
徹底レビュー|ナイキ ペガサス38:サイズ26.0cm・重さ265g
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2021年4月に発売されたエアズーム ペガサス 38(AIR ZOOM PEGASUS 38)は、ナイキ史上最も売れているペガサスシリーズの最新モデル。インターバル走からスロージョグまで幅広いランニングシーンに対応できる万能シューズだ。実際に履いてみて気づいた点を紹介する。

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目次と内容
万能ランニングシューズ
「ペガサス38」の特徴は以下のとおり。
- ミッドソールに「ナイキ リアクト フォーム」を使用
- 反発性に優れた「ズーム エア ユニット」を前足部に配置
- 柔らかくて通気性の高いサンドウィッチ構造のメッシュ素材をアッパーに採用
- 前作との主な違いは、幅広のつま先部分と柔らかくて厚めタン
- 定価は、税込14,300円
- 重さは、265g(メンズ26.0cm)
- エクストラワイド版・フライイーズ版あり


最大の特徴は、インターバル走からスロージョグまで幅広いランニングシーンに対応できること。クッション性に優れた「ナイキ リアクト フォーム」と、反発性に優れた「ズーム エア ユニット」の組み合わせが、あらゆるスピードにおいて快適な履き心地を実現している。
ランニングシューズ選びに迷ったら、とりあえずペガサスを買っておけば間違いない、というのが僕の持論。
前モデル「37」との違い
以下は「ペガサス38」の仕様をまとめたもの。参考までに前作の「ペガサス37」と「ペガサス36」と比較する。
PEGASUS 38 ペガサス 38 | PEGASUS 37 ペガサス 37 | PEGASUS 36 ペガサス 36 | |
---|---|---|---|
発売 | 2021年4月 | 2020年4月 | 2019年4月 |
重さ | – | 285g(28cm) | 272g(28cm) |
ドロップ | – | 10mm | 10mm |
ミッドソール | Nike Reactフォーム+Air Zoomユニット(前足部) | Nike Reactフォーム+Air Zoomユニット(前足部) | フルレングスのZoom Airユニット |
アッパー | サンドウィッチ構造のメッシュ素材 | トランスルーセントのメッシュ | エンジニアードメッシュ |
アウトソール | Nike Grind を採用(約9%) | 改善されたグリップ力 | ワッフルピストンのラバー |
前作と比較
前作の「ペガサス37」の違いを見ていこう。まず、最も分かりやすい違いがタンの厚さだ。36と37はフラットだったが、38は34と35と同じクッション入り。37(写真左)と38(写真右)を比較すると、タンの厚さの違いが一目瞭然。

アッパーのメッシュにも変化が見られる。37(写真下)は透けるトランスルーセントな素材が特徴だったが、38(写真上)はニット素材ぽく仕上がっている。写真ではわかりづらいが、38はつま先部分がより幅広になっている。

唯一、前作から進化を感じられたポイントはシューレース(紐)周り。シューレースの締め具合を細かく調整しやすくなっている。
良くも悪くも「PEGASUS 38」は、34や35の旧仕様に戻った感じがある。
歴代ペガサス
以下は僕のペガサスコレクション。上から、34→35→36→37→38。「ペガサス34」はカスタムモデルで、左右に「TOMO.RUN」のロゴが入っている。

デザイン
それでは「ペガサス38」を詳しく見ていこう。
ミッドソールにはクッション性に優れた「ナイキ リアクト フォーム」を採用し、前足部には反発性に優れた「ズーム エア ユニット」を配置している。外側には「air zoom」のロゴが小さく入っている。


リアクト フォームはシワになりやすいが、斜めに窪みを入れることで耐久性を高めている。
内側には極小の文字で「ENGINEERED TO THE EXACT SPECIFICATIONS OF WORLD-CLASS RUNNERS NIKE RUNNING」が印字されている。一流マラソン選手が履いているシューズと同じスペックだよという意味。ペガサスにナイキの最新テクノロジーが採用されていることを強調している。


アッパーにはサンドウィッチ構造のメッシュ素材を採用。通気性を担保しつつ、前作よりも柔らかく、クッション性が増している。

シューレースは前作から改良され、締め具体を細かく調整しやすくなった。

タンはクッション入りで分厚い。最近はペラペラのタンが主流なので、違和感を感じる。

カカト周りもアンクルパッドにクッションが厚めに配置されている。足首を優しく包み込み、シューズのホールド感を高めてくれる。

アウターソールはグリップ力に優れたラバーを配置。「ペガサス 38」には環境に優しい再利用素材「Nike Grind」を利用しているという。

サイズ感
「ペガサス38」のサイズ展開は以下のとおり。
- メンズ:24.5cm〜30.0cm
- レディース:22.5cm〜26.5cm
普段のランニングシューズ選びでは25.5cmか26.0cmで迷うが、これまでペガサスは25.5cmの「エクストラワイド(4E)」を選んできた。
「ペガサス38」は、つま先部分が幅広になっている。ワンサイズ上の26.0cmの通常タイプを選んでみたが、ちょうど良いサイズ感に満足している。通常タイプのほうがカラバリも豊富なので有難い。

耐久性
ここでは定点観測的に「ペガサス38」の消耗具合をアップデートしていく。まずはとりあえずデビューラン直後の状態から。早速、ナイキ リアクト フォームに小さなシワが入った。

PEGASUS 38の評価
ここからは実際に「ペガサス38」を履いた感想をまとめていく。
ホールド感が強い
分厚くなったタン、クッション多めのアンクルパッド、そして改良されたシューレースが組み合わさり、シューズのホールド感は強め。上下左右から心地よい圧力を感じる。

シューレースは秀逸
「ペガサス 38」の最も優れているポイントはシューレース周りだと思う。通常だと上の部分だけキツく締めても自然と緩んでくるが、「ペガサス 38」はそれぞれのパーツがあたかも独立しているかのように、締め具合に緩急を付けやすい。例えば上と下をキツく、真ん中だけユルく締めるという細かな調整も可能。

つま先は広め
前作との違いは、つま先部分がゆとりある設計になっていること。僕の足は幅広なので、つま先周りのスペースに余裕があるのは有難い。一方で踏み込んだ時にフォアフットが「ぺシャッ」となるので、フォアフット走法には向いていない。

マイナー・ダウングレード?
36→37ではメジャー・アップデートと呼ぶにふさわしい進化だった。同じような進化を期待していたためか、37→38では目立った進化は感じられず、タンやアッパーメッシュが旧仕様に戻ったため、マイナー・ダウングレードに感じられた。
なので「ペガサス37」を持っている人には「ペガサス38」はおすすめしない。しかし完成度の高い万能ランニングシューズであることには変わりないので、「ペガサス36」以前を履いている人、あるいは初めてペガサスシリーズを手にするに人には自信を持っておすすめできる1足だ。

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