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【わっかない平和マラソン2019レポート】日本最北端をめぐる!フル3:07:56

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【わっかない平和マラソン2019レポート】日本最北端をめぐる!フル3:07:56

2019年9月1日に参加した「日本最北端わっかない平和マラソン」の大会レポートをお届けします。

種目はフルマラソン。日本最北端の地「宗谷岬」からスタートし、オホーツク海に面した直線コースをひたすら走り、ノシャップ岬を経由して稚内でゴールするコースです。

9月の稚内は涼しいと涼しいはずですが、炎天下で暑さと闘いながらのレースとなりました。

更新日: 公開日:

目次と内容

大会の魅力

日本最北端わっかない平和マラソンは、毎年9月に北海道稚内市を舞台に開催されるマラソン大会です。

2018年に初開催された新しい大会ですが、日本最北端の地を走れるレースとして人気があります。

種目はフルマラソン、8km、5km、2kmがあり、今回はフルマラソンの部に参加しました。フルマラソンのスタート会場は、日本最北端の地である「宗谷岬」に設置されます。

ここからオホーツクライン(国道238号)を西向かって走り、ゴール地点の稚内港北防波堤ドームを目指します。

コースについて補足すると、宗谷岬から稚内に向かって海岸沿いのオホーツクラインを走ります。18km〜22kmは起伏のある内陸部を往復し、再びオホーツクラインへ。

37kmあたりでゴール地点の稚内港北防波堤ドームを通過し、ノシャップ岬を往復。最後に稚内港北防波堤ドームでフィニッシュします。

以下は大会パンフレットに載っていたフルマラソンのコースマップ。

基本的に海岸沿いを走るので風の影響をモロに受けます。今大会は終始向かい風で苦労しました。しかも9月の割には気温も高かったです。

遠征日程

埼玉県の自宅から参加するため、今回は1泊2日の日程でレース前日に現地入りしました。

レース前日

羽田空港から稚内空港まで飛行機で向かいます。この区間はフルサービスキャリアだとANA(全日空)しか飛んでおらず、JAL(日本航空)はありません。

稚内空港から稚内駅まではバスを利用しました。

お腹が減ったので稚内駅近くの食堂でホッキ丼とタコザンギをいただきました。

その後、バスでノシャップ岬へ向かいます。まだお腹が減っているので、今度はウニ丼をいただきました。こんな美味しいウニ丼を食べるのは初めてです。

とりあえずノシャップ岬で記念撮影。天気が良い日はサハリンが見えるようです。

ノシャップ岬の隣の「ノシャップ寒流水族館」を見学してきました。初めて生きたウニを触りました。先ほど食べたばかりですが……。

その後、ノシャップ岬から稚内駅までジョギングしました。明日のレースではラスト5kmはこの区間を往復します。

最後に日本最北端の路線、稚内駅前で記念撮影しました。

今大会ではナンバーカードなどの参加キットは事前に郵送され、受付の必要がありません。現地でのんびり観光できるので有難いですね。

レース当日

今回は稚内駅から徒歩15分の「ホテル喜登」にお世話になりました。レース当日の日程は以下のとおり。

  • 04:45 起床
  • 05:15 朝食
  • 06:45 無料シャトルで稚内駅を出発
  • 07:30 大会会場に到着
  • 08:30 スタートブロックに整列
  • 09:00 スタート
  • 12:08 フィニッシュ
  • 12:30 大会会場でシャワー
  • 13:00 稚内駅に到着

ホテルから稚内駅までは歩いて向かい、稚内駅から大会専用の無料シャトルバスに乗ってスタート会場の宗谷岬を目指します。

完走した後は、稚内駅から稚内空港へ向かい、ANAの最終便で羽田に戻りました。ハードスケジュールですが、レースの翌日に仕事があるのでしかたありません。

スタートライン

スタート会場行きの無料シャトルバスは、稚内駅と南稚内駅から出発します。

宗谷岬を目指す途中、美しい丘陵地帯を通過します。観光も出来て一石二鳥ですね。40分ほどでスタート地点に到着します。

荷物はナンバーカードを見せてスタッフに手渡します。ここからゴール会場まで運んでくれますが、シャトルバスに乗る前にゴール会場に預けることもできました。わざわざ持ってくる必要はなかったですね。

宗谷岬周辺を観光

スタートまで1時間ちょっとあるので、宗谷岬周辺を散策してきました。

こちらは祈りの塔。1983年の大韓航空襲撃事件の犠牲者のために建てられたオベリスクです。

宗谷海峡を監視するために1902年に建てられた旧海軍望楼です。

そして有名な日本最北端の地の碑。遠方にサハリンがうっすらと見えました。

ランナーの方たちが順番に記念撮影しています。自分も撮ってもらいました。

近くに間宮林蔵の立像がありました。伊能敬忠の日本地図の作成事業を引き継ぎ、地図作成に貢献した偉人。1809年には間宮海峡を発見し、サハリン(樺太)が島であることを確認しています。

ついでに日本最北端の公衆トイレも紹介しておきましょう。せっかくなので用を足してきました。

ウォームアップ

ウォームアップがてら、宗谷岬近くの漁港まで走りました。日本最北端の堤防には釣り人が多くて驚きました。地元の方達でしょうか。

漁港の隣にある「てっぺんドーム」で「くじらくん」という面白いオブジェを発見。

別名「高波警報装置」と呼ばれ、波が2mくらいの高さになると垂直管から海水が吹き出す仕組みになっています。

スタートラインに整列

スタート30分前になると周辺の道路が封鎖され、日本最北端の碑の前にスタートラインが設置されました。

スタートブロックは先頭から2番目の「B」。2番目とはいえ、スタート直後のタイムロスはたったの4秒で誤差の範囲です。

スタートブロックで待機していたら「ともらん、読んでます」と読者の方が声をかけてくれました。お互いこれまで走ったレースに話が弾み、レース前の楽しいひと時を過ごしました。

コース攻略

ここからは「わっかない平和マラソン」を走った時の様子を振り返ります。

前半戦

特に混雑もなくスタート。6kmまではウォームアップを兼ねて目標ペースの4:25/kmで巡航しました。すると数十m先にサブ3のペーサーと集団を発見。調子が良かったので、ペースアップして張り付いていくことにしました。

このあたりは海岸線と丘陵地帯の眺めが美しいですね。しかし海からの風を遮るものがないので、向かい風で体力を消耗していきます。

一直線の道路はドライブするには最高ですが、マラソンで走るには最悪。永遠に終わりがないように見えて、精神的にツラいです。さらに雲行きも怪しくなってきました。

14km地点を1時間以内で通過。ここまではサブ3ペースですが、かなり体力を消耗しています。

18kmあたりで左折し、海沿いの道路から離れて内陸部を往復します。アップダウンもあり、気分転換にちょうど良かったです。

ここで先頭を走る川内優輝さんとすれ違います。「頑張ってください〜!」と声をかけたら、苦しそうな表情で会釈してくれました。

20kmあたりで突然土砂降りに。大粒の雨でびしょ濡れになりました。

ハーフ地点を通過した時には雨は止みました。熱中症対策のシャワーだと思えば良いですかね。

後半戦:21km〜30km

再び海岸沿いに戻ります。サブ3集団からは数百m引き離されてしまいました。もう追いつくのは無理。

向かい風と暑さにやられてどんどん失速していきます。それでも沿道の応援に励まされ、腕振りを意識してこれ以上ペースダウンしないように踏ん張りました。

30km地点では、ペースが4:20/kmから4:35/kmまで落ちていました。でも、もうどうにもなりません。

後半戦:30km〜

市街地に近づいても向かい風は弱まる気配を見せません。緩やかに4:45/kmぐらいまでペースダウンしました。

それでも歩かずに頑張れたのは沿道の応援のおかげ。本当に感謝していますなるべく手を振って応えるようにしました。

37kmを過ぎるとゴールの稚内港北防波堤ドームが見えました。道路案内を見ると、右が「稚内港北防波堤ドーム」、左が「ノシャップ岬」。

このままゴールしたい気分ですが、左に曲がってノシャップ岬方面を目指します。ちなみに標識は日英露の三カ国語表記なんですね。

ラスト5kmはペースが5:00/kmまで落ちましたが、ノシャップ岬の折り返し地点からは気合を入れてペースアップ。

ラスト2kmはガムシャラに走っていたのでほとんど記憶がありません。でも、ゴール前の直線コースでは稚内港北防波堤ドームに圧倒された覚えはあります。

ランナー同士の間隔が大きいからか、わざわざフィニッシュテープを用意してくれたのは嬉しかったですね。

ゴールの後で

完走タイムは、ネットで3時間7分56秒、グロスで3時間8分1秒でした。

暑さを見越して設定ペースを4:25/kmにしたのに、途中から欲を出してサブ3ペーサーを追いかけたのがまずかったですね。

「東京マラソン2019」でサブ3を達成したとはいえ、真夏にサブ3を走れる体力がないということです。まあでも、これも経験。

本日の戦利品は、アクエリアス・稚内牛乳(飲むヨーグルト)・コーラでした。

記録証は即時発行。完走メダルは、宗谷岬の「日本最北端の碑」がモチーフになったデザインでかっこいいですね。

参加賞のシャツとスポーツタオルもいただきました。

ゴール会場付近にある温水プールの更衣室・シャワーが参加者に開放されています。本当はのんびり温泉に浸かりたいところですが、帰りの飛行機に間に合わなくなるため、サッとシャワーで済ませました。

ゴール会場には稚内の美味しそうなグルメがたくさん用意されていましたが、食欲がまったく湧かず、残念ながら今回はパス。

そのまま稚内駅前からバスで稚内空港へ。最終便で羽田空港に戻りました。

おまけ

今回のレースでは、パタゴニアのランニング短パン「ストライダープロ ショーツ」を着用しました。

インナーブリーフを内蔵し、スマホやエナジージェルが収納できるウエストポケットが充実。生地は吸湿速乾性に優れており、突然のゲリラ豪雨でびしょ濡れになってもレース中にからりと乾きました。

エナジージェルは明治の「ピットイン エナジージェル」を3本使用。自宅から持って行ったのですが、1袋69gなので飛行機の機内持ち込みもできました。

この記事はマラソンブロガーの「tomo.」が書きました。気に入ったらしてもらえると嬉しいです。X/TwitterStravaでも発信しています。

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