Stravaの使い方。ランナーが無料で使える機能は?

ランナーやサイクリストに絶大な人気を誇るStrava(ストラバ)の使い方を分かりやすく解説します。
「とも」は2013年から愛用しており、2015年から有料会員に加入しています。無料で使える機能や有料会員のサブスクリプションのメリット・デメリットについても紹介します。
この記事はマラソンブロガー「tomo」が書きました。
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目次と内容
アスリートのためのSNS
Stravaは、ランナーやサイクリストに特化したソーシャルネットワークサービス。2009年にアメリカで誕生し、現在は日本語を含む14ヶ国語に対応しています。
Strava(ストラバ)とはスウェーデン語で「一生懸命に取り組む」の意味。目標に向かって全力を捧げるアスリートの理念を体現しています。
米サンフランシスコに本社を置くStravaはターゲット層を運動オタク(sports nerd)に絞っており、すでに全世界で約1億人のアスリートを囲い込んでいます。
ユーザからすると、ランナーやサイクリストなど同じ趣味のオタクしかいないので、マニアックな情報を気兼なく共有できます。
Stravaを選ぶ理由
「とも」は2013年からStravaを利用しており、2015年からは有料会員にも登録しています。
ランニングのアクティビティはGarminやApple Watchで記録していますが、データはすべてStravaで一元管理するほど愛用しています。その魅力を簡単に紹介します。
UIが優れている
まずUI(ユーザインターフェース)が非常に使いやすい点が気に入っています。Stravaはウェブサイトとアプリの両方使えますが、特にアプリのUIは秀逸。ユーザ同士でつながる機能からアクティビティの詳細な分析まで、簡単な操作で使えます。
ユーザ数が圧倒的に多い
SNSの使い勝手はユーザ数の多さで決まります。他のランニングアプリにもユーザ同士でつながれる機能はありますが、ユーザ規模はStravaが抜きん出ています。
分析機能が充実
ガチランナーに嬉しいのが、Stravaの分析機能。日々のトレーニングやレースの記録を取り込むと、そのパフォーマンスレベルを多角的に分析してくれます。ただし分析機能のほとんどが有料会員向けです。
走りたくなる機能が充実
例えば自分だけのルートマップを作ったり、公開されたルートマップで最速記録を競ったり、課題を達成してデジタルバッジを集めたり、ランニングのモチベーションを上げてくれる機能が満載です。
初期設定
Stravaはウェブサイトとアプリの両方で使えますが、ここでは主にアプリの使い方を解説します。
まずはスマホにStravaアプリをインストールし、Stravaアカウントにログインしましょう。アカウントは以下の方法でログインすることができます。
- メールアドレスでログイン
- Facebookアカウントでログイン
- Googleアカウントでログイン
初めてメールアドレスでログインする場合は、氏名や生年月日などの個人情報が求められます。一点注意すべきは、氏名を実名にすると他のユーザにも表示されてしまうので、匿名で使いたい場合はニックネームを使うのがおすすめです。
プライバシー設定
Stravaはアスリート同士のつながりを活性化させるサービス設計になっているため、プライバシー設定はしっかり行いましょう。
ユーザ同士でのつながりに抵抗がない方は問題ないですが、匿名で使いたい方は設定を間違えると意図せぬところで情報が公開されてしまいます。
とりあえず以下の3つを抑えておけば大丈夫です。
プロフィールの公開設定
プロフィール情報の公開レベルは、以下の2段階で設定できます。
- 全員:Stravaを使用するすべての人が閲覧・フォロー可能。
- フォロワー:自分のフォロワーのみ閲覧可能。フォローするユーザを承認できる
ただし設定を「フォロワー」にしても、氏名の情報はStravaを使用していないユーザにも見えてしまうため、実名を知られたくなければ匿名を使うのが無難です。
アクティビティの公開設定
アクティビティの公開レベルは、以下の3段階で設定できます。
- 全員:Stravaを使用するすべての人が閲覧可能。セグメントやリーダーボードには掲載される
- フォロワー:自分のフォロワーのみ閲覧可能。セグメントやリーダーボードには掲載される場合がある
- 自分のみ:自分以外に表示されない。セグメントやリーダーボードには掲載されない
セグメントやリーダーボードは、公開されたコースの最速タイムが競える機能ですが、対象のコースを走るとAIが自動で認識してコースにタグ付けします。
なお、デフォルトの公開設定とは別に、アクティビティ単位で公開レベルを設定することもできます。
マップの公開設定
アクティビティのデータに不可欠なマップは、自分で見返す分には便利です。しかしマップを見た第三者に、いつも走っているコースや自宅・職場の場所を特定される危険があります。
そこでStravaには、以下の公開オプションを設けています。
- 指定した場所にあるアクティビティの開始または終了地点を非表示にする
- すべてのアクティビティの開始及び終了地点を非表示にする
- アクティビティマップを完全に非公開にする
例えば、開始地点から半径1kmw非表示にすれば、どこから走り始めたのが分からなくなります。
ランニングアプリで記録
Stavaのアプリには、スマホのGPSを使ってランニングを記録する機能があります。
アクティビティのタイプはランニングやトレイルランニング、ライドやウォーキングなどが選べます。
ランニング中は、距離やペース、ルートマップなどが記録できます。自動停止やラップ表示、音声ガイダンスなどの機能も充実しています。
これらの機能はすべて無料で使えます。
ランニングウォッチと連携
Stravaを使っているランナーの多くは、ランニングウォッチで記録したアクティビティをStravaにアップロードしています。「とも」は、GarminやApple WatchのデータをStravaにアップロードしています。
Stravaと連携できる主なランニングウォッチは以下のとおりです。
- Garmin
- Apple Watch
- fitbit
- Polar
- Sunnto
アカウントを連携する
Stravaのアプリの設定→アプリケーション、サービス、デバイスから各種ランニングウォッチのアカウントと連携できます。例えばGarminと連携するには、Garmin Connectのアカウントと連携します。
アカウント連携を解除する
上と同じ画面で連携済みの端末を選んで削除すると、アカウント連携が解除されます。
無料版の機能
アクティビティの記録
アプリを使ってアクティビティが記録できます。ランニングの場合、距離やペース、走行ルートの記録が残せます。
デバイス連携
GarminやApple Watchなどのランニングウォッチとアカウント連携できます。連携すると、端末で記録したデータをStravaに自動でアップロードすることができます。
SNS機能
ユーザ同士でつながれる機能が使えます。気になるアスリートをフォローしたり、いいねやコメントしたりできます。
Beacon(スマートフォン)
アプリで記録する際に、家族や友人にリアルタイムで位置情報を共有できます。
有料版の機能
Beacon(デバイス)
連携したGarminまたはApple Watchで記録する際に、家族や友人にリアルタイムで位置情報を共有できます。
ルート作成
地図を使って自分だけのルートが作れる機能です。距離や獲得標高などが計算できる他、ルートを保存してアプリに表示することもできます。
セグメント分析
同一セグメントにおいて、自分の過去のタイムや、他のアスリートのタイムと比較できます。
トレーニングダッシュボード
練習内容を俯瞰できる機能です。週毎、月毎にどんな練習をしたのがひと目で分かります。
心拍数とパワーデータの分析
心拍数を記録したアクティビティの心拍数分析が確認できます。
アクティビティの詳細データ
ペース分析やペース分布など、運動生理学に基づいたマラソントレーニングに必要なデータが確認できます。
目標設定
走る頻度や距離など、目標を設定できる機能です。目標に対する進捗を確認することで走るモチベーションにつながります。
トレーニングログ
過去のトレーニングからパターンを確認できます。
エフォートの比較
アクティビティにかかった負荷を「エフォート」というStrava独自のロジックで数値化してくれる機能です。負荷をかけ過ぎていないのチェックに役立ちます。
パーソナルヒートマップ
過去に走ったルートが地図上でヒートマップとして確認できます。
パートナー企業特典
主にアメリカのサービスの割引特典が受けられますが、日本ではあまり使えなさそう。特典は以下のとおりです。
- Sundays Insurance:タクシー代$50の補償など
- Competitive Cyclist:$100注文で$20オフ
- Runcoach:$99のゴールドメンバーシップで50%オフ
- McMillan:毎月のパーソナルコーチングが$100オフ
サブスクリプションは加入すべき?
Stravaの有料会員は「サブスクリプション」と呼ばれ、月額料金525円〜(年払い6300円の場合)加入できます。初めて利用する方は、30日間の無料体験が使えます。
- 月払い:毎月800円
- 年払い:年間6,300円(525円/月)
2018年〜2020年には「トレーニング」「セーフティ」「アナリシス」という3つの有料プランに分割されましたが、ユーザから不評だったのか、現在は「サブスクリプション」に一本化されています。
サブスクリプションに加入すると、上で紹介した有料版の機能が使えます。つまり、以下の得点に価値を見出せるかが、サブスクリプションに加入すべきか否かの判断ポイントになります。
- Beacon (デバイス)
- ルート作成
- セセグメント分析
- トレーニングダッシュボード
- 心拍数とパワーデータの分析
- アクティビティの詳細データ
- 目標設定
- トレーニングログ
- エフォートの比較
- パーソナルヒートマップ
- パートナー企業特典
「とも」は、主に以下の分析ツールを使うため、サブスクリプションに加入する価値はあると考えています。ちなみに2015年からずっと有料会員です。
- トレーニングダッシュボード
- 心拍数とパワーデータの分析
- アクティビティの詳細データ
おまけ
Stravaはスウェーデン語で「一生懸命取り組む」という意味ですが、スウェーデンで生まれたわけではありません。創業者のひとりMichael Horvathがスウェーデン人で、子供の頃にスウェーデンに住んでいたことが、命名の決め手だったとか。
本社は米サンフランシスコにあり、非上場企業ながらセコイア・キャピタルを始め著名なベンチャーキャピタルから資金調達を行っています。
サブスクリプションは同社の重要な収益源ですが、他にも膨大なアクティビティデータを解析して、行政や企業に有料で提供しています。
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