【ホカ クリフトン プロ レビュー】クリフトン11より革新的だが中途半端 【ホカ クリフトン プロ レビュー】クリフトン11より革新的だが中途半端 【ホカ クリフトン プロ レビュー】クリフトン11より革新的だが中途半端 【ホカ クリフトン プロ レビュー】クリフトン11より革新的だが中途半端
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【ホカ クリフトン プロ レビュー】クリフトン11より革新的だが中途半端(動画あり)

2026年7月にホカのランニングシューズ「クリフトンプロ」が発売されたので購入しました。価格は22,000円。マシュマロのように柔らかく、バネのように弾むPROGLIDE+ミッドソールが魅力ですが、安定感に欠ける惜しい点もあり、クリフトン11との比較も含めて詳しくレビューしていきます。

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【ホカ クリフトン プロ レビュー】クリフトン11より革新的だが中途半端

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マラソンがライフワークの40代ランナー。YouTubeX.comでも発信中。フルマラソン自己ベスト2時間47分13秒(2025)、Six Star Finisher(2026)。詳しいプロフィール

TOMO

この記事の目次

【結論】クリフトン11より革新的だが中途半端

「クリフトンプロ」は、ホカの人気シリーズクリフトンのファンが、ステップアップしたいにおすすめのパフォーマンスランニングシューズです。反発力の高いPROGLIDE+ミッドソールを搭載し「クリフトン10」や「クリフトン11」に比べて、アップテンポな走りにも柔軟に対応できる一足です。

一方で「クリフトンプロ」は実験的な要素があるが故に、クリフトンシリーズ最大の魅力である安定感が犠牲になっており、シューズ単体の完成度という点ではやや物足りなさも残ります。私はホカに限らず、人気シリーズの派生モデル(プロの場合は上位モデル)はこれまで買って満足した経験がなく、「クリフトンプロ」もそのパターンでした。

PROGLIDE+ミッドソール

「クリフトンプロ」の主な特徴は次のとおり。

  • ミッドソールはPROGLIDE+とメタロッカー構造
  • アウトソールは高耐摩耗性ラバー(トライアングルパターン)
  • アッパーはエンジニアードメッシュ
  • シュータンはガセットタン仕様
  • ドロップは8mm(ヒール42mm/フォアフット34mm)
  • 重量は296g(メンズ27cmカタログ値)
  • 価格は22,000円

ミッドソールは、ホカの代名詞であるメタロッカー構造を継承しつつ、新たにPROGLIDE+と呼ばれるスーパークリティカルフォームを採用。スタックハイトはヒールが42mm、フォアフットが34mm、ドロップが8mmとなり、先日発売された「クリフトン11」とまったく同じです。

アッパーは通気性に優れたエンジニアードメッシュで、フォアフット部分だけ生地が非常に薄く、シースルーに近い状態です。シュータンはそこそこ厚みのある、シューズと一体化したガセットタン仕様。アンクルパッドも厚みがあり、外側をしっかり補強してホールド感を高めています。

アウトソールは靴底の全面にトライアングルのパターンで高耐摩耗性ラバーを配置し、ホカのロゴが隠れるデザインになっています。

重量はメンズ27.0cmカタログ値が296g、私が購入したメンズ25.0cmのワイドタイプの実測値が252gでした。

2026年7月10日(金)発売

「クリフトンプロ」の発売日は2026年7月10日(金)。今回は東京・渋谷にあるホカの直営店「HOKA Shibuya」で試着して購入しました。スクランブル交差点から徒歩1分、3階建てのショップの2階がランニングシューズのフロアでした。

1回のエントランスには「クリフトンプロ」専用の展示コーナーが設置してあり、ホカとしては大人気シリーズの派生モデルとなる「クリフトンプロ」に注力している様子が伺えます。

サイズは0.5cmを選ぶのが無難

「クリフトンプロ」のサイズ選びは注意が必要です。試着する前にスタッフの方に勧められて「3Dフットプロファイル」で足を計測してもらったところ、長さは左足244mm・右足246mm、幅は左足108mm・右足103mmという結果でした。診断結果は登録したメールアドレスに送られてきます。

私は身長170cm、体重61kg。過去の経験からランニングシューズのサイズはスタンダードタイプなら26.0cm、ワイドタイプなら25.5cmがジャストサイズになります。「クリフトンプロ」も25.5cmのワイドタイプを勧められましたが、実際に足を入れてみると、縦に長すぎて、スタッフの方もつま先を触って「少し大きいですね」とのこと。

そこでワンサイズ下の25cmのワイドタイプを試したところ、ちょうど良いサイズ感でした。クリフトンの派生モデルだから同じサイズで大丈夫だろう、思い込んでいましたが、予想外のトラップでしたね。あくまでも私の体験談ですが、ネット通販で購入する際はハーフサイズ下も検討するのが無難です。

バネのように弾むPROGLIDE+

ここからは実際に「クリフトンプロ」を履いてランニングした時のファーストインプレッションを紹介します。クリフトンプロの最大の魅力は、新開発のPROGLIDE+ミッドソールが生み出す、バネのように弾む反発力。指で押すとマシュマロのように柔らかく沈み込みますが、体重をかけて着地すると、ぐいっと力強く押し戻してくれます。

走っているとポンポンと弾むバネの上を走っているような感覚で、私が所有するシューズの中では、ミズノの「ネオビスタ2」の弾む履き心地に近いと感じました。

クリフトンシリーズのメタロッカー構造も継承していますが、ロッキングチェアのように転がして走る恩恵よりも、バネの反発で前に進む感覚のほうが強く感じます。パフォーマンストレーナーという位置付けどおり、対応ペースはキロ6分からキロ4分ほど。個人的にはキロ4分半あたりが、バネの力を最も気持ちよく生かせて快適でした。

ホールド感も素晴らしい

また、クリフトンプロは、足を包み込むホールド感も素晴らしいです。シューズと一体化したガセットタンが足の甲をしっかりと押さえ、厚みのあるアンクルパッドが左右から足をガッチリと固定してくれます。特にアンクルパッドは外側がしっかり補強されており、カッチリとした安心感のあるフィット感に仕上がっています。

でも安定感に欠ける

一方で「クリフトンプロ」は、安定感に欠けるという欠点もあります。着地の際にミッドソールが思っていた以上に深く沈み込むため、足のブレがダイレクトに伝わってきます。クリフトンシリーズといえば、どっしりと安定した接地感が魅力でしたが、クリフトンプロではその安心感があまり感じられませんでした。着地で足がグラつきやすい人にとっては、履きこなすのが少し難しいシューズかもしれません。

アンクルパッドは一長一短

「クリフトンプロ」はアンクルパッドの外側が補強されており、足首を左右からガッチリと抑え込む構造になっています。ホールド感が高まる反面、シューレースをきつくし過ぎると、ランニング中に足首の内側と干渉するのが気になりました。フィット感を高めようと強く締めすぎず、少し余裕を持たせて調整するのがおすすめです。

クリフトン11との違い

参考までに、2027年7月1日に発売されたばかりの「クリフトン11」とも比較してみましょう。ホカ・アメリカの公式サイトを見えると「クリフトンプロ」はパフォーマンスランニング向けのパフォーマンストレーナー、「クリフトン11」はジョグからウォーキングまで対応するデイリートレーナーと棲み分けしているようです。

項目クリフトンプロクリフトン11
価格22,000円19,800円
ミッドソールPROGLIDE+(スーパークリティカルフォーム)EVAフォーム
ドロップ8mm8mm8mm
アウトソールジオメトリックパターンをほぼ全面に配置フォアフットとヒールを重点的にカバー
位置付けパフォーマンストレーナーデイリートレーナー

価格は「クリフトンプロ」が22,000円で、上位モデルの割に価格差(2,200円)は意外と小さいというのが正直な感想。

大きく違うのはミッドソールで「クリフトンプロ」は新開発のPROGLIDE+、「クリフトン11」は従来のEVAフォームを採用しています。ヒールを見ると「クリフトンプロ」は中央がぷっくりと膨らんでいるのが特徴です。スタックハイトとドロップは両者まったく同じ。アッパーはクリフトンプロのほうがアンクルパッドの外側が補強され、よりカッチリとしたホールド感に仕上がっています。

アウトソールは「クリフトンプロ」がラバー素材をトライアングルのパターンで靴底全面に配置しているのに対し、「クリフトン11」はフォアフットとヒール周りを重点的にカバーしています。

なぜホカは「クリフトンプロ」を発売したのか?

「クリフトンプロ」が発売されるニュースを目にした時、真っ先に疑問に感じたのがこれ。フォーブスの記事がホカのグローバル製品責任者にインタビューしていますが、要約すると「クリフトンを愛用する本格ランナー向けに、ワンランク上のシューズを作った」ということのようです。

これまでホカの信者がレースやスピード練習用のシューズを選ぶとなると、シエロやマッハのシリーズ、古くはカーボンX・シリーズに採用された「Profly」テクノロジー搭載モデルにステップアップするのが定番でした。そこに今回「PROGLIDE+」が加わり、クリフトンの履き心地に近いパフォーマンスシューズが選べるようになったわけです。

ここからは私の推測ですが、ホカはクリフトンやボンダイといった人気シリーズでマス層は獲得できたものの、アッパー層の取り込みには苦戦していた。そこで「クリフトン」という分かりやすい名前を使い、別のルートで本格ランナーを取り込もうと目論んでいるのではないか。そんな戦略が読み取れます。

実際に私も、クリフトンからホカにハマった一人。次第にステップアップしたくなって「カーボンX」に手を出したものの「なんか違うな」と感じてしまい「カーボンX3」以降はホカのデイリートレーナーしか使っていませんでした。それでも「クリフトンプロ」という名前で出されると、クリフトンのファンとしては「ちょっと買ってみようかな」と気になります。今回はまんまとホカの戦略にハマった格好です。

派生モデルには懐疑的

「クリフトンプロ」はクリフトン・シリーズの上位モデルという位置付けですが、人気シリーズの派生モデルに過ぎません。実はクリフトン・シリーズは過去にも「クリフトンエッジ」という派生モデルを発売しており、私も購入しましたが、立ち位置が微妙でした。

個人的には、ホカに限らず人気シリーズの派生モデルを買って満足したことはなく、果たして「クリフトンプロ」は今後クリフトン・シリーズの上位モデルとして定着するのか、私は懐疑的です。1回限りで終了となる予感がしますが、今後の展開を暖かく見守りたいと思います。

まとめると「クリフトンプロ」は、クリフトン・シリーズとホカのパフォーマンスシューズのカテゴリに新たな風を吹き込む革新性が感じられる一方で、クリフトンの魅力である安定感が生かされておらず、シューズ単体としては中途半端に感じました。普通に「クリフトン11」または、安くなった「クリフトン10」を買うのが無難ですし、パフォーマンスシューズを求めて、わざわざ「クリフトンプロ」を指名買いする価値は感じられません。

動画レビュー

他にもYouTubeチャンネル「ともらん!」ではランニングアイテムのレビューや旅ラン、マラソン大会の動画をほぼ週1のペースで更新しています。もっと見る

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