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アプトの道:めがね橋と廃線路跡6kmコース
群馬県の碓氷峠の廃線路跡にある「アプトの道(遊歩道)」を走ってきたので紹介します。
JR横川駅と旧熊ノ平駅を結ぶ全長6kmの区間には、アプト式鉄道時代の10本のトンネルと6つの橋梁が現存します。
めがね橋や旧丸山変電所など、鉄道歴史遺産に触れながらハイキングが楽しめるコースです。
長野県と群馬県の県境にある廃線路跡(アプトの道)を走ってきました!https://t.co/4XmREtVc9c
— tomo.run|マラソンブロガー (@tomorunblog) December 4, 2022
熊ノ平駐車場から横川駅まで約6kmの区間では10本のトンネルを通行します。トンネル内は照明があるのでライトなしでも走れます
途中、めがね橋や碓氷湖に寄り道してきました pic.twitter.com/scqYOzr9aa
目次と内容
アプトの道とは?
アプトの道は、群馬県の横川駅から長野県の軽井沢方面に向かう全長6kmの遊歩道です。
かつて横川駅〜軽井沢駅の区間には、交通の難所として知られていた碓氷峠(うすいとうげ)を越えるために「アプト式鉄道」が敷かれていました。
アプト式鉄道は、2本のレールの間に敷かれたラックレールに歯車を噛み合わせるため、急勾配の線路でも登り降りできます。以下は横川駅のホームに展示されていたレールのサンプルです。
しかし1893年に開通したアプト式鉄道は、長野新幹線の開通とともに1997年に役目を終えます。
その後、碓氷峠の横川駅から旧熊ノ平駅までの約6kmの廃線路跡が遊歩道として整備されました。
道中にはアプト鉄道時代の10本のトンネルと6つの橋梁が現存し、めがね橋や旧丸山変電所などの歴史遺産にふれあいながらハイキングが楽しめます。
アクセス
アプトの道の起点は、JR横川駅に隣接する碓氷峠鉄道文化むらの入口付近にあります。
もうひとつの起点は、横川駅と軽井沢駅の中間に位置する旧熊ノ平駅にあります。
群馬県安中市の公式サイトでは、JR横川駅から旧熊ノ平駅までを往復するルート(約13km)を推奨しています。
今回「tomo」は、家族旅行で訪れた軽井沢から「アプトの道」を走ってきました。
まず、軽井沢駅から国道18号(中山道)を降り、碓氷峠中腹にある熊ノ平駐車場を目指します。走行距離約8km、標高差約300mの下り坂が続きます。
熊ノ平駐車場から旧熊ノ平駅までは階段を登ってすぐ。そこから横川駅まで「アプトの道」をひたすら走ります。走行距離約6km、標高差約300mの下り坂となっています。
時期は2022年12月初旬。今年は降雪が遅く、碓氷峠はノーマルタイヤでも普通に走れる状態でした。
熊ノ平
というわけで、軽井沢駅南口から出発します。
軽井沢駅〜熊ノ平駐車場の区間にも区間にも廃線路が残っていますが、こちらは通行が禁止されており、トンネルの入口には柵が設けられていました。
今日は長野県と群馬県の県境にある廃線路跡(アプトの道)を走ります
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まずは軽井沢駅か出発して熊ノ平駐車場へ。下り坂8kmの峠道は楽勝でした
これからアプトの道を経由して横川駅を目指します pic.twitter.com/sAAlghr7gc
あっという間に熊ノ平駐車場に到着。碓氷峠の中腹にある大きな駐車場ですが、ずいぶん空いていました。
駐車場のすぐ横に、旧熊ノ平駅に続く階段があります。ちょうど碓氷峠の「カーブ82」の所です。
階段を登ると、寂れた廃線路跡が姿を現します。かつて熊ノ平駅が置かれた場所です。ここから「めがね橋」まで片道1.3kmで行き来できます。ウォーキングするのにちょうど良い距離ですね。
駅のホームは残っていませんが、敷地内に「熊ノ平殉難碑」がありました。
アプトの道には10本のトンネルがあります。それぞれ1号〜10号まで番号がついており、旧熊ノ平駅からカウントダウンしていきます。
まずは10号トンネルに突入します。
碓氷峠の廃線路「アプトの道」
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熊ノ平から10号トンネルを抜けます!
トンネル内は照明があり、ライトなしでも走れました pic.twitter.com/QL91POk9lz
1分も走らないうちに10号トンネルを抜け、すぐにまた9号トンネルに入ります。
トンネル内は壁一面にレンガが敷き詰められており、両橋にはレンガの破片が残っています。定間隔で照明が置かれているため、50m先まで見渡せます。
念のためにランニングライトを持っていきましたが不要でした。しかし照明は18時に消灯するので、夜は危険です。
8号トンネルに入ります。
8号トンネルから見た7号トンネル。
7号トンネルに入ります。
こちらは横川駅側から見た7号トンネル。「第七号トンネル」と書かれた標識が立っています。
アプトの道には10本のトンネルのほか、6つの橋梁が現存しています。こちらは「第四橋梁」です。
いよいよ6号トンネルに入ります。
出口の見えない、とても長いトンネルでした。
めがね橋
長い6号トンネルを抜けると、碓氷峠の人気観光スポット「めがね橋」に出ます。
碓氷峠の廃線路「アプトの道」
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6号トンネルを抜けて、めがね橋(碓氷第3橋梁)へ pic.twitter.com/Lb8HbQDZBe
めがね橋は「第三橋梁」でもあります。そのまま直進して良いのですが、せっかくなので階段を降りてみます。
国道18号から見た様子です。めがね橋には200万個以上のレンガが使われており、レンガ造アーチ橋としては国内最大のもの。
階段を登って再びアプトの道に戻ります。こちらは、めがね橋の上の様子。
その先には5号トンネルの入り口があります。
4号トンネル。
3号トンネル。
3号トンネルを抜けると、しばらく屋外を走り続けます。
次の2号トンネルの手前で「碓氷湖・公衆トイレ」と書かれた案内を見つけたので、休憩を兼ねて碓氷湖に寄り道します。
碓氷湖
碓氷湖は坂本ダムによって作られた人造湖です。
湖畔には1周1200mの散策路が整備されています。以前、家族で訪れたことがあるのですが、めがね橋とセットで観光するのがおすすめです。
碓氷湖で休憩するつもりでしたが、マラソンブロガーの血が騒いでしまい、結局、湖を走って1周してきました。
再びアプトの道を走り続けます。こちらは2号トンネル。
ここだけ他のトンネルよりも照明が明るかったですね。
そして最後の1号トンネルに入ります。
緩やかな下り坂を走り続けると「湯の峠」と呼ばれる温泉施設が見えてきます。こちらの公衆トイレを使わせてもらいました。
天然温泉が楽しめるそうですが、ゴールの横川駅まで3km残っているので、今回はスルーします。
湯の峠から横川駅までの区間はレールが残っているため、まるで線路の上を走っているような感覚です。
旧丸山変電所
途中、大きなレンガ造りの建物があります。こちらはかつてアプト式鉄道の電気機関車に電力を供給していた「丸山変電所」です。
1994年に国の重要文化財に指定され、2002年に修復工事が完了しています。
碓氷峠の廃線路「アプトの道」
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旧丸山変電所から緩やかま下り坂続きます。横川駅まであと2km pic.twitter.com/rQD7IzLuQE
横川駅に向かう途中、上信越自動車道の下を通過します。右の方に見える山は群馬の名峰「妙義山」です。
横川駅
横川駅に近づくと、何やら白い煙が見えていました。
その正体は「碓氷峠鉄道文化むら」にある蒸気機関車でした。敷地内に敷かれた800mのコースを610mmゲージの蒸気機関車が走っています。
他にも懐かしい昭和の車両を数多く展示していました。電車好きにはたまらないですね。
「碓氷峠鉄道文化むら」の入口付近にはアプトの道の起点がありました。
そこから横川駅までは歩いてすぐ。
高崎駅行きの次の電車まで50分ほどあったので、駅前の「おぎのや本店」で遅めのランチを取りました。
メニューは「峠の釜飯定食」のみ。人気の駅弁峠の釜飯に味噌汁と力餅が付いてきます。
その後、横川駅から高崎駅までローカル線に乗り、高崎駅から新幹線に乗って大宮駅まで戻りました。
おまけ
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