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【オホーツク網走マラソン2017レポート】燃え尽きたけど最高!フル3:47:56
2017年9月24日に参加した「オホーツク網走マラソン」の大会レポートをお届けします。
種目はフルマラソン。網走刑務所から脱走するかの如くスタートし、オホーツク海の絶景スポット「能取岬」を巡り、最後は100万本のひまわり畑でゴールするコースです。
「tomo」にとっては、自分史上最も苦しんだ大会であると同時に、最も感動した大会でもあります。
目次と内容
オホーツク網走マラソンの特徴
オホーツク網走マラソンは毎年9月に北海道網走市を舞台に開催されるマラソン大会です。
2015年に初開催され、3回目でランネットの「全国ランニング大会100撰」にランクインするほど人気の大会です。
スタート地点はJR網走駅から2kmほどの場所にある網走刑務所前に設置されます。号砲と共に、あたかも刑務所から脱走するかのごとくランナーが一斉に駆け出します。
ゴール地点は網走刑務所近くの大曲湖畔園地に設置されます。ちょうど見頃を迎えた100万本のひまわり畑の中でフィニッシュする様子は、一生記憶に残ります。
コースの途中では、オホーツク海に突き出た「能取岬」や「能取湖」をめぐり、最後はサイクリングロードを経由して大曲湖畔園地に向かいます。「能取岬」は嵐のCMにも使われた、有名な観光スポットです。
以下のコースマップは公式サイトより拝借。
最新情報は公式サイトを確認しましょう。
遠征日程
埼玉県の自宅から参加するため、今回は1泊2日の日程でレース前日に北海道入りしました。
レース前日
午前中に羽田空港から女満別空港へ移動。女満別空港からは「博物館 網走監獄」へ直行して昔の網走博物館の様子を見学してきました。
網走駅周辺は宿泊施設が少ないため、駅から2kmほど離れた場所にある「北の暖暖 オーベルジュ」にお世話になりました。温泉とフレンチ料理が楽しめる素敵な宿でした。
レース当日
ホテルからスタート会場の網走刑務所までは歩いて移動。走った後はゴール会場から宿までタクシーで戻り、支配人のご好意で温泉を使わせいただきました。
その後、網走駅から女満別空港へ向かい、レース当日の最終便で羽田空港へ向かいました。かなりのハードスケジュールでした……。
スタートラインへ
荷物をホテルのフロントに預け、網走刑務所へ向かいます。ウォームアップにちょうど良い距離でした。
網走刑務所は網走川のすぐ隣にあり、受刑者は収容と出所の際にこちらの「鏡橋」を渡ります。
網走刑務所の歴史は古く、1890年にこの地に設立。当時の木造の建物は「博物館 網走監獄」に移築・保存されています。現在は赤レンガの建物。壁の向こうでは受刑者が生活しています。
スタート地点は、刑務所の正門の外側。ここは一般市民でも入れます。赤い服を来ているのが網走市長で、その隣にいるのが「オホーツク網走マラソン」の企画・運営に携わっている金哲彦さんです
刑務所の壁づたいに整列するのは、なんか不思議な気分です。
ちなみに刑務所の敷地内では商行為が禁止されているため、マラソンのスタート地点によくある売店は一切見かけませんでした。
こんな時に限って、エナジージェルを持ってくるのを忘れてしまいました。
コース攻略
ここからは「オホーツク網走マラソン」を走った時の様子を振り返ります。
前半戦
号砲と共に網走刑務所前からスタートします。まるで脱走しているような気分です。まだ9月だというのに沿道の木が少し色づいていました。
4km地点で最初のエイドステーション。ここでいきなり「カニの鉄砲汁」が振る舞われていました。これからフルマラソンを走るのにカニ汁なんて食べていいの?と戸惑いますが、誘惑に勝てませんでした。
しばらくすると海沿いの「道道76号」に出ます。能取半島を1周し、能取岬をめぐることから「美岬ライン」とも呼ばれています。
6kmを過ぎると上り坂に差し掛かり、一気にエネルギーを消耗してしまいました。
エナジージェルを忘れてしまったので、エイドステーションではなるべくカロリーの高そうな給食を選んで食べました。
12km地点を過ぎると一旦「道道76号」から外れ、能取半島の先端「能取岬」を目指します。
森を抜けると、目の前に牧草地と海が広がります。牧草地では牛がのんびり草を食べていました。長閑ですね。
こちらが能取岬。嵐のCMにも疲れた有名な観光スポットらしいです。
オホーツク海のパノラマ絶景が広がります。立ち止まりたい衝動を抑えて走り続けます。
「道道76号」に戻ると、長いトンネルの中を走ります。
トンネルを抜けると、右手には能取湖が見えます。ちょうど18kmあたり。徐々に呼吸が苦しくなってきた。
幸い、エイドステーションで「アミノバイタル」を配っていたので、しっかりチャージしておきました。
後半戦:21km〜30km
ひたすら能取湖に沿って走ります。24kmあたりで早くも「もう限界かも!」と感じましたが、なんとか粘り続けました。
最も苦しかったのは27kmあたり。気温が急激に上がり、景色は単調。大丈夫か……。
折り返し地点から少し楽になりました。苦しさには波があるので「もう限界!」と感じても、しばらく耐えていると案外元気になるものですよね。
29km地点で「レイクサイドパーク のとろ」に入ります。このエイドステーションは充実していて、しじみのスープやコーラなどをいただきました。
後半戦:30km〜
コーラのゲップを堪えつつ、しばらく走り続けましたが32km地点で本当に限界を迎えました。
沿道に「死ぬ気で走れよ」と書かれたプラカードを目にしたが、これ以上走り続けると本当に死んでしまいそうだったので、しばらく歩くことに。
その後、歩く・走るを繰り返しますが「せっかくなら思い存分楽しもう!」と気持ちを切り替え、エイドステーションで給食を食べまくりました。
こちらは山形県天童市(網走市の観光物産交流都市)のカットフルーツ。
カットフルーツを食べながら「道道76号」から外れ、「オホーツクサイクリングロード」に入ります。
森の中へ入ります。
こんな所にキツネを発見!北海道らしいですね。
最後は「大曲湖畔園地」のヒマワリ畑の中へ入り、フィニッシュラインを目指します。
100万本のひまわり畑の真ん中に設けられたフィニッシュラインは圧巻だった。これは動画に収めなくてはと思い、スマホで撮影しながらフィニッシュ。
オホーツク網走マラソンのラスト500メートル。ひまわりロード。#網走 #マラソン #ランニング pic.twitter.com/7uU6LIne7Q
— tomo.run|マラソンブロガー (@tomorunblog) September 24, 2017
途中から歩いてしまいましたが、無事に完走することができました。
ゴールの後で
完走タイムは、ネットで3時間47分56秒、グロスで3時間48分23秒。フルマラソンではワースト記録となってしまいました。
戦利品はこちら。大きめのスポーツタオル、というよりバスタオルに近いですね。
完走メダルと記録証と飲食引換券。完走メダルは「網走刑務所でひとつひとつ木目を活かして丁寧に作られた世界でひとつのメダル」です。
飲食引換券は以下が楽しめる。
- ビールまたはソフトドリンク1杯
- 飲食チケット400円
お酒は一切飲めないのでコーラを選びました。
お腹もペコペコなので屋台エリアへ。
、400円分の引換券を使い、1杯500円のカレーを実質100円でいただきました。震えるぐらい美味しかったです。
オホーツク海に浮かぶ流氷でアイシングができるサービスもありました。
おまけ
「オホーツク網走マラソン」は、自分史上最も苦しんだ大会であると同時に、最も感動した大会でもあります。
おすすめのマラソン大会は?と聞かれたら、迷わずに「オホーツク網走マラソン」を挙げます。
北海道の絶景と絶品グルメが楽しめて、最後は100万本のひまわり畑の中でフィニッシュ。完走したらご褒美グルメと木彫りの完走メダルが貰える。もう最高です。
ただしコースは起伏があり、気象条件によっては暑さとの闘いを強いられます。もう一度走ることがあれば、無理のないペースで走りたいですね。
この記事はマラソンブロガーの「tomo.」が書きました。気に入ったらしてもらえると嬉しいです。X/TwitterやStravaでも発信しています。