
ビーチー岬(Beachy Head)は、南イングランドのイーストボーンの近くある景勝地。白亜系チョークからなる断崖絶壁の上はクロスカントリーコースが整備されており、イギリス海峡を望みながらランニングが楽しめる。イギリス旅行のついでに走ってきたので紹介する。
ビーチー岬は、イングランド南端のビーチリゾートとして有名なイーストボーン(Eastbourne)から東へ5kmほどの場所にある。イーストボーン駅から二階建バスの観光ツアーに参加するのが鉄板コースだが、足腰に自信があれば往復10kmくらいは問題ないだろう。ランニングなら半日もあれば余裕で往復できる距離だ。
イーストボーン駅は、ロンドンのヴィクトリア駅からサウザーン線で1時間ほど。日帰り旅行も可能だ。
今回はイーストボーン駅からスタートし、海岸沿いのメインストリート「プロムナード」を西へ進んでビーチー岬を目指す。こちらがビーチ岬への入口。このまま道路沿いを進なんでも良し、直進してトレッキングコースを進んでも良し。
トレッキングコースは、しばらく急な斜面が続く。道と言っていいのか分からないような芝生の道をひたすら上る。
丘の上に来ると視界が開けてきた。前方左側にはイギリス海峡が見えてきた。
崖のほうに近づいてみると、この辺り一帯が白亜系チョークで出来ていることが分かる。高さは10〜20mだが、万が一転落でもしたら骨折だけでは済まないだろう。実はここ、イギリス有数の自殺の名称でもある。最近は数が減ってきているが、毎年十数人がここから飛び降りて命を落としているそうだ。
基本的に「柵」というものない。たまにこのような「Cliff Edge」と書かれた看板が立っているのみ。
振り返ると、白亜の絶壁とともにイーストボーンの町が遥か彼方に見えた。
途中、「Please use new path away from cliff edge(意訳:崖から離れた新しい道を通ってください)」と書かれた看板を目にした。崖が崩れて元の道は危険ということか。
ひたすら緑の芝生の上を走り続ける。左側にはイギリス海峡が一望できる。
目の前に大きな丘が立ちはだかる。七合目あたりから傾斜がきつくなり、歩いてしまった。ビーチー岬までもうすぐ。
白亜の断崖絶壁は近くで見ると迫力がある。この辺りも柵がないので崖の間近まで近寄れるが、いつ崩れ落ちてもおかしくはない。
ふと足元に目をやると、白亜系チョークのかけらが散らばっていました。指でペキっと折れるくらいもろい。こんな所を走っていて大丈夫か、と少し心配になってきた。。
ようやくビーチー岬に到着!断崖絶壁が生々しい。今にも崩れ落ちそうなので、遠くからチラ見するだけに留めておいた。
こちらはビーチ岬付近にある監視塔の残骸。第二次世界大戦中はドイツ軍の空爆機を見つけるための重要な役割をになっていた。今は取り壊され、中にベンチが置いてある。
ここから断崖絶壁と芝生が延々と続く。このまま走り続けると、「サウス・ダウンズ・ウェイ(South Downs Way)」と呼ばれるトレッキングコースを経て、100マイル(160キロ)先のウィンチェスターまで行けるそうだ。
イーストボーンからビーチ岬までの距離約5km。決して歩けない距離ではないが、行きは上り坂が続くので、足腰に自信がない人にはバスで向かうのがおすすめ。行きはバスで帰りはランニング、というのもありだ。
こちらがビーチー岬の最寄りの停車場。イギリスらしく「Beachy Head Pub」と呼ばれるパブがある。
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マラソンをライフワークにしているアラフォー男性。埼玉県に在住し、都内IT企業に勤めながらマラソンブロガーとして活動中。本名は桑原智彦。プロフィール詳細へ
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