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【宇奈月温泉でランニング】やまびこ遊歩道から黒部峡谷を走ってみた

【宇奈月温泉でランニング】やまびこ遊歩道から黒部峡谷を走ってみた

富山県黒部市の宇奈月温泉から黒部渓谷沿いの「やまびこ遊歩道」をランニングしてきたので紹介します。Googleマップには載っていない赤い鉄橋「山彦橋」を渡るのが大事なポイントです。

当ブログでは広告を利用していますが、紹介するランニングアイテムはすべて自費で購入し、忖度なしでレビューしています。

更新日: 公開日:

この記事の内容

宇奈月温泉とは?

宇奈月(うなづき)温泉は、富山県北東部にある温泉街です。泉質は無色透明の肌にやさしい弱アルカリ性単純泉。「美肌の湯」としても知られています。

温泉街の最寄駅は富山地方鉄道の終点、宇奈月温泉駅。北陸新幹線の黒部宇奈月温泉駅に隣接する新黒部駅から30分ほどでアクセスできます。

宇奈月温泉駅から先は「黒部峡谷トロッコ列車」に乗り換えると、トロッコ列車に乗って黒部川のさらに上流を目指せます。2019年に一度乗ったことがありますが、黒部渓谷の絶景と断崖絶壁スレスレをゆくスリルが同時に楽しめる奇妙な体験でした。

今回は「黒部名水マラソン2022」に参加するため、宇奈月温泉の「宇奈月温泉 お酒のお宿喜泉」で前泊しました。源泉掛け流しの温泉が最高でした。

野生のサルが生息する温泉街

マラソン大会の前日はランオフ(=走るのを休む)するよりも、軽くジョギングしておいた方が良い。そんなわけでチェックインを済ませると、すぐに温泉街へ走りに出かけました。

まずは宇奈月温泉駅へ。黒部川を渡り、昔ながらの旅館が立ち並ぶ温泉街を駆け抜けます。

「宇奈月公園」に近づくと、何か動く物体を発見。なんと、野生のサルでした。

温泉街の中心にある十字路でもサルを発見。人を恐れる気配がないので、慣れているのでしょうか。

温泉街のメインストリート(おもかげ通り)を進んでいきます。

こちらは「湯めどころ宇奈月総湯」。源泉掛け流しの日帰り温泉と観光案内所が併設された場所。先月「魚津しんきろうマラソン2022」に参加した後、汗を流しにここを訪れたばかりです。

ようやく宇奈月温泉駅に到着しました。

さらに進んでいくと、黒部峡谷鉄道の宇奈月駅の駅舎が見えてきました。

やまびこ遊歩道

Googleマップによると、これより先はトロッコ列車に乗らないと黒部川の上流には行けません。一旦宿まで引き返して、宇奈月温泉駅の対岸の道路を走って行こうとした時「遊歩道周辺案内」と書かれた看板を見つけました。

これを見ると「山彦橋」を渡って「やまびこ遊歩道」経由で黒部川の上流に行けることが分かりました。

やっぱり現地での情報収集は大事だなと改めて実感しました。

山彦橋

寂れた階段を下り、トロッコ列車の線路下を通り抜けます。

すると目の前に真っ赤な鉄橋が姿を現しました。こちらが有名な「山彦橋」。

山彦橋からはもうひとつの鉄橋が見えます。こちらは「新山彦橋」。調べてみると、かつては「山彦橋」をトロッコ列車が通っていましたが「新山彦橋」が完成してからは遊歩道として使われています。

山彦橋を渡ると、今度はトンネルの入口があみずの。

トンネルの中はこんな感じ。所々に窓のような穴が空いているので、そこまで暗くはありません。

宇奈月ダム

トンネルを抜けると自動車道と合流します。そこには「宇奈月ダム展望台」と書かれた休憩所がありました。

しばらく一般道沿いを走り続けると「宇奈月ダム」の入口を発見。

一応「資料室はこちら」と書かれた看板を見つけたので、矢印の方向に向かってゆくとダムの資料室がありました。

そんなに大きな資料室ではなく、ざっと見るのに5分もかかりません。

帰り際に「ダムカード」というものを貰って資料室を後にしました。

ダムの先には「うなづき湖第一展望広場」という駐車場兼休憩所があります。この辺りは宇奈月ダムに堰き止められた「宇奈月湖」が広がります。そして峡谷沿いをトロッコ列車がのんびり走っていきます。

湖面橋

湖面橋を渡って再び黒部川の対岸へ。

ここからは「とちの森トンネル」の中をしばらく走ります。こういう山奥のトンネルをひとりで走るのは恐怖でしかないですね……。

木管事件

しばらくすると「木管事件碑」と書かれた看板を目にしました。殺人事件とかだったら嫌だな……と思いながら恐るおそる案内板を読むと、こんなことが書かれていた。

宇奈月温泉木管事件は、戦前の大審院が、初めて「権利の濫用」という文書を判決文の中で使い、所有権の濫用になる請求を許さなかった民事裁判として有名である。対象六年、黒薙川上流から宇奈月温泉まで引湯木管が敷設されたとき、個人所有地のわずか六平方メートルほどの部分につき承諾を得ていなかった。この土地と隣接地の買主が、土地所有権の妨害を強調して地価の数十倍の高値での全部買収を要求し、これを拒否されたため引湯木管撤去と立ち入り禁止を求めて提訴したが、第一審・第二審共に敗訴した。大審院も買主の請求を認めなかった。ーー現地案内板より

なるほどね、とりあえず殺人事件じゃなくてよかった。

とちの湯露天風呂

木管事件碑を後にして、宇奈月湖を左手に見ながら走り続けます。

そしていよいよ終着点の「とちの湯露天風呂」に到着。黒部峡谷の対岸を走るトロッコ列車と宇奈月湖を望みながら入浴できる日帰り温泉施設です。

これより先の道はないので、往路と同じ道をたどりながら旅館に戻ります。帰り際に新山彦橋を渡るトロッコ列車の写真を山彦橋から撮影することができた。ナイスタイミング。

おまけ

最後までお読みいただき有難うございます。この記事はマラソンブロガーのtomo.が書きました。当ブログでは紹介するランニングアイテムはすべて自費で購入し、忖度なしでレビューしています。