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【Stravaの使い方】初期設定まとめ。無料版と有料版の違いも解説
Stravaはランニングやサイクリングのアクティビティを記録・管理するためのアプリ。SNS機能もあり、アスリート同士でつながることもできます。無料版でもひと通り使えますが、有料版に登録すると各種分析ツールにアクセスできます。ユーザ歴10年以上のランナーが、Stravaの使い方を分かりやすく紹介します。
目次と内容
Stravaの特徴
Strava(ストラバ)は全世界で約1億人が利用するアスリートに特化した世界最大のSNSです。ユーザはランニングやサイクリングなどのアクティビティを記録したり、気になるアスリートをフォローしたり、セグメントと呼ばれるコースでタイムを競い合ったりすることができます。
Webサイトとモバイルアプリで利用でき、無料版はアクティビティの記録やスマートウォッチとの連携、SNS機能などに対応しています。有料版のサブスクリプションに登録すると、アクティビティの詳細データや各種分析ツールにアクセスできます。
Stravaは2007年にアメリカで誕生し、創業者のひとりのMichael Horvathがスウェーデン人であることから、スウェーデン語で「一生懸命に取り組む」を意味する「strava」と命名されたそうです。
最初にやるべき設定
ここではStravaを使い始めるために最低限必要な設定について、主にモバイルアプリの操作を説明します。
アカウント登録
最初にStravaのモバイルアプリ(iOS・Android)をインストールしてからアカウントにログインしましょう。初めてログインする時は氏名や生年月日などの個人情報が求められます。氏名を実名にすると他のユーザにも表示されてしまうので、匿名で使いたい場合はニックネームを使うのがおすすめです。ログインは次の方法から選べます。
- メールアドレスでログイン
- Facebookアカウントでログイン
- Googleアカウントでログイン
プロフィールの公開設定
Stravaはアスリート同士のつながりを増やす設計になっているため、プライバシー設定を正しく理解する必要があります。プロフィール情報の公開レベルは、以下の2段階で設定できます。
- 全員:Stravaを使用するすべての人が閲覧・フォロー可能。
- フォロワー:自分のフォロワーのみ閲覧可能。フォローするユーザを承認できる
ただし設定を「フォロワー」にしても、氏名の情報はStravaを使用していないユーザにも見えてしまいます。実名を知られたくなければニックネームを使うのが無難です。
アクティビティの公開設定
アクティビティの公開レベルは、次の3段階で設定できます。なお、デフォルトの公開設定とは別に、アクティビティ単位で公開レベルを設定することもできます。
- 全員:Stravaを使用するすべての人が閲覧可能。セグメントやリーダーボードには掲載される
- フォロワー:自分のフォロワーのみ閲覧可能。セグメントやリーダーボードには掲載される場合がある
- 自分のみ:自分以外に表示されない。セグメントやリーダーボードには掲載されない
セグメントやリーダーボードは、公開されたコースのタイムを競える機能ですが、対象のコースを走るとAIが自動で認識してコースにタグ付けします。
マップの公開設定
ランニングやサイクリングのアクティビティは移動ルートをマップに表示してくれます。自分で見返す分には便利ですが、第三者にいつも走っているコースや自宅・職場の場所を特定される危険があります。そこでマップの公開は次の3段階で設定できます。アクティビティは公開したいけどマップは公開したくない時に便利です。
- 指定した場所にあるアクティビティの開始または終了地点を非表示にする
- すべてのアクティビティの開始及び終了地点を非表示にする
- アクティビティマップを完全に非公開にする
無料版で出来ること
プライバシー設定が終わったら、モバイルアプリでアクティビティを記録してみましょう。アクティビティの記録やスマートウォッチとの連携、SNS機能は無料版でも利用できます。
モバイルアプリで記録する
StravaのモバイルアプリにはスマホのGPSを使ってアクティビティを記録できます。アクティビティのタイプはランニングやトレイルランニング、ライドやウォーキングなどから選べます。記録中は距離やペース、ルートマップなどが記録でき、自動停止やラップ表示、音声ガイダンスなどの機能も充実しています。
スマートウォッチで記録してStravaに転送する
Stravaは次のスマートウォッチで記録したアクティビティを読み込むこともできます。
- Garmin
- Apple Watch
- Coros
- fitbit
- Polar
- Sunnto
例えばGarminウォッチで記録したアクティビティを読み込みたいなら、StravaのアカウントとGarminのアカウントを連携させます。するとGarminウォッチでアクティビティを保存して間もなくStravaでアクティビティが確認できます。モバイルアプリ取得できない心拍数などのデータはGarminウォッチ経由なら取り込むことができます。
アクティビティを編集する
アクティビティは編集が可能です。公開設定を変更したり、写真をアップロードしたり、使用したギア(シューズ)を選択したり、メモを記入したりすることができます。
他のユーザとつながる
Stravaに保存したアクティビティは自分のアカウントのタイムラインに表示されます。気になるアスリートをフォローすると、フォローした人のアクティビティもタイムラインに表示されます。逆に自分がフォローされるとフォローした人のタイムラインに自分のアクティビティが表示されます。
他のSNSと同様にアクティビティに「いいね」したり、コメントを送ったりすることもできます。
Beacon(ビーコン)で自分の場所を知らせる
モバイルアプリでアクティビティを記録する際に、家族や友人にリアルタイムで自分の位置情報を共有できます。海外だとランニングやサイクリング中に襲われたりするリスクが高いので、結構使っている人は多いようです。
有料版で出来ること
Stravaには「サブスクリプション」と呼ばれる有料会員向けのサービスがあります。初めて利用する方は30日間の無料体験が使えるので、気になる方は試してみましょう。サブスクリプションの利用料金は月払いで800円、年払いで6,300円となり、年払いにすると毎月525円〜のコストで利用できます。
サブスクリプションに加入すると、無料版の機能に加えて次の機能が使えます。これらの機能に価値を見出せるかがサブスクリプションに加入すべきか否かの判断ポイントになります。
- アクティビティの詳細データ
- 心拍数とパワーデータの分析
- トレーニングログ
- エフォートの比較
- ルート作成
- セグメント分析
- Beacon(スマートウォッチに対応)
- 目標設定
- パーソナルヒートマップ
- パートナー企業特典
それぞれ詳しく見ていきましょう。
アクティビティの詳細データ
ペース分析やペース分布など、運動生理学に基づいたマラソントレーニングに必要なデータが確認できます。
心拍数とパワーデータの分析
心拍数を記録したアクティビティの心拍数分析が確認できます。
トレーニングログ
無料版ではアクティビティがタイムライン形式で表示されますが、有料版は週毎、月毎に練習内容が俯瞰できます。過去のトレーニングからパターンを確認するのに便利です。
エフォートの比較
アクティビティにかかった負荷を「エフォート」というStrava独自のロジックで数値化してくれる機能です。負荷をかけ過ぎていないのチェックに役立ちます。
ルート作成
地図を使って自分だけのルートが作れる機能です。距離や獲得標高などが計算できる他、ルートを保存してモバイルアプリに表示することもできます。
セグメント分析
同一セグメントにおいて、自分の過去のタイムや、他のアスリートのタイムと比較できます。
Beacon(スマートウォッチに対応)
無料版ではモバイルアプリでBeaconが使えますが、有料版は連携したGarminまたはApple Watchでもリアルタイム位置情報共有サービスが利用できます。
目標設定
走る頻度や距離など、目標を設定できる機能です。目標に対する進捗を確認することで走るモチベーションにつながります。
パーソナルヒートマップ
過去に走ったルートが地図上でヒートマップとして確認できます。
パートナー企業特典
主にアメリカのサービスの割引特典が受けられますが、日本ではあまり役に立たそう。特典は以下のとおりです。
- Sundays Insurance:タクシー代$50の補償など
- Competitive Cyclist:$100注文で$20オフ
- Runcoach:$99のゴールドメンバーシップで50%オフ
- McMillan:毎月のパーソナルコーチングが$100オフ
有料版を使い続ける理由
自分は2013年Stravaに登録し、2015年から有料版の会員です。主に次の3つの機能に価値を感じており、レースや練習の振り返りに役立てています。
- アクティビティの詳細データ
- 心拍数とパワーデータの分析
- トレーニングログ
とはいえGarmin Connectのモバイルアプリなら、これらに近しい機能が無料で使えます。それでもStravaの有料版を使い続けている理由は次のとおり。
ユーザーインターフェイスが優れている
簡単に言うと、アプリの使い勝手が非常に優れています。特に膨大なデータからインサイトを見やすく表示してくれて助かっています。データってただ羅列するだけだとあまり意味がないんですよね。トレーンニング状況を瞬時に把握して、次の練習に生かせるような見せ方でないと宝の持ち腐れになってしまいます。
互換性が高い
Garmin Connectのモバイルアプリに対応しているスマートウォッチはGarminウォッチに限られますが、Stravaは主要スマートウォッチのブランドと互換性があります。Stravaなら、GarminとApple Watchを併用して、アクティビティを一箇所に集約することが可能です。
最後まで読んでいただき有難うございました。この記事を共有していただけると嬉しいです。