旅ランニング|比叡山:京都〜大津の13kmトレイルコース

京都府滋賀県

日本有数のスピリチュアルスポットとして有名な「比叡山」を走ってきたのでコースを詳しく紹介する。今回は京都側から雲母坂(きららざか)経由で山頂を目指し、延暦寺から無動寺谷経由で大津側へ降った。走行距離13km、獲得標高約800mのトレイルランニングが楽しめた。

目次と内容

比叡山の登山ルート

比叡山(ひえいざん)は、滋賀県大津市と京都府京都市の中間にある標高848mの山。約1200年前に伝道大師最澄が開いた天台宗の総本山延暦寺があることで有名。

大津側からはケーブルカー、京都側からはケーブルカーとロープウェイに乗って山頂方面にアクセスできる。もっと簡単に山頂に到達したいなら、バスやマイカーで「比叡山ドライブウェイ」を使うと良い。

比叡山は徒歩で登頂することもできる。詳しくは比叡山観光の公式サイトが参考になった。

大津側から向かうコース

日吉大社のある坂本から登山道に入り、無動寺谷経由で延暦寺に向かうコースが一般的。約6kmの距離を2時間半かけて登る。

京都側から向かうコース

修学院から登山道に入り「雲母坂(きららざか)」と呼ばれる古道経由で延暦寺に向かうコースが王道。約6kmの距離を3時間半かけて登る。

京都→比叡山→大津をトレラン

今回は、夏休みに滋賀県大津市に滞在する機会があり、上の2つのコースをベースにしつつ半日かけて比叡山を走ってきた。

京都→比叡山頂→大津のルートで走行距離は13km、獲得標高は約800mだった。参考までにストラバのアクティビティを載せておく。

山頂付近と延暦寺から大津側に向かうルートは道に迷うことが多く、無駄な距離を結構走っている。また、今回は山頂の「大比叡」が水槽工事のため通行禁止となっていた。

そんな想定外のハプニング満載の比叡山トレイルランニングの様子を追っていこう。

京都・修学院〜ケーブル比叡

スタート地点は、京都市左京区にある叡山電鉄叡山本線・修学院駅。今回は大津市からわざわざ電車に乗って修学院駅まで移動した。

修学院駅から東側に向かい音羽川沿いの緩やかな坂を上ってゆく。一昨日の大雨の影響なのか、川の増水が凄まじかった。果たして登山道は大丈夫なのか?

ちょっぴり不安になりながらも川沿いの道を進む。

雲母坂

しばらく走り続けると「きらら坂碑」が右手に見える。雲母(きらら)坂は古来より山頂に向かう最短ルートとして活用されてきたが、道が険しいため登山客は少ない。

こちらが雲母坂の入口。「熊目撃情報」や「スズメバチに注意」の案内に脅されながら登山道に入る。

いきなり険しい道を進んでゆく。そもそもこれを「道」と呼べるのだろうか……。

ほぼ歩きながら険しい道を登ってゆくと、少しずつ道が開けてきた。これぐらいならは6:00/kmペースぐらいで走れる。

しばらく走り続けると、ちょっとした広場に出た。「水飲対陣之跡碑」と書かれた石碑が立っていた。

浄刹結界跡

こちらは「浄刹結界跡」の石碑。下界との境界線だろうか。

時折、視界が開ける場所があり、京都の街並みが一望できる。

雲母坂は「京都一周トレイル」の一部でもあり、道中ではこのような標識を見かける。道が分岐する場所には必ず標識があるので、一度も迷うことなく登ることができた。

たまにちょっと寄り道して観光したりもする。こちらはコースから300mほど離れた場所にある「千種忠顕碑」。

ケーブル比叡駅

電波塔が見えたら間もなくケーブル比叡駅。その前にビュースポットで京都の街並みを眺めながらひと休み。

こちらがケーブル比叡駅の建物。

ここからの景色も素晴らしい。自販機でポカリスエットを買い、しばらく休憩した。

比叡山頂と延暦寺

ケーブル比叡駅からは叡山ロープウェイに乗って山頂近くまで一気に登ることができる。

もちろん徒歩でもアクセスできるので、引き続き走って山頂を目指す。

意外にも山頂付近は走りやすかった。路面は砂利またはアスファルトで整備され、車でも難なく通行できる道だ。

比叡山頂

こちらが比叡ロープウェイで登れる最高地点の比叡山頂駅。

ここから500mほど先に比叡山頂のバス乗り場がある。マイカーでもアクセス可能で近くに大きな駐車場がある。

琵琶湖を望みながらコーラ休憩。

登頂ならず

さて、ここから想定外の事態に。なんと、比叡山の山頂「大比叡」は山頂水槽工事のため通行禁止となっていた。登頂は登山の最も輝かしいハイライトなのに、それがお預けになるとは、非常に残念。

しかたなく迂回路を走る。まあ迂回できるだけまだマシか。これで大津方面に抜けられなかったら大変なことになっていたはず。

道を間違える

山頂を迂回して次に目指すは延暦寺の東塔。途中、「智證大師御廟」と書かれた石碑を発見。実はここで左に曲がるべきだったのだが、自分と同じ名前の「智」に気を取られて、道が分岐していることを見落としていた。

さらにその先には智證大師御廟があったので、道を間違っているとは考えもしなかった。

急な斜面を転がるように降りてゆく。

比叡山ドライブウェイが見えると「あれ、道を間違えたかな」と不安になってきた。地図上ではまだ山の中にいるはず。とはいえ、先ほど降りてきた急斜面をまた登る気力はない。

幸い、比叡山ドライブウェイの反対側に西尊院堂があり、そこから階段を降ってケーブル延暦寺駅にアクセスすることができた。

延暦寺

ただ、このまま大津方面に向かってしまうと、天台宗の総本山延暦寺をスルーしてしまうことになる。比叡山を登ったのに延暦寺を見ないのは、ローマでサン・ピエトロ大聖堂 に行かないようなものだ。

結果的に寄り道になってしまったが、休憩を兼ねて延暦寺を見学してきた。

しかし肝心の「根本中堂」は修復工事のため全貌が掴めず、よく分からなかった。唯一印象に残っているのは、工事の様子を見学するデッキから見た屋根の構造。

延暦寺は他にも見どころがあるはずだが、脚が疲れていた上に、戻りの時間も気になる。というわけで、大講堂だけ見て延暦寺を後にした。

ケーブル延暦寺〜大津・坂本

再びケーブル延暦寺駅に戻る。視界が開けた場所からは琵琶湖の南側が見渡せた。

ここからケーブルカーに乗って大津側の坂本まで降りることもできるが、今回は無動寺谷経由で走って比叡山を降る。

無動寺谷

ケーブル延暦寺駅のすぐ隣に「無動寺谷参道」の鳥居が立っている。

参道は舗装されているので走りやすいが、傾斜が結構キツい。転ばないようにペースを7:00/kmぐらいに抑えて坂道を下ってゆく。

途中、いくつかのお寺を通過する。こちらは無動寺明王堂。

こちらは親鸞聖人御修業跡。

そして玉照院を過ぎると、坂本まで4kmと書かれた標識を発見。

その先には、ケモノ除けフェンスがあった。通った後は鍵をしっかり閉めるのを忘れずに。

再び道に迷う

ここからしばらく険しい道が続く。

そして、こちらの看板が非常に紛らわしかった。

この先は道らしい道がなく、しばらく徘徊していると、お地蔵様が並ぶ小道を発見。

まるでアスレチックフィールドのような道を進んでゆく。

しかしその先はお墓があるだけで行き止まり。

また別の道を見つけて長い坂道を登るが、こちらも行き止まり。

いや、こっちの道か。階段もあるし、間違いないだろう。

と思ったら、相応和尚墓所に出てこちらも行き止まり。三度目の正直とはいかなかった。

結局、先ほどの標識まで戻り、水の流れに沿って走っていくと4つ目の道を見つけた。

しばらく走り続けると「紀貫之墓」を見つけたので、この道で間違いない!と確信する。

琵琶湖にも近づいてきた!

断崖絶壁にある幅30cmほどの道を通り、登山道をひたすら降ってゆく。

この先の分岐点でもう一度、道に迷ってしまった。正しいルートは左側。

坂本

最後に舗装された細道を一気に降る。

そして一般道に出た。坂本比叡山口駅に向かう途中、日吉大社の鳥居の前を通過。時間と体力に余裕があればゆっくり観光したいが、夕食の時間に間に合わなくなってしまう。

坂道を下った先に終着点の坂本比叡山口駅が見えた。今回のトレイルランニングはこれにて終了!

まとめ

以上、比叡山を走って上り降りする様子を紹介した。

京都側から山頂を目指すルートは、道が険しいものの、案内が丁寧で道に迷う心配はなかった。

山頂から大津側に降るルートは、無動寺谷までは走りやすいが、その先は道が険しく、さらに案内が不十分で迷いやすい。上りなら迷わないため、大津側から山頂を目指し、山頂から京都側に降る逆方向の方がが良かったのかもしれない。

今回は13時半に修学堂を出発し、16時半に坂本比叡山口駅に到着した。所要時間は約3時間。延暦寺をはじめ、道中でじっくり観光したいなら、余裕を持って4〜5時間は確保しておくべきだった。

半日旅ならリュックなしでもOK

最後に、今回のトレイルランニングで活躍したアイテムを紹介しよう。

ボトムスはパタゴニアの「ナイン トレイルズ ショーツ」をセレクト。

ジッパー付きポケットが3つもあり、そのうち左右のサイドポケットは大容量。左ポケットには着替えのシャツ、右ポケットにはサロモンのソフトフラスク500ml、バックポケットにはスマホを入れて走った。リュックを背負わなくていいので楽だった。

トップスはアシックスの「アクティブリーズ半袖シャツ」を着用。

今回は8月の真夏日にトレイルランニングに挑んだが、吸汗速乾性と高通気構造を備えたこのシャツのおかげで終始快適に走れた。生地が薄くて着替えのシャツがかさばらないのも嬉しいポイント。

ザノースフェイスの「ランオールメッシュキャップ」も重宝した。全面メッシュ仕様で通気性に優れ、熱と汗を効率的に逃してくれる。

以前、トレラン中に頭が木の幹に激突したことがあり、キャップにツバがあったおかげで事なきを得た。頭部を守る必要最低限のプロテクションとしてもランニングキャップは欠かせないアイテムだ。

とも

最後に、この記事をシェアしてもらえると嬉しいです!

関連記事

パタゴニアのランニング用ハーフパンツ「ナイン トレイルズ ショーツ」を紹介する。ジッパー式ポケットが3つもあり収納力は抜群。内蔵されたボクサーブリーフも秀逸だ。

パタゴニア ナイン トレイルズ ショーツ」の最新価格を今すぐチェック!

パタゴニア公式サイトなら5000円以上の注文で送料無料。さらに返品・交換の返送料も無料なので、自宅で気軽に試着できる。正規品がお得に買えるアウトレットストアもこまめにチェックしよう。

アウトレットストアをチェック

高野山町石道(こうやさんちょういしみち)は、和歌山県にある日本仏教の聖地・高野山の参詣道。登山口の慈尊院と山頂の弘法大師御廟を結び、全長約22km、標高差約800mの登山道でもある。1000年以上も前から人が行き来し、道中には109m毎に「町石」と呼ばれる道しるべが置かれている。日本で最もスピリチュアルなトレイルランニングコースを駆け上り、弘法大師空海が今でも修行を続けていると言われる弘法大師御廟でお参りをすれば、疲れた心が癒されること間違いなし。今回は高野山町石道を走ってきたので、その様子を紹介する。

2022年の夏休みは16日間の旅行に出かけた。フェリーでマイカーと一緒に徳島へ渡り、最初の5日間はひとりで淡路島を走って1周。その後、家族と合流して兵庫・大阪・奈良・京都・滋賀・三重をめぐるドライブ旅を楽しんできた。

#京都府#滋賀県

おすすめ記事

新着記事

よくある質問

当ブログ「ともらん」について、よくある質問のまとめ。

「ともらん」とは?

マラソンブロガーの「とも」が個人運営するウェブメディア。2016年の開設以来「読めば走りたくなるマラソンブログ」をコンセプトに、ランニング関連情報を発信している。

「とも」ってどんな人?

マラソンをライフワークにしているアラフォー男性。埼玉県に在住し、都内IT企業に勤めながらマラソンブロガーとして活動中。本名は桑原智彦。プロフィール詳細へ

どんな記事を書いているの?

マラソンブロガーの活動を通して得られた実体験をもとに、自費レビュー徹底解説レース攻略旅ランニング練習日誌の5つのテーマで執筆している。

SNSはやっているの?

情報発信はツイッター(tomorunblog@)、練習記録はストラバ(tomorun)を利用中。ストラバは基本的に相互フォローする。

スポンサーはいるの?

当ブログの運営や紹介する商品の購入はアフィリエイトの広告収入で賄っており、特定企業・団体・人物から金銭的支援やPR案件は一切受けていない。

写真の二次利用は可能?

商用利用は不可。ブログやSNSなど個人で利用する場合は、当ブログの名称(ともらん)と引用リンク(https://tomo.run)が明記されていれば許諾なしで利用可能。