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中朝国境・図們江
中国と北朝鮮の国境沿いにある「図們江(ともんこう)」を走ってきたので紹介します。
韓国と北朝鮮の国境線と違って、こちらは平和的なムードで「北朝鮮ウォッチング」が楽しめる観光スポットまであります。
しかし300m先の北朝鮮側には監視台が置かれているので、怖くないと言えば嘘になります。
目次と内容
アクセス
図們(ともん)は中国・吉林省の東部に位置し、北朝鮮南陽市と隣接する中朝国境地帯の街です。
日本から図們へ行くには、最寄空港の延吉空港を利用します。2019年までは関西国際空港〜延吉空港の直行便が運行していましたが、現在は北京や上海などの大都市を経由する必要があります。
延吉空港から図們までは車で1時間ほどでアクセスできます。
図們市と南陽市は図們江(ともんこう)と呼ばれる川で分断されおり、中朝の国境の役割を果たしています。
図們江の対岸は北朝鮮なので、普通の日本人の感覚からすると「危なくないのか?」と不安に思いますよね。
「tomo」も2007年に初めて訪れた時はビクビクしていましたが、朝鮮半島の南北国境地帯とは異なり、中朝国境地帯は至って平和でです。
中国側には公園が整備されており、「北朝鮮ウォッチング」をウリにした観光スポットまであります。
2019年5月に中国出身の妻の実家を訪れた際に、図們江を走ってみたので紹介します。
図們江の公園
こちらが図們江の国境沿いの公園です。川沿いには遊歩道が整備されており、ウォーキングを楽しむ人がいました。ちなみにランニングをしている人はいません。
距離表示(200m)が書かれた看板もありました。
所どころに塀のない場所があります。川の向こうは北朝鮮。よく見ると、鉄条網が張り巡らされています。この辺りは、北朝鮮からの密入国者・脱北者が多く、中国当局に見つかると強制的に送り返されるそうです。
北朝鮮側に白い建物が見えました。ここから300mくらいしか離れていません。
よく見ると監視台でした。こちらに銃口が向けられているのではと思うと怖いですね。猛スピードで走ると脱北者と間違われる可能性があるため、ペースを落として走ります。
園内には公衆トイレもあります。近年、中国では地方都市でも水洗トイレが普及していますが、ここは昔ながらの穴式トイレでした。
しかも扉がないので、大をするときは他人の目が気になりますね。
北朝鮮ウォッチング
図們の観光資源のひとつに「北朝鮮ウォッチング」というものがあります。地元の中国人のみならず、米国人やロシア人が、中国側から北朝鮮を見物(=ウォッチ)するために、ここ図們江の公園を訪れます。
図們江のクルージングツアーもありました。万が一、転覆して対岸に流れ着いてしまったらどうするんだろう…と考えると怖くて乗れません。
中国側の図們と北朝鮮側の南陽は橋でつながっており、入場料を払えば橋の真ん中にある国境線まで歩いて行けます。こちらも「北朝鮮ウォッチング」の人気スポットのひとつ。
もちろん国境を越えるのはNGです。しかしあまりにも平和で長閑なので、逆に拍子抜けしてしまいます。
中国・吉林省図們(ともん)にある北朝鮮との国境区域。400円払うと、橋の真ん中にある国境線を見学できる。もちろん越えるのはNG
— tomo✈︎マラソンブロガー (@tomorunblog) May 2, 2019
日本人としては、怖いもの見たさ的な感覚に近い
この辺りは「北朝鮮ウォッチング」が観光資源らしい pic.twitter.com/4GY7Sb1oF1
おまけ
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