合
  • 1袋あたり115kcal / 40g

最大の特徴は、脂質の活用をサポートする脂質の活用をサポートする効果のある「ヒドロキシクエン酸」を含んでいること。

エナジージェル自体からエネルギーを補給しつつ、体内に蓄積されたエネルギー源を活性化させる。「ベスパスポーツ」と同類ですね。

エネルギー変換効率に優れ、マルトデキストリン・マグネシウムを配合し、総合的に高評価なのですが、なぜかいつも手がベトベトになり、使わなくなってしまいました。自分の飲み方の問題かもしれませんが。

コーダ エナジージェル

「コーダ エナジージェル」はもともと「ショッツ(SHOTZ)」の名前で親しまれていましたが、最近リブランドされました。

オーストラリアで生産され、日本の販売元はTCFコーダ・ジャパンです。主な特徴は以下のとおり。

  • マルトデキストリン配合
  • 豊富なフレーバー、カフェイン入りもあり
  • 1袋あたり117kcal / 45g

サラッとした飲み心地が特徴。水なしでも飲めます。ただ、フレーバーは総じて日本人好みの味ではないですね。どれから選ぶとしたら、個人的には「レモンライム」が好き。

メダリスト エナジージェル

「メダリスト エナジージェル」は、東京に本社を置く株式会社アリストが製造・販売しています。特徴は以下のとおり。

  • はちみつベースのエナジージェル
  • 岩本能史さんがプロデュース
  • レース中でも飲みやすい半固形のジェル
  • 味は4種、コーヒー味のみカフェイン入り
  • 1袋あたり105〜106kcal / 45g

味は4種ありますが、いずれもハチミツをベースにしているため、ハチミツが苦手な人はやめた方が良いです。「tomo」は苦手なんです……。

ベスパスポーツ ベスパハイパー

「ベスパスポーツ ベスパハイパー」は、岩手県盛岡市に本社を置く有限会社川原商会が製造・販売しています。特徴は以下のとおり。

  • ハチミツ、ローヤルゼリーを配合
  • スズメバチ抽出液を含む
  • 1袋あたり18kcal / 9g

スズメバチ抽出液は貯蔵脂肪エネルギーを優先的に運動エネルギー源に変換する働きがあり、ジェル自体からもエネルギーを補給できますが、体内に蓄積されたエネルギー源を活性化させるのが主目的と言えます。

こちらもハチミツをベースにしているので個人的には敬遠しています。

ハニースティンガー

「Honey Stinger(ハニースティンガー)」は、アメリカで人気のエナジージェルです。日本でもネット通販で入手できます。主な特徴は以下のとおり。

  • 天然ハチミツを配合
  • すべてオーガニック素材を使用
  • 1袋あたり100kcal / 35g

天然ハチミツをベースにしており、すべてオーガニック素材を使っています。アメリカらしいですよね。

ハニーアクション エナジー

「ハニーアクション」は、大阪堺市に本社を置く株式会社雅蜂園が製造・販売しています。ハチミツ店の店長が自ら開発したオリジナル商品です。主な特徴は以下のとおり。

  • ハチミツ・ローヤルゼリーを配合
  • クエン酸や塩化マグネシウムを含む
  • 1袋あたり80kcal / 35g

ハチミツをベースにしていますが、食感はサラッとして水なしでも飲めます。

おまけ

日本では見かけませんが、アメリカでは「エナジーグミ」が人気です。

「GATORADE」「GU」「CLIF」などのブランドが有名ですが、いずれも1袋に4〜8粒のグミが入っていて、小分けにして食べられます。カロリーは1粒あたり20〜30kcalです。

とにかく食べやすいですし、エナジージェルのように手がベトベトになる心配もなし。日本でもネット通販で買えるので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

最後までお読みいただき有難うございます。この記事はマラソンブロガーのtomo.が書きました。当ブログでは紹介するランニングアイテムはすべて自費で購入し、忖度なしでレビューしています。