
マラソンブロガーのtomoです。
出張や旅行で中国の上海を訪れた際に、サクッと走れるランニングコースを紹介します。
特におすすめしたいのが、黄浦江に面した外灘(バンド)と呼ばれるエリア。リバーサイドには上海租界時代の面影を残す建築群、黄浦江の対岸に超高層ビル群を眺めながらランニングが楽しめます。
ただし日中は観光客で混雑するので、走るなら早朝がおすすめです。
上海(しゃんはい)は中国東部に位置する世界有数の大都市です。
日本からは上海浦東国際空港または上海虹橋国際空港まで直行便が運行しています。所要時間は約4時間。
2018年5月に家族旅行で上海を訪れた際に、市内を走る機会があったので紹介します。
外灘は上海を訪れた観光客が一度は訪れる人気スポット。外灘(Bund)という愛称で親しまれています。
黄浦江(川)に面したエリアにあり、上海租界時代の面影を残す歴史地区を散策しながら、対岸の超高層ビル群が一望できます。
日中は観光客で非常に混雑するため、ジョギングするのもひと苦労。のんびり走りたいなら早朝がおすすめです。
黄浦江を挟んで浦東新区の高層ビル群が一望できます。これぞ「ザ・上海」ですね。
リバーサイドには上海租界時代の面影を残す西洋風建築が軒を連ねています。浦東新区の高層ビルとのコントラストが美しいですね。
外灘の北側には「上海市人民英雄記念塔」があります。
ここから眺める浦東新区は、まるで水の上に浮かんでいるように見えます。
外灘の南側も散策してきました。歩行者デッキが続いており、歩行者用(左)とジョギング用(右)に分かれていました。でも観光客が行き来しているので、ほぼ意味ないですね。
南側は最近整備されたばかりなのかピカピカです。観光地から離れると住民すらいなくなりました。
対岸には浦東新区の超高層ビル群が見えます。
外灘から対岸の浦東新区までは、「外灘観光隧道」という地下トンネルを経由して向かいます。
地下鉄に乗るような感じで長いエスカレーターを降りていくと、こんな感じの乗り物で移動します。
移動中は演出がかなり凝っていました。まるでディズニーランドのアトラクションのようです。
5分ほどで対岸の浦東新区に到着しました。
外灘の対岸にある浦東新区は、超高層ビルが立ち並ぶエリアです。上海のシンボル的存在である「東方明珠電視塔」もあります。
高層ビル群の真下は信号が多いので、黄浦江沿いの遊歩道を走るのがおすすめです。
この辺りは対岸の外灘が一望でき、特に夜景が美しいことで有名です。
リバーサイドは公園になっており、ジョギングコースもありました。一応、サイクリングコースとジョギングコースに分かれていますが、通行しているのは歩行者がほとんどです。
外灘ほど観光客で混雑していないので、こっちの方が断然走りやすいですね。
浦東新区から外灘までは、上海フェリーと呼ばれる渡船に乗って戻りました。こちらはフェリーが発着する「東昌路渡口」という船着場です。
乗船券(プラスチック製のコイン)を購入。運賃は片道2元。
船は二階建ての小型フェリーでした。
乗船時間は約10分間。あっという間に外灘の船着場「金陵東路渡口」に到着します。
外灘の北側に位置する「多倫路文化名人街」というエリアも走ってきました。
魯迅をはじめ、近代・現代中国の文化や思想に大きな影響を及ぼした文人たちが息づく街として知られ、最近は地元の若い人たちにも人気らしいですね。
まるで中国映画のシーンに出てきそうな建物があります。
洋風のお洒落な建築が多いですね。
「ケンタッキーおじさん」ことカーネル・サンダースかな?と思ったら、中国の有名な文人でした(名前は忘れました…)。
多倫路文化名人街からさらに北を目指すと「魯迅故居」と呼ばれる観光スポットがあります。
『阿Q正伝』や『狂人日記』の文学作品で知られる中国の文豪、魯迅(ろじん)が晩年を過ごした場所です。
1951年に元の姿に回復されて一般公開されています。こちらが魯迅旧居の入口です。
大陸新村(Continental Terrace)と書かれた住宅街には、今でも普通に住民が暮らしている。魯迅故居は一番奥の右側の建物。
見学ツアーに参加するには30分以上待つ必要があったため、今回は建物の雰囲気だけ楽しんできました。
魯迅故居は「山阳路」の道路沿いにあります。この辺りは幹の太い木がどっしりと根を張りめぐらせており、木のトンネルになっています。なんだか不思議な光景です。
その隣には「甜愛路」があります。甜愛は中国語で「甘い愛」の意味。若いカップルに人気のスポットらしいです。こちらも木のトンネルで覆われています。
甜愛路のポストで手紙を投函すると、ハートマークの消印を押してくれるんだとか。
魯迅故居の東側に「魯迅公園」があります。
甜愛路から園内に入ると、魯迅の銅像が出迎えてくれます。後ろに見えるのは「魯迅記念館」の建物です。
文豪・魯迅にちなんでなのか、魯迅公園の広場には世界の文学者の銅像が集結していました。こちらは『戦争と平和』や『アンナ・カレーニナ』の代表作で知られるロシアの文豪レオ・トルストイ(1828-1910)です。
他にもマクシム・ゴーリキーやアレクサンドル・プーシキンなど、なぜかロシアの文人を多く見かけました。
こちらはローマ人?足元には「但丁」と書かれていた。『神曲』などの代表作で知られるイタリアが世界に誇る文学者・思想家、ダンテ・アリギエーリ(1265-1321)です。
ウィリアム・シェイクスピアの隣で腰をかけているこちらの英国紳士はチャールズ・ディケンズ(1812-1870)。
もう少し園内を散策してみます。
こちらは園内中央にある魯迅のお墓です。銅像の奥にある石壁の下で眠っているそうです。
園内ではさまざまなレクリエーションを楽しむ人たちで賑わっていました。個人的にはボート遊びが気になりました。
バドミントンで遊ぶ人たちも多く見かけた。上海市民の憩いの場なのですね。
これまでにレースや旅ランで走ったことのある国内外のエリアをまとめました。
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マラソンをライフワークにしているアラフォー男性です。埼玉県に在住、都内IT企業に勤めながらマラソンブロガーとして活動中。本名は桑原智彦。プロフィール詳細へ
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