
マラソンブロガーのtomoです。
アシックスのランニングシューズ「ゲルニンバス25(GEL-NIMBUS 25)」を購入したので紹介します。
ゲルニンバスは、ゲルカヤノ、GT-2000と並ぶアシックスのロングセラーモデル。いずれも初心者ランナーのマラソンシューズ、シリアスランナーのジョグシューズとして人気です。
シリーズ25代目となる「ゲルニンバス25」は、カカト部分に新素材「PureGEL」を採用し、シリーズ史上最高のクッション性能を実現しています。
実際に履いてみないと分からないサイズ感やクッション性能について徹底的にレビューします。気になるゲルカヤノ29との違いについても深掘りしたいと思います。
個人的な好みを言ってしまうと「ゲルニンバス25」より「ゲルカヤノ29」の方がおすすめです。
今回紹介する「アシックス ゲルニンバス25」は以下の通販サイトから購入できます。
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今回紹介する「ゲルニンバス25」は、2023年2月2日に発売されました。
前作の「ゲルニンバス24」は2022年2月発売でしたので、約1年ぶりのアップデートとなります。
ちなみにゲルカヤノ(29)は2022年7月、GT-2000(11)は2022年12月にシリーズ最新作が発売されており、アシックスの攻めの姿勢が伺えます。
「ゲルニンバス25」は発売日当日にアシックス公式オンラインストアで注文しました。
「ニンバス(NIMBUS)」はラテン語で「雲」を意味します。雲のように軽く、快適な走り心地を目指しているのが命名の理由らしいです。
On(オン)のランニングシューズには英語で雲を意味する「Cloud」が使われていますが、アシックスは25年も前から雲のような履き心地を追求していたわけですね。
さて肝心の「ゲルニンバス25」の特徴は以下のとおり。
前作の「ゲルニンバス24」はミッドソールに「FF BLAST PLUS」と「FLYTEFOAM」を組み合わせていましたが、新作の「ゲルニンバス25」は植物由来の素材を24%使用した「FF BLAST PLUS ECO」を搭載しています。
また「ゲルニンバス25」はミッドソールの上に新開発のクッション素材「PureGEL」を配置することで、前作のクッション素材よりも65%柔らかく、約10%の軽量化を実現しています。
以下は「ゲルニンバス25」の基本スペックをまとめた表です。前作の「ゲルニンバス24」、そのほか「ゲルカヤノ29」と「GT-2000 11」とも比較します。
ゲルニンバス25 | ゲルニンバス24 | ゲルカヤノ29 | GT-2000 11 | |
---|---|---|---|---|
発売 | 2023年2月 | 2022年2月 | 2022年7月 | 2022年12月 |
定価 | 19,800円 | 17,600円 | 17,600円 | 14,300円 |
ミッドソール | FF BLAST PLUS ECO、PureGEL | FF BLAST PLUS、FLYTEFOAM、GEL | FF BLAST Plus、LITETRUSS、GEL | FF BLAST、FLYTEFOAM、LITETRUSS、GEL |
2023年2月時点では、新クッション素材「PureGEL」が搭載されているのは「ゲルニンバス25」だけです。
ちなみに他の「GEL」は外側から見える構造ですが、「PureGEL」はシューズの内部に収まっています。
それでは「ゲルニンバス25」を詳しく見ていきましょう。
まずは側面から。ミッドソールの存在感がハンパないですよね……。白い部分が「FF BLAST PLUS ECO」。
フォアフットは弧を描くように上に沿ったフォルムになっています。ミッドソールの部分には「FF BLAST+」が印字されています。
カカトの部分は後方に突き出たスタイル。その上にちょっと見えづらいですが黒のストライプに「PureGEL」と印字されています。この内側に新素材「PureGEL」が内蔵されています。
アッパーにはエンジニアードメッシュを採用。通気性を高める通気孔が散りばめられているのが分かります。
シューレース(紐)システムはユニークな構造をしており、紐を穴ではなく、輪に通して固定するスタイル。
さらにタンもユニーク。ニット素材を採用することで伸縮性と通気性を高めています。
さらにさらに、アンクル(足首)パッドもユニーク。柔らかい分厚いパッドがくるぶしの下に来るように、足首を包みます。
「ゲルニンバス25」を履いて一番衝撃を受けたのは、このアンクルパッドでしたね。こういう足の固定の仕方があるんだ……と良い意味で固定概念を否定されました。
靴底も見てみましょう。フォアフットとカカトの部分にだけグリップ性能に優れたアウターソールを配置しています。これは消耗が少し心配ですね。
靴底は緩やかなカーブを描いていますが、側面は概ねフラットです。真ん中の部分だけ、わずかながら窪みがあります。
「ゲルニンバス25」の重さは、メンズ27.0cmで290gとなります。
今回は、エキストラワイドのメンズ25.5cmを選びましたが、実測値の重さは279gでした。
ランニングシューズの中では重い部類に入りますが、実際に手に持った感覚だとボリューム感のある見た目の割には軽く感じます。
メンズ、レディースともに幅広のエキストラワイドが選べます。ゲルニンバスのような人気モデルだと選択肢があるのが嬉しいですね。
サイズ展開は以下のとおりです。スタンダード、エキストラワイドともに同じサイズ展開となります。
ランニングシューズ選びでは、いつも25.5cmか26.0cmで悩みますが、ワイドタイプがあれば小さめのサイズでもフィットします。
今回はエキストラワイドの25.5cmを選びましたが、足指周りにかなり余裕があります。
25.0cmのエキストラワイド、25.5cmのスタンダードでも良かったのでは?と思うほどでした。
さて、ここからが本題です。実際に履いてみないと分からない履き心地について感想をまとめます。
当ブログで紹介するランニングアイテムはすべて自分の意思で、そして自費で購入しています。そのためPR記事とは違い、メーカーに忖度なしでコメントができます。
「NIMBUS(雲)」の名前からふわふわした柔らかい履き心地を期待していましたが、むしろ逆の印象を受けました。
クッション性は高いものの、履き心地はやや硬く感じます。例えるならお餅のようなクッション。グイッと踏み込むと程よい反発力を実感します。
この感覚は覚えがあります。ナイキの「エピックリアクト フライニット」の履き心地に似ています。
2018年に「ふわ・かる・びよーん」のキャッチコピーで登場しましたが、キャッチコピーとは真逆のお餅のようなクッションでした。
ミッドソールの構造、アウターソールの配置、アッパーのニット構造も何となく似ている気がします。
一番衝撃を受けたのがこれ。履き口が二層構造になっており、外側は肌に触れず、分厚いアンクルパッドがくるぶしの下あたりを包み込み、足をしっかりと固定します。
上から見ると、隙間が見えるんですよね。
これは正直すごいと思いました。長時間走り続けてもホールド感が損なわれず、アキレス腱を痛める心配もありません。
むしろこのアンクルパッドこそが「雲」のようにふわふわしていました。
もうひとつのお気に入りポイントが、シューレース周り。アッパーに設けられた「穴」ではなく、アッパーに接続した「輪」に紐を通すシステムなので、構造的にあそびを持たせています。
そのため、上部からの締め付けられる感じがしません。でも、アンクルパッドで足がしっかり固定されるので、ランニング中にズレる心配もありません。
個人的にはシューズをがっちり固定するのが好みなので、紐はキツめに締める派ですが「ゲルニンバス25」なら締め上げなくても問題なさそう。
その方が足に余計なストレスを与えなくて済みます。
初日から早速、26km走で「ゲルニンバス25」を使いました。ペースは4:30/km。
クッションが柔らか過ぎないので、ジョグよりも速いペースも楽に走れました。
カーブを描いたソールデザインのおかげなのか、ライド感が特に素晴らしいですね。「ライド」シリーズほどではありませんが、リズムに乗るとグイグイと前に進む推進力が実感できます。
まだ30kmしか走っていませんが、ソールの状態はこちら。
特にフチの部分の損傷が目立ちます。そりゃそうですよね。だって無防備ですから。ナイキの「エピックリアクト フライニット」の時も損傷が激しかったですね。
一応補足しておくと、30kmはロードだけでなく、不整地(砂利道)も走っています。
長く使い続けたいなら、アウターソールのプロテクションが充実している「ゲルカヤノ29」の方をおすすめします。
安定感も非常に高く、万人向けのモデルとなっています。初心者ランナーならマラソンシューズとして使えますし、シリアスランナーならジョグシューズとして活用できます。
自分が持っている「ゲルニンバス25」「ゲルカヤノ29」「GT-2000 10」のおすすめ度をランク付けすると、
ですかね。
「ゲルニンバス25」はアンクルパッドの履き心地とライド感が優れていますが「ゲルカヤノ29」も違った意味でアンクルパッドが優れているんですよね。
さらに安定感と耐久性の観点では「ゲルカヤノ29」に軍配が上がります。
今回紹介した「アシックス ゲルニンバス25」は以下の通販サイトから購入できます。
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2022年8月に発売されたアシックスの「ゲルカヤノ29」を紹介します。
前モデルからミッドソールの厚みが増し、クッショニングが「FF BLAST Plus」にアップデート。その履き心地には感動しました。特徴は以下のとおり。
「とも」は発売日直後に注文しました。早速履いてみたので詳しくレビューしたいと思います。
こちらの「アシックス ゲルカヤノ 29」は以下の通販サイトから購入できます。
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