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【舞鶴でランニング】引き揚げと軍港の歴史をめぐるコース

【舞鶴でランニング】引き揚げと軍港の歴史をめぐるコース

戦前は旧日本海軍の拠点である鎮守府が置かれ、戦後は海外から延べ66万人の引揚者を受け入れた歴史を持つ街。そんな京都府舞鶴市のランニングコースを紹介します。

当ブログでは広告を利用していますが、紹介するランニングアイテムはすべて自費で購入し、忖度なしでレビューしています。

更新日: 公開日:

目次と内容

ランニングコース

今回は引揚記念公園からスタートし、潮道通、舞鶴赤れんがパーク、海上自衛隊施設、共楽公園、北吸トンネル、東舞鶴駅を巡るコースを走りました。

走行距離は13km、走行時間は約1時間半でした。

コースの特徴

  • 舞鶴湾に沿った比較的平坦なコース
  • 海上自衛隊施設は原則立ち入り禁止
  • 舞鶴赤れんがパークは休憩スポット多め

それでは詳しく紹介していきます。

引揚記念公園

引揚記念公園はかつて海外からの引揚者が上陸した桟橋を見下ろす丘陵地にあります。「引き揚げのまち」として知られる舞鶴に来て最初に訪れたかった場所です。

こちらが公園の最も奥深くにある展望台からの景色。終戦から間もない1945年10月7日に引き揚げ第1船がここに入港しました。

木の影に隠れて見えづらいのですが、別の角度から撮影した桟橋のレプリカも見えます。ちなみに引揚記念公園から桟橋までは1.3kmほど離れており、往復2.6kmはキツイな…と思い、今回はパスしました。

園内には引き揚げの歴史が学べる「舞鶴引揚記念館」があります。たまたま訪れた日が10月7日で「舞鶴引き揚げの日」だったことから入館無料。さらに、ふかし芋とコーリャンがゆの無料サービスもあり、ランニングの前のちょうど良い腹ごしらえとなりました。

引揚記念公園を後にして、東舞鶴駅方面へと走ります。右手に見えるのが舞鶴港です。港に停泊している大きな客船は新日本海フェリー。舞鶴と北海道(小樽・苫小牧)を結びます。

途中、海上自衛隊の教育施設の横を通り過ぎます。舞鶴には海上自衛隊の様々な施設が点在しています。

もちろん立ち入り禁止です。塀の上には有刺鉄線が張り巡らされています。

潮道通

舞鶴教育隊を通り過ぎて間もなく右折し、舞鶴港の南側の「潮道通」を西へと向かいます。

ここは毎年10月に開催される「舞鶴赤れんがハーフマラソン」のコースでもあります。

しばらく進むと公園に差し掛かりました。大きな錨が展示してありますが、舞鶴では珍しくない光景です。しかも車止めが係柱をモチーフにしているのはさすが舞鶴。

舞鶴赤れんがパーク

夕潮橋を渡り、舞鶴赤れんがパークを目指します。早速、巨大な赤れんがの建築物を発見しました。

こちらは舞鶴鎮守府の倉庫でしたが、今は「赤れんが博物館」として使われています。

舞鶴赤れんがパークは複数の赤れんが倉庫からなる公園です。

これらの倉庫は舞鶴鎮守府設置にあわせて1905年から1918年にかけて軍需物資の倉庫として建設されました。

こちらは赤れんが倉庫3号棟。かつては砲銃などが保管されていましたが、今はショップになっています。

こちらは赤れんが倉庫5号棟。中はカフェスペースになっており、休憩を兼ねてロールケーキをいただいてきました。

こちらは文部科学省所轄の倉庫棟。敷地内には入れますが、中の見学はできません。

舞鶴赤れんがパークの駐車場の一角には「護衛艦しらね」の主錨が展示してありました。

海上自衛隊施設

舞鶴赤れんがパークからさらに西へ向かうと、自衛隊桟橋や海軍記念館、海上自衛隊総監部など海上自衛隊の施設が集まっています。

ランニングコースの距離表示(と思わしきもの)もありました。自衛隊の方達が訓練で使うのでしょうか。

こちらは自衛隊桟橋前。普段は一般公開されていますが、今日はお休みでした。残念。

有刺鉄線の向こうには海上自衛隊の船がずらりと並んでいます。

ちなみに舞鶴鎮守府初代司令長官は、日露戦争で活躍した東郷平八郎です。彼が1901年から2年間過ごした官邸「東郷邸」が海上自衛隊総監部から少し離れた場所にあります。

共楽公園

ついでに「共楽公園」にも足を延ばしました。太平洋戦争中は軍用地に徴収され、市民の立ち入りが禁止されていたそうです。現在は桜の名所として市民に親しまれています。

丘陵地にあるため、展望台から舞鶴港が見渡せるかな…と期待しましたが、少ししか見えませんでした。

こちらは共楽公園山上にある「鎮魂碑」。舞鶴に鎮守府が置かれて以来、殉職者の御霊を祀っています。軍港であった舞鶴は空襲の被害を受け、1945年7月29日には一発の爆弾が数百名の命を奪ったそうです。

北吸トンネル

最後は、舞鶴赤れんがパークから東舞鶴駅に向かって伸びる緑道を走ります。ここはかつて軍需物資を運ぶ鉄道が通っていました。中でも1904年に建設された北吸トンネルは圧巻です。

赤れんがの長辺と短辺を交互に積み上げるイギリス式の構造。

そのまま緑道を進んでいきます。

最後はJR東舞鶴駅でフィニッシュ。

寄り道スポット

今回の旅ランで寄り道したスポットを紹介します。

舞鶴引揚記念館

引き揚げの歴史が学べる記念館です。主に引揚者の衣服や荷物などが展示されていました。抑留生活体験室もあり、シベリアでの過酷な生活を垣間見ることができます。

赤れんが博物館

建物は赤れんが倉庫1号棟を博物館としており、世界中の珍しい煉瓦を展示しています。

アクセス

舞鶴は軍港のあった「東舞鶴」と宿場町のあった「西舞鶴」で東西に分かれています。

今回紹介したエリアの最寄駅はJR西日本・東舞鶴駅です。JR京都駅から特急電車で約1時間半でアクセスできます。

車なら舞鶴若狭自動車道・舞鶴東ICを降りて10分ほど。

大会情報

舞鶴では以下のマラソン大会が開催されます。

おまけ

今回は「舞鶴赤れんがハーフマラソン2023」に参加するために舞鶴市に2泊しました。

宿泊先は2020年にオープンした「スーパーホテル 東舞鶴」。JR東舞鶴駅から徒歩10分、舞鶴赤れんがパークまで徒歩15分と観光に適した立地です。

小さいながらも天然温泉もあり、快適に過ごせました。

最後までお読みいただき有難うございます。この記事はマラソンブロガーのtomo.が書きました。当ブログでは紹介するランニングアイテムはすべて自費で購入し、忖度なしでレビューしています。

スーパーホテル 東舞鶴は以下のサイトから予約できます。