イギリスの東尋坊!?白亜の断崖絶壁が美しく恐ろしい「ビーチーヘッド」の行き方と走り方
ランナーのみなさん、こんにちは。読めば走りたくなるブログ tomo.run(ともらん)にお越しいただき有難うございます。
南イングランドきっての景勝地「セブン・シスターズ」に行ってきました。
セブン・シスターズ(Seven Sisters)は、イングランド南部イースト・サセックス州にある白亜系チョークからなる海食崖である。緩やかな起伏の丘が削り取られて形成された白い崖が連なる様子からその名がある。イングランド南岸の都市シーフォードとイーストボーンの間に位置しており、イギリス海峡に面している。その東側、イーストボーンとの間にはビーチー岬があり、一帯はサウス・ダウンズ国立公園に属し、景勝地として人気がある。(ウィキペディアより)
最大で162メートルにもなる断崖絶壁は、白亜系チョークの真っ白な岩肌が美しく、見る者を魅了します。崖の上は緑の芝生が広がり、トレッキングやウォーキングを楽しむ人達で賑わいます。
今回は、イギリス南端のビーチリゾートとして有名なイーストボーンからビーチー岬(Beachy Head)までを走って往復してきました。ビーチー岬までは急な坂道を上りますが、片道約5キロと日帰りでウォーキング・ランニングできる距離です。
足腰に自信がない方は、イーストボーン駅からタクシーで向かうのもいいですし、二階建てバスの観光ツアーに参加して直接ビーチー岬に行くもの良いでしょう。
ビーチー岬へ
イーストボーンの海岸沿いのメインストリート、プロムナードを西に向かって直進すると、ビーチー岬の入口に突き当たります。
関連記事:ロンドンから電車で1時間半。イギリス南端のビーチリゾート「イーストボーン」
ここからはビーチー岬までは大きく3つのルートがあります。一番無難なのは、2番目のトレッキングコースです。急な斜面を上りますが、遠くから断崖絶壁が見渡せます。今回は、1番目の断崖絶壁コースを走ってみました。
- 左に曲がって断崖絶壁コースを行く
- 直進してトレッキングコースを行く
- 右に曲がって自動車道を行く
しばらく急な斜面が続きます。果たして道といえるのか分かりませんが、、芝生の道をひたすら上ります。
丘を越えると、視界が開けてきました。前方左側にはイギリス海峡が見えます。
崖のほうに近づいてみました。この辺りで大体10メートルから20メートルの高さですかね。絶壁というほどではありませんが、万が一落ちたりでもしたら骨折だけでは済まなさそうです。。
ちなみに、セブン・シスターズは基本的に「柵」というものがありません。たまにこのような「Cliff Edge」と書かれた看板が立っているのみで、注意しないと崖から転落してしまいます。
なお、セブン・シスターズは南イングランドきっての観光名所であると同時に、イギリス有数の自殺の名所もあります。最近は数が減ってきているそうですが、毎年十数人がここから飛び降りて命を落としているそうです。
振り返ると、白亜の絶壁とともにイーストボーンの町が遥か彼方に見えました。
しばらく走るとこんな注意書きを見つけました。
Please use new path away from cliff edge
崖から離れた新しい道を通ってください
もともとあった道は危険なので安全な道を作った、ということでしょうか。
ひたすら緑の芝生の上を走ります。脚に優しく、周囲は絶景。これまで国内外のいろんな場所を走ってきましたが、ランニングコースとしては最高クラスの部類に入るかもしれません。
時どきランナーとすれ違います。地元の人たちでしょうか。ここがいつもの練習コースなんて羨ましすぎる!!
目の前に大きな丘が立ちはだかります。途中までは頑張って走りましたが、七合目あたりから傾斜がきつくなり、歩いて上りました。
丘の上まで来ると、白亜の断崖絶壁が姿を現しました。これはかなり迫力があります!と同時に、急に足場が崩れたらどうしよう、と心配になりました。恐怖と美しさは表裏一体と言いますが、ここがまさにそんな感じです。
ふと足元に目をやると、白亜系チョークのかけらが散らばっていました。結構もろそうですね。。なおさら怖くなってきました。
しばらく走り続けると、人だかりを発見。もう間もなくビーチ岬です。こちらはビーチ岬付近にある監視塔の残骸。今は取り壊され、中にベンチが置いてありました。
こちらがビーチー岬から見た断崖絶壁。今にも崩れ落ちそうなので、あまり近寄らないようにしました。
サウス・ダウンズ・ウェイ
ビーチー岬から見たセブン・シスターズ。断崖絶壁と芝生が延々と続きます。まだまだ走り続けたかったのですが、イーストボーンまで戻らないとなので、この辺りで折り返しました。
ちなみに、この道を走り続けると、100マイル(160キロ)先のウィンチェスターまでたどり着くことができます。サウス・ダウンズ・ウェイ(South Downs Way)と呼ばれる南イングランドきってのトレッキングコースです。 時間に余裕があればウィンチェスターまで走ってみたいですね。
ここで100マイルのマラソン大会をやったら面白そうだなと思いきや、もうすでにありました。「SOUTH DOWNS WAY 100」という100マイルのトレラン大会です。
バスでのアクセス
イーストボーンからビーチ岬までの距離約5キロ。決して歩けない距離ではないですが、ちょっとした山登りなので足腰に自信がない人は、バスで向かうのがおすすめです。海岸沿いのメインストリートであるプロムナードから乗車し、ビーチ岬付近のBeachy Head Pubで下車します。詳細はこちら(英語)。折衷案として、行きはバスで向かって帰りは歩いて戻る、というのもよいでしょう。
こちらがビーチー岬行きのバス。黄緑色の2階建てバスなのですぐ見つかると思います。
そしてこちらが、ビーチー岬の最寄りの停車場、Beachy Head Pubです。
関連記事:ロンドンから電車で1時間半。イギリス南端のビーチリゾート「イーストボーン」
この記事を読んで走りたくなったら
ラン友またはランニングに興味がありそうな方にシェアしていただけると嬉しいです!
Twitterまたは Feedlyのアカウントをフォローいただくと、更新情報がタイムリーに受け取れます。
Stravaで練習日誌を公開中。ぼくの Stravaアカウントをフォローしていただけばフォロー返しします。